メンフィス・アンリミテッド | 山崎利雄のブログ

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メンフィス・アンリミテッド

暴かれる南部ソウルの真実

鈴木啓志


★いんや〜出るのは知ってましたが、昨日初めて表紙を見て、手に取って、即レジでした。


あんりゃ〜、すんごい本でちゃいましたね

鈴木啓志氏の音楽本は全て読んでいて、ややもすると情熱が真実を上回ってるかな的な暴走もあるのですが、この書籍は得意分野であるサザンソウルのメンフィスという土地に特化した本で、綿密な調査と過去に雑誌等で著者自身がインタビューした答えから書かれていて、読み応えあり楽しませてもらいました。


切り口でいけば、シンガーはスターだしメンフィス・ソウルの華だから、そこではなく、メンフィス・ソウルを作り上げていったミュージシャンに焦点を当てた所に、この本の価値があるのではないかと思ってます。


掴みはO.V.とオーティスから入りますが

その後は、メンフィス・ソウル好きなら手に汗して楽しめるし、ソウルは好きでもサザンソウルはあまりという人には、かなりマニアックな内容ですね。


僕みたいな、赤羽で産まれてなければ、メンフィスで産まれたかった輩には、新たなるバイブルが誕生してしまったかもです。


まだ、一読しただけですが、2度3度読んで

メンフィス・ソウルの制限がない、奥行きと広がりを考察できればと思っております。


あまり、本の内容をレビューするとネタバレになりますから、ここはひとまず、鈴木啓志氏のメンフィス・ソウルの情熱に賛辞を贈らせて頂きます。



僕は常々

メンフィスが産んだ一番偉大なミュージシャンはウィリー・ミッチェルだと宣言していた輩で


もう一つ、メンフィス・ソウルの心臓は

アル・ジャクソンjrの叩き出すビートだとも言っていました。


なにを今更、お前が宣言する前に、ほぼほぼ、みんなそう思ってるよと言われたら、素直にそうでしたねと首を垂れますが


昨日、今日、この本を読んで、肯定されたような気がして嬉しかったです。


じゃ、本の内容に沿ったアルバムをちょい

貼っときますね




Booker T.&M.G.s
Green Onions
1962

★本はM.G.s本体より、ドラムスのアル・ジャクソンjr個人についてかなり語られてますが、メンフィス・ソウルな先ずはの一枚はコレなのかなぁ
やはし


History of Otis Redding

1967


★これは、手っ取り早いベスト盤でしかも擬似ステレオですが、オーティスの居た時代のSTAXはせ〜のの一発録りですから

オーティスという人はメンフィス・ソウルの中心に居た人でありながら、神格化されてソウルを飛び越えた人です。

だから、僕はメンフィス・ソウルと言えば

やはし、O.V.やジェームス・カーを想うかなぁ



Willie Mitchell

Live

1968


★メンフィス・ソウルの偉大なるボスはウィリー・ミッチェル

でもHiサウンドを確立するのは紆余曲折で

アル・ジャクソンjrをM.G.sに引き抜かれてから、かなりメンバー探しで苦戦したようです。

このアルバムは擬似ライヴかな?かなりカッコいいインストアルバムですが、1968年時点では

ホッジス三兄弟もハワード・グライムスも参加してません。まだ、メンフィス・ソウルと言えば

STAXやゴールドワックスの音だったわけです。



Willie Mitchell

That Driving Beat

1986


★英国編集のウィリー・ミッチェルのbest盤

メンフィス・ソウルに関しては、英国に負けたくないんだよなぁ、個人的には

しかし、英国のマニアックなセンスは認めちゃうかなぁ笑

ハワード・グライムスが初めてHiでドラムスを叩いた1968年のSoul Serenade収録



Junior Parker

Like It Is

1967


★ハワード・グライムスがHiにウィリーにスカウトされるちょい前に叩いたアルバム

なんと、我が敬愛するブルーズシンガーのジュニア・パーカーと接点があったとは

鈴木啓志氏の本で知りました‼︎

やはし、こういうの本気で調査しなきゃわからないのですよ、どこにも参加ミュージシャンのクレジットなんてないのだから


なんか、僕はかなり、空回りしてブログしてると思われますが、メンフィス・ソウルの真実を知りたい方は一読、お勧めいたします。