麺や ひだまり @ 文京区 ~「味玉和塩らぁめん」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

としくんの「ぶらぶラーメン日記」

ラーメンブログのみ公開中です。

麺や  ひだまり
文京区(千駄木


【注文】 味玉和塩らぁめん
【価格】 820円(味玉100円含む)

[訪問時期] 2017年2月下旬(平日) 夜
[注文方法] 券売機にて
[出汁] 鶏+魚介/清湯
[味] 塩
[麺] 中細麺(150g位)
[具] チャーシュー、メンマ、味玉、刻み葱、カイワレ、柚子、糸唐辛子



東上野の某鴨店はスープ切れに僅かに間に合わず、次候補の鴬谷の店は何と臨休。
背水の陣の中、麺友さんが提案してくれたのが此方で、自分は未訪だったからウエルカムで従った。
店先には「塩」の看板が目立ち、券売機も最上列の大ボタンを塩が占拠している。
塩推しの店で間違いない。



20時半の到着で先客2名。
炙りチャーシュー谷中餃子でトリハイを軽く飲っている内に、パラパラと来店客で座席が埋まっていく。
因みにこの谷中餃子は、生姜風味と粗切りキャベツの食感が堪らない美味しさだった。



〆ラーメンは勿論塩を選択。



スープ
大山鶏の動物系スープと、伊吹いりこ・本枯節・羅臼昆布等の魚介スープを合わせた、穏やか淡麗清湯。
無化調と聞いていた分、ひと口目から溢れる旨味とコクに意表を突かれた。
これはかなり昆布が活躍していそう。
ふくよかな鶏を魚介が半歩下がって支えているが、鶏はじめどの素材も突出せずに、だけど個々の旨味の存在は明確に感じる。
そして後半にかけて、その出汁感が伸びていく。
僅かな甘味を伴うジャストな塩梅、中盤からこぼれ出る柚子風味
最近いただいた和出汁系ではかなり好印象で、何ら躊躇なく飲み干してしまった。




三河屋製麺製のやや細めなストレートで、全粒粉入り
しなやかな多加水麺、茹で加減確りめでコシは微妙。
歯応えにやや物足りなさを覚える方もいるかも知れないが、スープとの馴染みは抜群。
小麦風味を振り撒きながらモッチリと変わっていく。
喉元を通過する時の撫でるような感触が堪らない。
麺量は150gあるかどうか。





チャーシュー、メンマ、味玉、刻み葱、カイワレ、柚子、糸唐辛子。



チャーシューは直前に七輪で炙った肩ロース。
香ばしさを出しつつ余計な脂を落とすための炙りだろうが、肉が少し硬化し、塩気が旨味を凌駕するような印象を受けた。



麺友さんのオススメで追加トッピした味玉
自分にはやや早熟過ぎるかとも思ったが、トロッと流れる黄身の温もりや薄甘醬油の味付けは、それを補って余る素晴らしさだった。



■ 感想など
個々の素材の存在感を保った上で、黄金比のようなバランスで飲ませるスープが印象的だった。
特に珍しくない王道の和出汁系なのだが、奥深い作り込みが特別なスープに昇華させている好事例だろう。
麺や具の微修正で、更に個人的好みに近づく気がする。
今日当店に来るまでの紆余曲折は神様の導きだったのかと思えたほど、この一杯は一発で自分をひだまりファンにさせた

ご馳走さまでした