「横田基地日米親善友好祭2024」で見たアメリカン消防車を紹介します
ポンプ車、チーフカー、ピックアップ、バギーです。
2024年5月18、19日の二日間開催の友好祭。一日目は快晴で暑さと日焼けに。二日目は曇り空で時折雨もパラパラと。両日見た物をまとめてみました
「今回はどの消防車が見られるのかなぁ」とソワソワしながら消防署前に来てみると、ポンプ車と航空機用化学消防車がいました
ENGINE-12 私の好きなポンパー(ポンプ車)の一つです
ピアース社製エンフォーサーシリーズ2007年製のP22ポンプ車で、ポンプは1250GPM(4750L/m)水槽は500GAL(2000L)泡タンクは50GAL(200L)を装備し、車体はコンパートメントの多い「レスキューボディ」です。
車体中央にあるポンプ操作盤は「トップマウントポンプ」と呼ばれる、中央操作型で空軍に多いタイプです。同型車が嘉手納基地に配置されています。
P22ポンパーとは空軍消防ではタイプ別に「P00」と分けています。P22は建物火災用2WDタイプを表しています。 車両後部は「ホースベッド」と呼ばれ2インチ半(65ミリメートル)、2インチ(50ミリメートル)ホースが積載されています。
前輪はピアース社「TAK-4」と呼ばれるインデペンデントサスペンション(独立懸架方式)を装備。フロントバンパーは大きく張り出しており、吸水口と放水口、消火用2インチホースが収納されていてスピーカーとエアホーンが取り付けられています。
空軍のピアース社製消防車には、エンフォーサー、セーバー、コンテンダーシリーズの車両が使われており、キャブのデザインが基本的に同じ。違いを見つけるにはラジエターグリルの形状やウインカーの位置から判断します
こちらの車両はシボレーシルバラード3500ピックアップトラック、「LOGISTIC」連絡補給用の車両で、紺一色のシンプルなカラーでクルーキャブ(Wキャブ)。「フリート」と呼ばれるベットスタイル(荷台)で、荷台の有効スペースはタイヤハウジングの盛り上がった部分以外、デットスペースの少ないタイプである。
トヨタ・ランドクルーザープラド「CHIEF-1」隊長自ら運転し現場へ向かい指揮を執る車両。
ここ数年横田基地で見かけるようになった4WDのオフロードバギー「ポラリス・レンジャー」
東京消防庁「即応対処部隊」でも使われている車両です。
消防隊のポラリスはやはり赤。屋根には警告灯が取り付けられタイヤもオフロードタイプに。
座席に置かれていた個人装備品 赤ヘルはクルーチーフ(小隊長)ヘルです。
会場内の消防隊ブース脇に駐められていたこの車両は2012年配備された、P34初動対応航空救助消防車Rapid Intervention Vehicle(RIV)ENGINE-35です。
フォードF550スーパーデューティ4WD車にピアース社が艤装した車両で、ポンプは90GPM
(225L/m) 水槽は400GAL(1500L) 泡剤56GAL(210L)を装備し、水と泡を超高圧で加圧し放水する事の出来る車両です。この消防車は、その大きさ、速度、機敏性により、事故現場に迅速に到着し、大型消防車が現場に到着するまで消火活動を行うことができます。
200FT(60m)のハンドライン、バンパーにはウインチと電動式の放水銃が取り付けられています。
こちらのポンパーも消防隊ブースの裏に停められていた車両で、1日目の入場して早い時間のうちだけ近づいて観ることが出来ました。
この車両は、エマージェンシーワン社製(E-ONE)タイフーンP22ポンプ車ENGINE-11で、2015年製のこの車両はポンプ1250GPM(4700L毎分)と水槽530GAL(2000L)、泡タンク30GAL(115L)を装備しています。以前横田基地にはポンプ車は3台(E11~E13)でしたが、2015年からこの車両が増強されたようです。
1日目昼過ぎに隊員さんの休憩のため消防署へやって来た物です。
このE-ONEポンパーは以前ENGINE-14のコールサインでした。2018年ビックサイトで行なわれた東京国際消防防災展や稲城市防災訓練にも参加展示された車両です。同型車が嘉手納基地でも活躍しています
今年の友好祭では好きなポンパーをたくさん観ることが出来て、大満足な二日間となりました
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