麺や 虎徹
行方市
【注文】 夏季限定☆薬涼 潮つけそば+〆の冷や飯
【価格】 850円+50円
[訪問時期] 2016年7月下旬(休日) 昼
[注文方法] 口頭注文、後会計
[出汁] 鶏+浅利/清湯
[味] 塩
[麺] 平打ち中太縮れ麺(225g)
[具] (麺)三つ葉、大根千切り、(別皿)チャーシュー2、海藻、葱、ミョウガ、大葉、山葵
当店の夏の風物詩をいただきに久々の訪問。
開店間際の到着を狙ってその通り11時4分前に到着w、先待ち2名に接続します。
因みに開店時のシャッターズは7名。
勿論その後すぐに満席となりますが、このクォリティのお店が並びなしで済むなんて幸せですね。
標題の限定と、〆用の専用冷や飯を口頭注文。
連日昼営業で完売の人気メニューで、今季は自家製麺となりチャーシューも釜焼きに変わったバージョン。
麺上げをしたNさんが氷水で確りと〆た麺を盛り付け、ほどなくカウンター越しに登場となります。
■ 麺と麺上の具
自家製の平打ちピロピロ系で、良く冷えた煮干水に浸って瑞々しさが際立ちます。
氷水で〆られてますが歯応えを特に強調した訳ではなく、啜り心地、舌触り、適度のコシとモッチリ感、小麦風味、喉越しと、麺の豊かな表情を感じさせる意図が伝わってきます。
素晴らしい麺ですね。
麺量はデフォで225gですが、同料金で大盛300gにも変更可能。
麺上には長い一本の三つ葉と千切り大根。
今年から加わった千切り大根は平たく言えば「刺身のつま」、こうして盛られると高貴に見えるから不思議^^
■ 具皿
別皿にはチャーシュー、海藻、葱、ミョウガ、大葉、山葵。
レアから釜焼きに変更となったチャーシューが2枚。
初めて食べましたが、柔らかさ肉の旨味は土浦の名店と甲乙付け難く、ボリューム感ではやや当店に軍配が上がりますかね。
豊富な薬味類を麺に絡めていただくと、サッパリ爽快な風味の移り変わりが楽し~
昨年からは生海苔が細かく刻んだ藻類に変わり、針生姜が外れた模様ですが、後者はつけ汁との相性が良かっただけに個人的にちょっぴり残念。
■ つけ汁
奥久慈しゃもと黒さつま鶏による濃密な鶏出汁にあさりを加えたもので、店の看板メニューである「虎徹そば」と「あさり出汁地鶏そば」の良い所取りのようなスープ。
ブワッと先行する鶏の支配を掻いくぐって、奥底から浅利の旨味と苦みが存在感をアピール。
この奥深い出汁にキレッキレの塩ダレがやや強めの輪郭をかたどり、つけ汁なのにこのまま飲み干したい衝動に駆られます。
煮干水を纏った麺を潜らせ、ミョウガや海藻等を絡ませて。
力強さ盤石の鶏をベースに、その都度訪れる風味のバリエーションがメッチャ楽しくメッチャ旨。
これは飽きることが有りません。
■ 〆ライス
プチライスの上にあおさと刻み葱を載せた、限定用の〆の冷や飯。
やや生温くなったつけ汁を投下すると更に冷め、控えめだったアサリが徐々に浮上。
アオサと相俟った磯感であっさりと〆ることを計算して、敢えて冷や飯を使ってるのが心憎いですね。
ズズズと掻っ込んだ後は、麺皿の煮干水で割って最後の一滴まで完飲。
■ 感想など
ゴチャゴチャと豪華な具材を並べるのではなく、薬味類を上手く絡ませて楽しませる仕様。
強い鶏と美味しい麺を際立たせるための趣向に専念したシンプルさが、この限定の真髄だと思います。
麺とスープが確りしてるからこそ出来る芸当で、結果激ウマな窯焼きチャーシューも余計に映えて来る。
こういうタイプは何度食べても色褪せることは無いでしょうね。
ご馳走さまでした~