Miles Davis At Carnegie Hall
1962
★まず、驚いちゃうのが、こんな素晴らしいライヴ演奏なのに、マイルスの『レコードにはしないからな‼︎』の一声で正式には録音されなかったという事実があります。
以後このギル・エヴァンスのオーケストラとマイルス・クインテットの歴史的なライヴの音源は
抜け目のないテオ・マセロのモノラル隠し録りテープを基にしてるわけです。
オーケストラとの演奏はjazzの醍醐味が味わえないんじゃないのと訝る方に言わせてもらえれば、ビンビンにjazzのスイングはあるし(クインテットのみの演奏のがスイングしてますが)、ビッグバンド的なゴージャスな音の厚みも楽しめます。
ようはギル・エヴァンスもどうすれば、マイルスの音が輝くかわかってる人で、21人もいるオーケストラも演奏全編でなく、要所要所なんです。
★1961年5月19日
カーネギーホールのステージ
真ん中でマイク持ってるのが、ギル・エヴァンスに似てますが司会者だそうです。
クインテットは左寄り、歩いてくる背中がマイルスだと思います。
★ギル・エヴァンスとマイルスの関係は
ビートルズで言えばジョージ・マーティンみたいな立ち位置なのかなぁ
★1957年のMiles Aheadに始まり
★1959年にはPorgy And Bess
★やばっ、大傑作スケッチ・オブ・スペインを飛ばした笑
で1963年のQuiet Night
なので、今回記事にしているカーネギーホールのライヴ盤を合わせるとギル・エヴァンスオーケストラとマイルスは5度、作品で共演してるんですねー
さて、なぜ今回いきなりカーネギーホールライヴなんだよーと仰られれば
もうわかりますでしょ
それは、今日、僕が念願のカーネギーホールのオリジナル盤を格安で見つけたからですよ‼︎
2850円
B1に傷があって15秒位周回ノイズがあるので
格安でした。しかも1962年はコロンビアがレコードのレーベルを新調したので、写真一番上のデザインはリリースして2ヶ月位しか流通しなかったようで、めちゃくちゃ嬉しいのです。
同時発売のモノラル盤もレーベルデザインの経緯は同じだそうです。
★実は、このカーネギーホールのライヴは
1987年に未発表音源もあるんじゃ〜で
全くダブりなしのレコードも出てます。
で、オリジナル盤と未発表を合わせて
当日のセットリスト通りに完全版として
1998年にCDでリリースされたんです。
★コレ
だから、僕は入手順番でいけば
コンプリート→未発表→オリジナル
だいたい、マイルスに関しては遡り聴きですよ
外堀から攻めてるというか
しかし
僕の入手経路やそんな話はどうでもいいのですよ
カーネギーホールのマイルスは凄すぎる
一番凄いのではないか
ウィントン・マルサリスも裸足で逃げ出すかわかりませんが、ウィントンもカーネギーのマイルスは大好きなはず
隠し録りはあまりよろしくない行為ですが
テオ・マセロがマイルスに反旗を翻してやった
隠し録りは値千金なのです