二九八家 いわせ
市川市(本八幡)
【注文】ねぎら~麺
【価格】 800円(ねぎ100円含む)
[訪問時期] 2017年5月下旬(休日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[出汁] 豚骨/白湯 +背脂
[味] 醤油
[麺] 中太縮れ麺(150g)
[具] 角煮、メンマ、海苔、和えねぎ
麺友さんのレポで、昨年末に「ニューラーメンショップいわせ」が惜しまれて閉店し、その後に当店がオープンしたことを知る。
何でも新店主さんは前店の二代目で、「武蔵」での修行を終えて凱旋したとのこと。
昔「ニューラーメンショップいわせ」にも何度かお世話になったラーショ好きは、気になって早速訪ねてみた。
「二九八家」。。。「ふくはうち」と読むと覚えた筈なのに、看板を前にするとニクヤヤという家系のイメージを持ってしまう(笑)
メニューはシンプルに、ら~麺・つけ麺の2種類とそのアレンジ。
麺量は並・中・大が同一料金で、つけ麺は1㎏までOKというから恐れ入る。
自分は慎ましく標題の並を選択、無料で辛味の段階リクエストにも応えてくれるらしいが、こちらも勿論頑なに辞退した。
■ スープ
シャバ系の微乳化白湯醤油に、丹念に振られた背脂がかなり多めに浮かぶ。
ひと口啜ると沸き上がるような豚の旨味が、口内を円やかな豚感一色に染めていく。
ストレートな豚骨が背脂のコクと甘味を伴って押し寄せて来るスープは、何となくラーショと武蔵の融合ぽい感覚。
但し、豚感はラーショのレベルではなく、武蔵のような魚介系の主張も感じない、二代目ならではのスープに仕上がっている。
パンチ系の強めな醤油カエシもスープとのバランスで気にならず、意外なほどスイスイ飲めてしまった。
■ 麺
カネジン食品製の平打ち中太縮れで、製麺所もサイズも武蔵をイメージさせる多加水麺。
軟らかめな口当たりと裏腹な確りしたコシ、モチモチしながら放つ小麦風味。
麺としては上々なのだが、何故かスープの乗りが今イチしっくり来ないように思える。
麺量は並で150gとのこと。
■ 具
角煮、メンマ、海苔、そして追加した和えねぎ。
武蔵そのままの分厚い角煮。
ヤワトロの歯要らず系だが、かなりショッパな味付けが玉に傷。
和えねぎは胡麻油を効かせたラーショスタイルで、これ自体は大好物。
でも、何となくこのスープにはジャストフィットとは言い難いし、量的にも物足りない。
メンマはシャキコリタイプ。
■ 感想など
修行先の武蔵の味わいに、人気を博したラーショ時代の名残りを残した一杯。
スープ、麺、概して具も悪くない。
ところが優秀なパーツ同士が微妙に噛み合わず、ハイレベルなアンサンブルとして完成していない感。
自分はラーショの頃の一杯に軍配だが、まだ11時前なのに途切れない客足を見ると、私の感じ方が少数派なんだろう。
ご馳走さまでした。