債券というアセットクラスについては、現時点ではeMAXIS Slim先進国債券インデックスを保有しています。

もともとは以前書いた記事のような理由での購入・保有で、現預金で持っているよりは(利回り的に)有利でかつ株式のインデックスよりもリスクを低くできるかなと考えたからなんですが……

 

 

まあ、これもまたちょっと前に書いた記事の通り、この投資信託については徐々に売却しつつ、実質的には無リスク資産の個人向け国債の購入に充てていこうと考えています。

結局、先進国債券インデックスについては、一番メインで保有している(今後もその予定)の外国株式同様の為替リスクを負うことになるというのが一つあり。

さらに、株式に比べて相対的にリスクは低いとは言うものの、保有してからの3年ほどの基準価額の動きを見ていると株式と単に振れ幅が小さいだけでリスクヘッジの効果はあまりないなと感じたってあたりが大きな理由です。

 

上がる下がるについてある程度相関してしまっている傾向があるなら、債券クラスを保有したとしても資産全体の増減を穏やかにするだけの効果しかなく、それであればより大きなリターンを期待できる株式の投資信託持っていれば良いという話になってしまう。それが投資効果を考えたときにたどり着く一つの帰結なんだろうと思います。(長期投資のインデックス投資家といわれる方たちはそういう結論に至ってる方多い印象です。曰く、リスク資産はオルカン1本で良い、的な話ですね)

 

ただ、感覚的に株式の投資信託に全振りするのはさすがにリスクを取りすぎてしまう感じになることと、暴落等の際に買い増す資金を確保しておく必要もあるので、それであればノーリスクでかつできるだけ利回りの良いものということからの個人向け国債を選びましょうという流れです。

 

最近、個人向け国債の利回りが上がってきたので、無リスク資産として改めて評価する世間の流れもありますね。

昨日公開のAERA.dotにもこんな記事がありました。

 

 

まあ、この先国内の金利動向がどうなるかはわかりませんが、正常化する方向に向かうとするなら個人向け国債の利息も現状程度のものは期待して良いのかなぁと思いますし、最低限0.05%は保証されていてノーリスクというのは大きいです。

あえて言えば、最低1年は保有し続ける必要があるので、その間にリスク資産の購入資金が必要になったり、あとはまあ人生の中で何らかの理由で資金が必要になった時に使えないというのがデメリットといえばデメリットではありますけどね。

 

さて、僕自身の債権とのかかわりということでいうと少なくとも当面は上記のような流れで、少なくとも銘柄数という点で言えば、相当限定的にしか関わることはなさそうです。

しかも個人向け国債に移行していくので、まあ感覚的には銀行の定期預金に入れているようなもので、金利や為替動向などに胸を痛めることもなくなっていくわけです。

 

ただ、先進国債権インデックスを数年間買って保有していた中、特に昨年あたりからの米国中心にした利上げの環境下での基準価額の動きを見ていてなんかモヤっとしたもの、あるいは違和感を感じていたんですよね。

 

債権って、基本的な値動きとしては

金利が上がると債権の評価額は下がる

逆に、金利が下がると債権の評価額は上がる

ということになります。

 

このあたり、大昔にFPの資格試験をしていた時に参考書で目にして、「なんでそうなるのかよくわからん」と思いつつも、まあ試験のために丸覚えしたことを覚えています(^^;

ただ、投資とか始めてみて、実際に債権の値動きに触れたりして、ああなるほどとわかりました。

 

 

この記事なんかがわかりやすいですね。

 

債券価格と金利って、どういう関係なの?|投資の時間|日本証券業協会 (jsda.or.jp)より

 

要は新しく高い金利の債権が出てくれば、それ以前に発行されている金利の低い債券は(償還価格は変わらないのだから)その新しい金利分の利回りが無ければ買う人はいない(新しい債券を買った方が得だから)、なのでバーゲンで安く売らざるを得ない→債券価格が下がる、ということなんですが……

 

ここで不思議なのは、債券を売買する場合は確かにそうなるだろうと思いますが、償還期限まで保有していれば約束されている金利は得られる(上の図で言えば2%の利回りは確保できる)のだから、保有している債券を売却しなければ必ずプラスになるのでは?ということ。

 

そのあたり、以下の記事ではわかりやすく表現されていますね。

 

 

「これら債券の最大のメリットは、債券の出し手(発行体)が資金繰り難などのマズいことにならない限り、満期(償還日)になれば額面が返ってき、それまでの間、半年に1回ずつなど、定期的に利子が受け取れる点です。」

「この債券の最大の魅力が、投信のかたちにした途端になくなってしまうという重大な事実です。」

 

つまり、個人で債券を購入して、満期まで保有すれば額面が返って来ることに加えて、購入時に約束された利子が(発行体が破綻しない限りは)得られる、利益を確保できるというのは投信の形では成立しないということですかね。

 

利子を得ることそのものではなく、債券価格の上下のほうが投資信託の評価において強く働くことがあるのだなと理解。

 

債券の投資信託の基準価額が下がってしまうことについては、以下のように説明されています。

 

「今後景気が良くなる国の債券は、価格面では損をしがちな資産ということになります。景気が良くなると世の中の金利が上がることが多いからですね。すると投信やETFの基準価額にも下落の力が働きます。逆に景気が悪い時は、金利が下がりがちなので債券価格には上昇の力が働くことになります。」

 

なので、この先景気が後退するような場面が来れば、金利が下がる=債券価格が上昇していくということになるのでしょうし、そう考えると今の債権の投資信託は(株式に比べて)割安感があるのかもですね。

 

ただ、ここのところ、投資信託の基準価額が決まる理屈(インデックスがどういう要因で変化しているのか)が今一つわからず(イメージできない)なのですが、まあともかく、債券の投資信託においては債券価格の上下動と一定程度以上に相関すると考えておけば良いのかな。(利払いによるファンド内の資金の増加よりも利回りによる影響の方が支配的ということかなと)

 

一方で、債券をあえて投資信託の形で保有するメリットとしては以下の点があげられています。

 

・「どうしても毎月の現金が欲しい」という場合は、毎月分配型投信やETFのかたちで買う意味がある

・債券そのものよりも投信やETFのほうが流動性があるので換金しやすい

・複数銘柄への分散や外国債券などに個人で投資したければ投信やETFでないと難しい

 

などが挙げられていますね。

 

また、「忘れてならないのは、いい時も悪い時も、半年に1回などの利払いはコツコツ発生している点。債券価格は世の中の金利動向で上下するものの、それとは関係なく利払いは発生し、投信やETFの中にコツコツとお金が入ってくる点は債券ファンドの大きな強みです。実際、債券の価格も下がることがあるとはいえ、株式のように大きく下がることは多くなく、一方コツコツ入ってくる利払いはあるので、株式などに比べるとやはり安心感のある資産だというのは事実です。」ともあるので、リスク許容度とか求めるリターンとか、そんなところにもよってはそれなりに持つ意味を見出すことは可能なのかもしれません。

 

というようなところを踏まえて……

今後、個人向け国債以外に債券クラスの資産を保有するかどうか……(現在保有しているMAXIS Slim先進国債券インデックスはたぶん来年のうちには全て売却して、個人向け国債(一部は外国株式の投資信託、たぶんオルカンに回すかも)にしてしまう予定です)

 

少なくとも(僕が投資を始めた)2020年以降の投資信託の動きを見ていると、国内債券はほぼ右下がりで、仮にこの先金利がある程度まで上がることになるならさらに下がる可能性がありそう。(個人向け国債は金利動向に追随していく作りになっているので、金利が上がれば利回りも向上します)

 

一方で、海外債券は為替の影響が大きく出ていて、メインで保有しているのが海外株式の投資信託であることを考えると為替リスクを取りすぎていることになるかなと思っているんですよね。

自分の中で先進国債券インデックスの保有で期待していたのは円安傾向を踏まえながら3%とかそのぐらいのリターンですが、一発円高になればこのくらいは吹っ飛んでしまいますしね。

 

だとすると海外の債券もなぁ……というのが今のところの考え方ですね。

 

どのみち、まだ10年以上は資産形成期間になりますし、少なくともあと数年はリスク多めに取って資産を増やすことを狙いたいと考えています。

 

そうなると、リスク多め期間については、一定程度は無リスク資産を保有しつつも、ある程度リスク高めを承知で株式メインで(債券クラスは無くても)良いのかなと思います。

 

まあ、資産形成期間終わって、その時の資産のボリューム感とか、経済の動向、あとは年金とかの制度的なものがどうなっているかとか、そういう要因でリスクコントロールの中で組み入れていく可能性はあるのかなという感じですかね。

 

イベントバナー

 

ランキング参加中です、ポチッとしていただければ密かに喜びます( *´艸`)

にほんブログ村 投資ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 投資ブログ 投資日記へ
にほんブログ村

にほんブログ村 投資ブログ 資産運用へ
にほんブログ村

 

PVアクセスランキング にほんブログ村