だしと麺 遊泳
杉並区(東高円寺)
【メニュー】油そば(日替り出汁スープ付き)
【価格】950円
[訪問時期] 2024年2月下旬(休日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[麺] 手打ち極太麺(200g弱位)
[タレ] 魚介醤油ダレ
[トッピング] チャーシュー、メンマ、小松菜、ナルト、卵黄
[別注文] 麦酒(アサヒマルエフ中瓶650円、ツマミ付き)
[卓上] コショウ、一味、果実酢
やっとタイミングが合って移転後初訪問。
週末10時半過ぎで2番手、開店時には15名強。
ちゃりメガネ店主と助手さんのお2人に迎えられ、券売機で食券購入。
メニューは「油そば」と「だしそば」の2枚看板に加えて、「肉南蛮」やこの日限定の「きのこ南蛮」がある。
今日は移転前から未食の「油そば」を食べるつもりだったが、すっかり冷えて心が揺れた末に何とか初志貫徹。
とか言いながら、冷たいビールも飲んじゃうよね。
着席するとマルエフ中瓶とアテの椎茸が出される。
軟らかく煮込まれた椎茸には上品な甘さの和出汁が染み、青唐ニラがピリッと効いていて、お金払ってお代わりしたいほど美味しかった。
ほぼ飲み干した頃合いで、油そばと付属のスープが登場した。
ちゃりメガネ店主「まずそのまま、後から卵黄を混ぜて召し上がりください」。
■ 麺とタレ
麺は手打ち手切りの超極太、超幅広、超多加水。
もち小麦使用のエアリーなふわトロ感とそれに続く粘り腰に、ひと口目から我を忘れてしまう。
ホント、もう少し捏ねればお餅になってしまいそうな印象。
タレ味をのせて、即溶け出す香りと味わいも見事で、文句なしストライクど真ん中を突いてくる。
その麺に絡むタレは濃口醤油をものともしない魚介の旨味が溢れ、鶏らしきオイルが分厚さとコクを添えている。
蕎麦つゆを上品かつ極上に昇華させ、動物オイルで惹きを強めた感じかな。
正直、個人的にはもうちょい甘めを抑えてもらえば、これもど真ん中に近づく。
という訳で、卓上の一味をパラッと振って引き締める。
■ トッピング、日替り出汁スープ
バラ肉っぽいローストチャーシューが3枚。
赤身&脂身の率、その食感や旨味など、部位に絶妙な変化を付けているのは以前と変わらない。
中盤に見るからに濃密そうな卵黄を崩すと、甘めなタレと化学変化のような昇華を見せる。
これ、追い飯も有りだよね。
附属のスープは日替り出汁で、この日はエソ、カマス、焙乾煮干、さば、あじ、サンマ、するめ、トンビ、宗田、利尻昆布、どんこ、豚他と掲示されていた。
何かが突出するのではなく、混然と洪水のように押し寄せる旨味。
極淡口の醤油で出汁感際立つスープを何口か啜り、ラストは麺上に空けてラーメン風に締めてみた。
■ 感想など
スープまで付いて、屋号に違わぬ「だしと麺」の美味しさを存分に味わえる逸品。
主役はやはりふわトロ感と粘り腰満載の極太手打ち麺ですね。
最後の一本を食べ終えた時の、寂しく虚ろな感覚が忘れられません。
ご馳走様でした。