Curtis Mayfield
Live
1971
★カーティス・メイフィールドがインプレッションズを脱退してソロになっての2枚目は二枚組のライヴアルバムでした。
67分位に纏めてあるのでCDだと一枚でしたが、このCDも僕はずっと愛聴盤ではありながら、せまい会場なので若干、出音にこじんまりとした感触をずっと感じてはいました。
2週間前に、またもや、傷多め、ジャケ傷みの破格値のUSオリジナル盤を見つけ、試聴させてもらえば、どーしたらこんなに傷をつけることができるのか、呆れてしまうほど傷だらけでしたが、もう、この際、CDもあるし所有しているという喜びだけでも良いかと思い購入に踏み切りました。
音がめちゃくちゃ臨場感あったし
ライヴ盤だから傷のノイズは拍手や歓声で隠れるだろうなんて楽観的に考えてもいました。
試聴機のヘッドフォンで聴いた音も傷ノイズはともかく、めちゃくちゃイイ音でしたが、ウチのそれなりのオーディオでも音の良さにはびっくり‼︎
ほんとライヴ会場にいるみたい
三十箇所位あった傷も奇跡的に針飛び無し
なんだ、このレコードは樋口さん一枚だったし
ブラックジャック的な盤面さえ気にしなければ当たりじゃんか‼︎
急に愛おしくなり、盤面を舐め回すようにみたら、送り溝部分にSTERLING刻印がありました。
★レコード4面全てにSTERLING刻印
がありました。
STERLING刻印とは、1968年にニューヨークで設立されたレコードのマスタリングスタジオで正式名称がSTERLING SOUNDで、このスタジオでマスタリング技師にマスタリングされたレコードにはSTERLINGという刻印が押されるのです。
1969年には伝説的なマスタリング技師のボブ・ラドウィックがSTERLING SOUNDに入社
★ボブ・ラドウィックがマスタリングしたレコードには送り溝にSTERLING刻印が押され、手彫りでRLというイニシャルが入ります。
★こんな感じ、わかりますか?
で話戻しますが
カーティス・メイフィールドのライヴはイニシャルRLではなく、LHでした。
LHとは、STERLING SOUNDの創設者の1人
Lee Hulkoのイニシャルでして
RLのボブ・ラドウィックはジミヘンやザ・バンドのレコードをカッティングしたことで有名で僕も所有レコードを聴けば確かに万人に愛される名盤をカッティングしてきた巨匠だなとうなづける音作り
それに対してリー・ホルコは、万人には愛されてないかもしれないが、好きな人には中毒になるような音作りか
discogsでリー・ホルコがカッティングしたレコードを調べたら、唖然とした。
★B.B.もか
★送り溝にLWのようなLHの手彫り
★ハワード・テイトもか
★STERLING SOUNDは最初は手彫りでSSと彫ってたようです。1969年あたりまで
そして、手彫りの横に、リー・ホルコのLHサイン
★マジか‼︎イギリスのバンドもニューヨークのカッティング技師に依頼してたのか‼︎
★STERLING刻印の真下にリー・ホルコのLH
かなりの割合で米英問わず僕の好きなSOULシンガーやロックバンドのフリーやトラフィックが
STERLING SOUNDスタジオのリー・ホルコによってカッティングされてレコードになっていたのか‼︎
もう、この驚愕の事実
感動を通り越して、今まで、知らなかった事に自分自身呆れ果てもしましたが、やはし知らないよりは知って良かったです。