理不尽との闘い(2) | 人生後半の時を紡いで・・・

人生後半の時を紡いで・・・

悔いなく楽しんで~

私の大きな過ち

 

講習会で提供された

可愛いチューリップの型紙を

使ってしまったのです

もちろん革びいどろ風ではなく

私の仕様でアレンジしましたが・・・

 

それは創作作家としては

許されないことでした

 

 

「田島」の店頭に

チューリップのブローチを

出してほどなく

 

私のところへ

怖い呼び出しの封書が届きました

 

差出人は

「ア〇ミ会」主宰者である

〇合〇子氏

 

指定の日時に出向きました

 

その頃は

埼玉に住んでいましたので

電車を乗り継ぎ

バスに揺られて遠路謝罪に伺いました

 

 

4・5人の方に取り囲まれ

私は平身低頭

 

型紙流用の件は

深く反省しており

謝罪に徹し

作品も即刻店頭から引き上げる旨

伝えました

 

 

その時

一方的に申し渡された内容

 

 

すぐにア〇ミ会会員になること

 

キガワはすべて

ア〇ミ会の許可なくしては使えない

 

 

キガワを使った作品には

びーどろのレッテルを貼り表示せよ

 

 

「田島」はこれからア〇ミ会が

取引をする

 

 

 

帰路につき

バスに揺られながら

言われたことを

反芻すると

 

冗談じゃないと

猛烈に腹が立ってきました

 

 

キガワは普通に革屋さんで

誰でも購入できるものであり

 

キガワの専売特許をお持ちなんでしょうか!

 

 

 

私は自分で試行錯誤して

キガワと向き合ってきたし

びーどろみたいにピカピカ光らせませんから

 

びーどろのレッテルなんか貼れません!

 

 

 

「田島」に至っては

私が苦労して築いてきた大事な販路

 

誰にも渡しません!

 

 

 

絶対会員になんてなりません!

 

 

私は即刻

上記の内容を丁寧な文にしたため

手紙を出しました

 

 

すると

脅しと罵詈雑言の

怖~い返信が来ましたので

 

私はもう一度理路整然と

主張を繰り返し

要求を断固拒否しました

 

 

さらに2~3回

支離滅裂な返信がありましたが

 

無視しました

 

 

そのうち

あきらめられたのか

音沙汰なくなり

 

私は無事

「田島」とも

委託を続けさせて頂きました

 

 

10年ほどお世話になった「田島」は

バブルが崩壊したころ

時おなじくして

3店舗とも残念ながら

閉店してしまいました

 

私を作家として認め

作品を展示していただけたことは

生涯感謝に堪えません

 

 

つづく