ポートフォリオを考えるときに、教科書的によく言われるのは株式と債券を組み合わせることでリスクを低減(もしくは調整・コントロールなど)しましょうという話。

 

いわく、株式と債券は逆の値動きをするので、リスクヘッジできる(株価が下がる局面では債権は上がるので値下がりにより資産全体を見たときに損失を回避・低減できる)というのですが……

 

 

昨今(といっても、僕が投資を始めた後、ここ2~3年くらい)の状況を見ていると、評価額の振れ幅については株式>債権の傾向はあるものの、結構動き(上がったり下がったり)は連動しているような感じなんですよね。

 

世界的な低金利だったり、新型コロナに対する経済対策とか、そういうのの影響ということなのだろうかなと思いつつ、リスクヘッジにはあんまり役に立たないような印象です。

 

ただ、以前のこの記事で書きましたが……

 

 

株式に比べれば値動きがマイルド=値下がりしたとしても株式よりも下がり幅は小さいのではないだろうか、過去数年を見る限り年2~3%程度は基準価額も上昇してきた、ということで株式よりは比較的低リスクで、銀行に預金しているよりは増やせそうというような期待で不定期に購入して保有してきて、資産全体の中でそれなりの存在感がある程度にはなってきていました。

 

昨今、米国を中心にした利上げの影響で、大きく下がらないまでも結構低空飛行を続けていて、この記事で書いた期待していた利回り3%には届きませんが、1.5~2%程度/年ぐらいでは回っているように思います。

 

 

もっとも、一応利益が出ているのは円安の影響が結構大きいのかなと思いますが、まあそれも含めて(中長期では円安が進むと思っているので)の先進国債権への投資ということではあるので、結果オーライ的な感じですね。

 

一方で国内債券については、先進国債権を買い始めた時点ではこの先上昇する期待がほぼ持てない感じでしたが、その後も低空飛行というか、なんなら急速潜航状態が続いてきました。

 

例えば、eMAXIS Slim国内債券インデックスの直近3年間の基準価額の推移(基準日2023/11/2で作成)は以下のような感じ。

 

https://emaxis.jp/fund/250893.htmlをキャプチャして作成

 

全体としては右肩下がり(;´Д`)

 

もっとも、日銀の金融政策の見直しなどもありますし、この先は多少なりとも状況は変わってくるのかなとも思いますが、少なくとも最近の状況を見る限り、国内債券のアセットを保有する意味を見出すことはできないなぁと思っていました。

 

それが最近ちょっと考え方というか、何をもって国内債券という資産を保有していると考えるのか、というのが変わってきまして……

そのきっかけとなったのが、Night Walkerさんのブログ記事です。

 

 

ある月の自身のポートフォリオを紹介されていて、株式46.3%、債券48.9%、REIT4.8%とのこと。

この債権って中身は何なんだろ?と他の記事でなんか説明されていないかと探してみると、結構前の記事ですが……

 

 

この中で以下のように書かれています。

「私の現在の債券クラスは、個人向け国債と現預金です。債券ファンドや国債はありません。」

なるほど、現預金も債券クラスとして扱われているですね。

 

確かに、少し大手銀行の定期預金あたりで金利が上がってくる傾向は出てきていますが、総じていえば金利は低くて預金していても金利で増えるのはごくわずか、ではありますが考えようによっては預金=銀行の債権を買っているようなものという風にも捉えられるかもですね。

また、銀行口座の預金でなくても、円を現金で持っているということ、それ自体が金利0リスク0の国発行の債権を保有しているという風にも思えるか……

(ここのところNight Walkerさんがそうと書かれているわけではないので、当該記事を読んで僕がそういうことなのかなと考えた、という話です。悪しからず)

 

誤解、曲解の可能性はありそうですが、そういうことをベースにして債権を現預金で持つということは考え方としてはわかるなと思いました。

 

ただ、そうはいっても今の銀行の金利を考えると、現預金で多くの金額を持つことにもったいなさも感じるわけでして……

まあ、その結果として、この記事冒頭の先進国債権インデックスに行きついたわけですが、それは投資した資産額がまだ今の数分の一程度の時に考えたことで、ちょっと資産の規模も多少なりとも増えてきて、あとは知識・経験を踏まえたり、ということの中で多少なりとも考え方が変わってきてるところもあります。

 

一言でいえば「元本保証はある意味最強」ということ。

現状、金額的にメインで保有しているのは外国株式の投資信託ということになるんですが、2020年の夏ごろから投資というものを始めて、それなりに利益は出ている状況です。

ただ、当然に上がったり下がったりはありますし、特に投資を始めたころは利益が出たといっても利益率的にはまだ低く、ちょっと相場が下がれば結構簡単にマイナス域まで落ち込んでみたりしたこともあります。

また、まだ経験していませんが暴落局面になれば一気に₋20~30%、状況によってはもっとマイナスになることもあり得るということは知識としては理解しています。

 

まあ、長期投資というのはそういうものであるということはわかりつつですが、そのマイナス局面でお金が必要になった時に不利な金額で売却せざるを得ないというのはいかにも勿体ない(悲しみ

相対的に低利であっても、いつでも現金化できるという元本保証の商品は、リスクに備えるという意味では最強なのかなとも思うんですよね。

 

そのために、先進国債権を買ってきたわけですが、振れ幅は小さいとはいえドルベースでも変動していますし(特にここしばらくの米国の利上げで相当下がっていました)、外国株式と共通で為替リスクを負っているんですよね。

 

ここしばらくの中では、現状はだいぶ円安が進んでいますが、これが円高になれば外国株式も先進国債権も同じく影響を受けてしまいます。

(為替が変動すれば、ドルベースでの評価額にも影響するでしょうから、為替の変動がそのまま(投資信託では)基準価額に影響するわけではないと思いますが、相当程度に影響は受けるだろうなと思います)

 

だとすると、そこのところは分散させておいたほうが良い=円での資産の割合をもうちょっと増やしておいた方が良いのかも、できることなら元本保証されていれば最高、という考え方に最近なってきました。

 

ただ、何度も言いますが銀行に置いておいてもなぁ……

と考えていたんですよね。

かといって、国内債券の投資信託も多少上がっても信託報酬分で持ってかれるような感じで増やせる気がしない。

ところが、今年に入ってから個人向け国債の金利がじわじわ上がってきていて……

 

 

直近、10月発行分の変動10年の利率が0.51%まで上がってきています。

 

 

政策的にも各種報道を見ている限り、金利が上がる、もしくは上がることを容認するという方向性になってきていますから、この先もしばらくは、このまま利率が上昇し続けるかどうかはさておき、それなりの利率が適用される期間があるのではないかなと期待もできそうです。

(今までが異常事態で、今後正常化していく、ということなのかなとも思いますが)

 

現状、普通預金で一番高い金利が適用されているはauじぶん銀行で、各種サービスとの連携によって割り増しがあり、利率0.2%が適用されています。

それでも大手銀行なんかに比べれば相当高い利率ではありますが、現状の個人向け国債(変動10年)だと、変動するとはいえそれの倍以上の利率が適用されるというのは魅力的ではあります。

しかも、元本保証ですから、それがデカい。

 

1年間は手を付けられませんが、それ以降は2回分(要は1年分)の金利をペナルティとして引かれてしまいますが、満期前にも随時現金化できることもありがたく、債券というより有利な定期預金というくらいの感じで資金を回せそうです。

 

ということで……

先の為替リスクを低減しつつ、元本保証+普通預金よりはいくばくかの有利な利回りを得られそうということで、先進国債権インデックスの解約(売却)して個人向け国債に回していこうと思います。

 

 

とりあえず、今回は半分弱位、100万円を売却して11月発行の個人向け国債変動10年を購入します。

今回、初めて金額を指定しての売却で(今までは銘柄単位で全て売却しかしていなかった)、基準価額の変動とか税金とかの影響が指定金額に対してどうなるのかよくわからなかったので、とりあえず101万円を指定しての売却注文にしました。(約定時の基準価額の変動や税金が差し引かれても100万円確実に残りそうな金額ということです)

 

各社のサイトで探してみたんですが、よくわからないんですよねぇ。まあ一度やってみれば良いか、という感じです(;^ω^)

 

この辺りは、来年以降に特定口座で売却→NISA口座で購入というプロセスで投資信託等の引っ越しを進めていくので、それの予行演習的な感じにもなりますね。

 

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