麺屋 猪一 @京都市下京区 ~「鶏そば 白」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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麺屋 猪一

京都市下京区(河原町)
【メニュー】鶏そば 白
【価格】950円

[訪問時期] 2018年11月下旬(平日) 昼
[注文方法] 口頭注文、後会計
[スープ] 鶏+魚介/清湯
[味] 白醤油
[麺] 細麺(150g位)
[トッピング] 鶏チャーシュー、メンマ、半味玉、海苔、葱2種、(別)柚子皮



京都にワープし、河原町付近での所用の合い間に未訪店へ。



開店30分前の到着で、シャッターズ6名に接続。
暫くしてメニューが回覧され、事前注文を経て、定刻から5分遅れの開店時には、シャッターズは20名ほどだった。


厨房内では店主さんが調理にかかっており、丼に麺を空けたと思ったら、その素ラーメンを陰にいるスタッフに味見させている。ヘェー
OKの声と同時に本番が始まり、@4杯の2ロット目で着丼したのは11時半。
麺の調理は店主さんのワンオペなので、これぐらいの時間の覚悟は必要ということか。
因みに、店内撮影は料理に限ってOKとのこと。



スープ
鶏ベースに節系メインの魚介で、どちらも突出しないバランス重視の清湯
カエシは控えめで仄かな甘味の白醤油油はおそらく不使用で、あっさりの中にじんわり和を感じさせる。
このスープを如何にも京都らしい和出汁系と取るか、やや物足りないと取るか、自分の中でも五分五分だろうか。
最初の2ロットで支那そば、鶏そば、和牛そばのオーダーが入っていたのだが、店主さんの作業を拝見していると、寸胴から小鍋に移して熱するスープは共通
黒(醤油)・白(白醤油)のカエシも勿論共通で、それぞれ豚、鶏、牛というトッピングの違いでメニューを分けているようだ。




透明感のある細ストレート麺
厨房内に「太陽」のロゴ入り麺箱があり、調べてみると太陽製麺所という大阪の老舗らしい。
見た目ちょっと華奢そうで、実際に啜り心地、喉越しの良さが際立つが、実は歯応えや歯切れも悪くない。
ほお、と頷きたくなる麺だ。



トッピング
麺上には鶏チャーシュー、メンマ、半味玉、海苔、白髪葱、九条葱
更に柚子皮が別皿で提供される。


鶏は大山地鶏を昆布〆にしたものが4枚。
半生状のしっとり食感を楽しんでいると、薄味を載せて、昆布と鶏本来の旨味が交わりながら滲んで来る。
これは文句なしに気に入った



半味玉は黄身の色も味も濃く、海苔も上質なものと分かる。
メンマはややスジが当たる硬め食感で、醤油が良く染みた濃いめな味わい含めて、繊細な一杯との相性にちょっと疑問を感じた。



柚子皮を別皿で出してくれるのは、味変のメリハリが効いて良い。


卓上にはとろろ昆布の木箱が置かれ、更に原了郭の粉山椒、黒七味、一味
とろろ昆布は残念ながらスープに合わない気がしたが、黒七味による引き締めは効果的だった。



■ 感想など
元々京都ラーメンは濃厚系が主流で、Wikipediaによれば「京料理をイメージした薄味のラーメンが京都人ではない人物の手で発案されたものの、薄味のラーメンは京都では少数派である。ラーメン研究家の大崎裕史はこれを『京風ラーメン』としている」とある。
当店のラーメンもその「京風」の代表格として、ファンの心を掴んでいる訳だ。
新旧がクロスオーバーする京都で食べる臨場感は、確かに美味しさを増幅させるのだが、一方でこのラーメンを東京で選択するかと言えば、ちょっと微妙だろうか。
950円の一杯を食べながら、ふとそんなことを考えた。

ご馳走様でした。