らーめん天神下 大喜 @台東区 ~「特製とりそば」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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らーめん天神下  大喜
台東区(仲御徒町)


【注文】特製とりそば
【価格】 950円(特製100円含む)

[訪問時期] 2017年5月下旬(平日) 夜
[注文方法] 券売機にて
[出汁] 鶏+魚介/清湯
[味] 塩
[麺] 細麺(150g位)
[具] 鶏チャーシュー、鶏そぼろ、メンマ、海苔、味玉、ワンタン、カイワレ、白髪ネギ、刻み青葱



会社帰りに、移転したばかりの大喜さんへ。
御徒町、末広町、秋葉原からいずれも7~8分程度のロケーションで、日比谷線仲御徒町駅が僅かに最寄り。
看板には「天神下大喜」と、長らくの屋号をそのまま使っている。



2階建て一軒家風の1階に横一列のカウンター、2階も客席として使っているらしいのだが、そちらは視認していない。
券売機では当店の代名詞でもある「とりそば」を特製で選択。



移転前でもかなりご無沙汰だったので、このメニューを食べるのも超久しぶり。
やがて、店主さんの麺上げ、盛り付けによる一杯が登場する。




スープ
ふくよかな鶏の旨味が先行し、下支えの魚介がじんわりと余韻に絡んでくる。
鶏と魚介のWスープの草分け的存在だったが、今でも変わらないのだろうか。
塩気はジャスト、むしろ昨今では穏やかなレベルで、出汁感にそっと寄り添い後押しする感じ。
雑味を感じさせないクリアなスープは、バランスも良く相変わらず美味しい。
と同時に、美味しさの先に突き抜ける何かを掴めないまま、余韻がフェイドアウトしてしまうような感覚も引きずる。
あとひと押ししてくれたら。。。ここ数年の自分の味覚と嗜好の変化によるものか。




自家製の細ストレート。
滑らかしなやかな啜り心地で喉越しも上々。
やや軟らかめな感じが気になる方がいるかも知れないが、個人的にはこの麺はこの仕上げがベストかと。
風味も豊かだが、穏やかなスープに勝ちはしない絶妙な立ち位置。
麺量は150g前後だろう。




鶏チャーシュー、鶏そぼろ、メンマ、海苔、味玉、ワンタン、カイワレ、白髪ネギ、刻み青葱。



白髪葱を除けると、鶏チャーシューが4切れほどとサクシナ食感のメンマ



鶏チャーシューは以前はロール状だった記憶もあるが、自分は香ばしく焼かれて軟らかい今のモモ肉の方が断然好み。



鶏そぼろはコクを落とし続けながら底に沈んで行き、ラストはこれを浚う内に完飲に至るパターン。



熟してズブズブになった感のある味玉が、不思議と妙に美味しく感じられた。



ワンタンは大ぶりの餡をやや厚めの皮が包んだものが2個。
ジュワッと流れ出る肉汁にほんのり生姜が香って、これは堪らない。



当店はデフォで半味玉が付くはずなので、「特製」はもう半分の味玉とワンタン2個で100円追加。
これだけ多彩な具で950円とはリーズナブルだと思う。



■ 感想など
端正でバランス良いスープ、啜り心地最高の自家製麺、多彩な具の数々。
かつて一世を風靡した大喜のとりそばは、今でも間違いなく美味しい一杯である。
但しこの間のラーメン界の日進月歩が、この一杯を特別なものとは感じさせなくなっているのも事実。
それでも、今日のラーメン系譜の源流のひとつとして、今後も決して色褪せることなくファンに愛され続けるのだろう。

ご馳走さまでした