Le sel ORGANIC @京都市東山区 ~「ラーメン小会席(98%鶏白湯ラーメン)」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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Le sel ORGANIC

東山区(祇園四条)
【メニュー】ラーメン小会席(98%鶏白湯ラーメン)
【価格】コースで2500円

[訪問時期] 2019年12月上旬(平日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[スープ] 鶏/白湯
[味] 醤油
[麺] 極細麺(100g位)
[トッピング] 鶏チャーシュー、水菜、スプラウト


麺友さんが上げたばかりの京都の「らぁ麺とうひち」さんのレポを、ちょうど京都に向かう新幹線車内で拝見。
京都のビブグルマン店について触れておられ、その中の「ルセル」というが初耳だったので検索してみた。
今年4月オープンの新店。
5月に大崎さんが「今日の一杯」で紹介され、その後ミシュランガイド2020でビブグルマンを受賞したのだが、レポはひとつも上がっていない。
何でも西麻布の☆1レストラン「Crony」が手掛けるラーメン店で、コンセプトは「オーガニック食材の小会席料理」だとか。
何だか神のお告げのような気がして、滞在中に寄ってみることにした。



清水寺や八坂の塔に近い路地。
11時に伺うと、今日は11時半開店との掲示が有り、近くで時間を費やしてから再訪。
先客は無かったが、すぐに予約客が入ってこられる。


メニューは前菜、ラビオリ、ご飯、ラーメンのコース料理で、タッチパネルの券売機で、ビーガンを含む各々2~3種類の中からチョイスするようになっている。
偶々?この日はご飯とラーメン以外はノーチョイスだった😅




さて、ワイングラスで出されたオーガニック麦茶をチビリ、やはり我慢できなくなって追加したオーガニックビールをゴクリ。
ほどなく小会席が始まった。



■ 前菜、ご飯
サーブの度に料理名と概容を教えてくれるのだが、とても覚えられない😅
一品目はクラッカーに載せられ、ピンチョス風に手で食べる。
茸のペーストと、蕪と海老の和えもので、後者には柚子が添えられている。
完全に洋モノで文句なしに美味しい。
この店にはワインが無いのが不思議。



続いて、数種の野菜のラビオリ、黒胡椒がけ
野菜はペースト状で、上品な水餃子みたいな感じで、もちろん美味しい。
食感的なアクセントがあればなお良かったかな。



三品目は黄色いフレークがかかったご飯ものなのだが、「卵かけご飯です」と言われちょっと戸惑う。
京都産コシヒカリを宇治茶で炊いた「京茶飯」に、何と卵黄を削ってかけてある。
卵黄フレークには良い具合にしっとり感が残り、これぞ京フレンチという衝撃作。


やや甘の煮玉子と、白菜のお漬物が添えられ、これがまた合う。
ラーメン後の〆でも良さそうだが、そこはあくまでラーメンが主役との拘りだろう。



■ 98%鶏白湯ラーメン
メインのラーメンも、素材全てオーガニック



スープは旨味溢れる鶏白湯醤油
なぜ「98%」なのかと訊ねたら、後の2%は調味料というから、実質鶏100%
これだけの鶏感なのに油頼みでなく、ベジ合わせのような軽妙さがあり、普通の鶏白湯よりかなりライト感覚
フレンチの技法なのかな?


は地元「麺屋棣鄂」に特注の極細ストレート
硬めに茹でられ、極細とは思えない食感と風味で、白湯を受け止めている。
麺量は100gを切る程度だが、コースなので丁度良い。


トッピング鶏ムネ肉のレアチャーシュー3枚に、水菜、スプラウト
鶏チャーシューは上々。
水菜はちょっと安易な選択に映った。


■ スイーツ
見た目は粉チーズのようなのだが、「豆乳と青柚子のシャーベット」なんだとか。
柚子が爽やかに香る、ミルキーな冷製パウダー
和風な密が添えられ、これも粋な京フレンチスイーツ
見た目のみならず、美味しくて驚いた。



■ 感想など
ミシュラン☆付きのフレンチ名店が手掛けるラーメン小会席を堪能。
今やフレンチやイタリアン出身のラーメン店もそこそこあるが、フレンチ+ラーメンのコースに絞った営業形態は聞いたことがない。
美味しいし、京都という非日常性がそれを助長する。
ただ、冷静に考えてみると、これで2500円取れるのがフレンチで、ラーメン屋目線ならやや割高感があるのも事実。
2000円なら余裕で85点オーバーかな。
食べ始めから終了まで約40分、男ひとりではちょっと様にならないかも。

ご馳走様でした。