こんばんは。

 

トシムリンです。

 

私は3月8日の記事で天文学の観点から大まかにみて“2月後半~3月中旬頃からの下落調整”に警告の鐘を鳴らしていました。

 

3月8日の記事はこちらから

 

 

また、2月18日の記事では株価の上昇とは裏腹に日本の実体経済は芳しくないと指摘しました。

 

2月18日の記事はこちらから

 

 

これを踏まえて、3月8日の記事ではバブル相場で気持ちが高ぶっているのはかまいませんが、こういった楽観に包まれつつあるときこそ、1歩引いて相場を分析し、その先に起こりうることを想定して対処しておくことが重要」だとお伝えしました。

 

その結果、米株は少しタイミングがズレたものの、3月中旬頃からビットコインと米株(S&P500)、日経すべてが下落調整入りしました。

これで天文学が相場に影響を与えていることが証明できたかと思います。

 

全ての相場が上昇して楽観に走っている時、多くの素人の人は「それがまだ続くのだ」と信じたくなります。

 

イギリス人投資家、銀行家、篤志家であるテンプルトンは「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑のなかで育ち、楽観とともに成熟し、陶酔のなかで消えていくゆく」という格言を残しています。

 

これは文字通り、多くの人が楽観になりはじめているときは成熟期であり、それがまだ続くのだと陶酔に浸り始めたら、そこが相場の一旦の終点付近だということです。

 

人間はカラーバス効果といって,その時に自分の見たいものだけを見るようになる傾向があります。

 

例えば「ランボルギーニが欲しい」と思っていると、その車種をよく目にするようになります。

 

これは自然とそこに目が行く意識になっているからであり、その車との接触頻度が大きく変わったわけではありません。

 

私も様々な実験を日々行いデータを取っていますが、上昇相場の時に上昇関連の記事を出すと閲覧回数は伸びます。

 

逆に上昇相場の時に下落予測を出すと閲覧回数は前者(上昇相場の時に上昇関連の記事を出す)ほど伸びません。

 

これは上昇相場が続いている時は多くの人が下落を望んでいないため、上昇にばかり目を向けている証左でしょう。

 

それと同時に、「上がっているからほっといても大丈夫でしょ」という楽観に浸っている証拠です。

 

相場は上昇が続いている時は儲かっている人も増えるので、その口コミで,さらに新規マネーを呼び、実体とは離れたところまで上昇します。

 

その逆もしかりです。

 

今の相場のように、これまで楽観に包まれていたのが急に下落に転じると売りが売りを呼び、これまた実体と離れたところまで下落する傾向があります。

 

その実体とどこまでかけ離れるかというのは予測が難しいです。

 

なぜなら新規のお金がどれくらいの規模でいつまで流入するかは予測が不可能だからです。

 

但し、プロ達はその実体とかけ離れた時点でアクションを取ります。

 

つまり、上昇相場の時は実体とかけ離れて買われすぎている時点で降りる、下落相場の時は実体とかけ離れて下落している時は買うということ。

 

以前の記事でも記載しましたが、バフェット氏(バークシャ)のキャッシュ比率は過去最大だと述べましたが、バフェット氏は何らかの危機を予測しているのか去年の時点で株式市場から降りはじめています。

 

バフェット氏だけではありません。

 

Amazonのベソス、Facebookのザッカーバーグ、TSLAのイーロン、ゴールドマンサックスのダイモンなども既に降りはじめているのです。

 

もちろん、すべての株を売却しているわけではありませんが、一部を売却しています。

 

ただ、その後も株価は上昇し続けています。

 

多くの人は株価が上昇しているときは、これらの情報は気にもとめません。

 

しかし、私はこれらは重要なことを示唆していると考えています。

 

彼らは天井と底を当てようと考えていません。それは不可能だとわかっているから。

 

彼らは平均価格(平均売却価格と平均購入価格)で物事を考えます。

 

マイクロストラテジーのマイケルセーラー氏もビットコインの購入価格を公開していますが、全くをもって底値でビットコインを買っていないことがわかります。

 

但し、一つ言えることはマイケルセーラーやベソス、イーロンなどのCEO達は独自のルールに沿って売買を行っているのです。

 

リスク管理も含めて、自分が保有しているポジションに対して説明ができるかは大事なことです。

 

私は3月21日の時点でSPX(S&P500)に関しては私が考えていたターゲットである5225ドルに到達して、大陽線で上昇しているため、まだ続伸する可能性はあるもののここから追いかけていく根拠があるかと言われればその説明をつけるのは難しいので一旦降りるという判断になる」と会員様にはお伝えしました。

 

そして、「今年はバブル相場が基本路線なのでショートは非常に危険ではあるもののリスクを管理した上でそろそろ短期ショートも視野に入れている」と述べました。

 

SPXに関しては私が今年に入ってから唯一、ショートを検討してもいいと述べたのが、この局面でした。

 

 

その結果、5225ドル近辺を一時的に少し超えた局面も見られましたが、結局は3月21日頃を起点に下落調整が起こりました。

 

 

上昇している局面で下落調整などの予測を出すと、どうしても批判コメントなどが来ることもあります。

 

3月8日に記事を投稿した際にも批判コメントはきました。

 

相場に絶対はありませんし、人それぞれの考え方がありますので批判して頂いても全然かまわないのですが、

 

根拠なき批判は何も意味がありません。

 

ご自身が納得のいく深い分析と根拠、そしてルールがあれば、周りに何を言われようと、お互いそれに従うまでです。

 

それに、他人を批判するほどの自信が自分にあれば、他の人の予測なんてあてにせずに自分自身の予測に従えばいいのではないのでしょうか。

 

何もルールがない人は相場が上昇して、周りの人が儲かっているというのを聞くと、焦燥感に駆られて高値掴みをしてしまいます。

 

逆に下落して、それがしばらく続くと「まだ下落が続くのではないか」という恐怖で安値で売ってしまいます。

 

それではいつまで経っても投資で安定した収益をあげることはできません。

 

プロ達は素人の焦燥感、恐怖心をうまく利用します。

 

投資が上手くいかない人は大衆心理に振り回されて、うまく人は大衆心理を利用します。

 

素人は天井と底を毎回言い当てられる人を探し求めます。まさに「聖杯」を常に探しています。

 

しかし、プロは「ドンピシャで天井と底を当て続けることは不可能だ」ということを理解した上で資金管理を徹底してルールに沿った取引を行います。

 

大衆心理に振り回されないためには絶対的に「ルール」が必要です。

 

ルールとは具体的に以下の通りです。

 

①一つの軸に沿った分析方法とオペレーション(エントリーやロスカット)がある

②資金管理ルール

③実体経済や理論値価格などとの乖離を把握する(ファンダメンタルズ分析)

 

これらに加えて様々なスパイスはありますが、最低でも①と②は絶対になくてはなりません。

 

私の場合は①はフィボナッチとエリオット波動を活用した独自の分析スタイルに基づいています。

 

②に関しては為替の場合、最大許容損失額は全資金(口座に入れている資金)の2%と定めています。

 

つまり、100万円を証券口座に入れてたとしたら、1回の負けは最大でも2万円に定めるということです。

 

このルールを徹することで1回負けても2万円しかマイナスにならないので、50回連続で負け続けない限り全資金を失うことはありません。

 

確率論的にも適当にトレードしたとしても50回連続で負けるということはほぼあり得ません。

 

勝ちと負けを繰り返していく中で利益を伸ばせる時に大きく伸ばせば勝率が悪くても自ずと資金は増えていきます。

 

③に関しては私が得意とするデータ分析です。

 

これに関しては熟練した知識と経験、そして機転が利く考え方を身に着けなければならないので習得するのには一番時間がかかる分野でもあります。

 

足元ではアメリカでインフレが再燃しており、それが中東情勢の悪化と組み合わさり、株式市場は下落しています。

 

市場参加者の多くは3月からの利下げを予測しており、今年は6回の利下げを期待していました。

 

それがずれ込んだとしても5月には利下げが開始されると読んでいました。

 

しかし、2月時点で私のデータ分析では、その可能性は低く、むしろ再度利上げをする必要が出てくる可能性もあるという結果となったため、会員様にはその点をお伝えしていました。

 

そして、実際、直近のCPIは上振れしており、これまでFRBのパウエル議長は利下げを示唆するハト派姿勢を見せてきましたが、

 

「物価をとらえるのに時間がもっとかかりそうだ」というタカ派的な立場に急旋回しました。

 

つまり、これまでの株式市場は根拠なき楽観に走りすぎていたわけであり、私はそれを懸念して下落調整への警戒を促していたのです。

 

そして上述したS&P500の5225ドルというターゲットは①のエリオット波動分析に沿ったものであり、エリオットの観点からも3波の終点になる可能性が高かったため、私は4波調整待ちをするために保有していた株式を売却して、また4波の調整で拾うという決断に至りました。

 

このように私は①-③の分析に従って相場の実体を捉えています。

 

これがルールなのです。

 

予測が当たろうが外れようが、私はこのルールに沿って常に取引を行っており、もう10年以上、年間収支をプラスで終えています。

 

だから誰に何を言われようが、今後もこれを淡々と繰り返していく中で自分の知識と技術に磨きをかけていくだけです。

 

足元では株式市場は下落が加速しています。

 

「もしかしたら下落トレンドに転換してしまったのかもしれない・・・」と焦っている方も多いと思います。

 

しかし、私はそうは思いません。

 

上述したように長期のエリオット波動の上昇3波目が終わり、現在は4波目調整中という認識です。

 

つまり、今起こっているのは下落調整であり、この後にもう一度5波目で上昇すると見ています。

 

株式市場にはお金が回る金脈のようなものが存在します。

 

それが何かは会員様にしかお伝えできませんが、世の中の裏側の仕組みが理解できれば、どのように株式にお金が回っているのかが理解できます。

 

そして、その金脈がまだ暫定的ではありますが、ほぼほぼ掘り当てられたようなニュースが最近出ています。

 

つまりは、また、株式相場などがそのマネーによって支えられる可能性が高くなったといことです。

 

また、こちらのブログでは何度かお見せしていますが、私は法定通貨の流動性と比べて株式やビットコインが「買われすぎ」なのか「売られすぎ」なのかを見ています。

 

オレンジが法定通貨流動性の動きで、青がSPX、日経、ビットコインです。

 

これらは相関性が高いのがわかるかと思います。

 

 

これらを見て頂ければわかる通り、SPX、日経、ビットコインは法定通貨流動性に対して明らかに売られすぎとなっています。

 

この修正は必ずどこかで入ります。

 

SPXはまだ短期エリオットだと下落3波目なので一旦反発後にもう一度下落する可能性があり、それに連れて日経もまだダラダラと下落する可能性はあるものの、もうそろそろ絶好の買い場にくるのではないかと私は考えています。

 

そして中東情勢の悪化ももう少しで一旦落ち着くのではないかと見ています。

 

これらの根拠は会員様には事細かく動画と毎日の呟きで配信しています。

 

日本の製造業やサービス業は腰折れしている一方で、アメリカは半好況がまだ続くとみているため、

 

どちらかといえば米国株の方がいいでしょう。

 

近いうちに、久しぶりにまた新規会員様の募集を行うと思っていますので、世界の裏側で起こっていることや相場のことをしっかり勉強したいと考えている方は是非、加入の検討をされるとよろしいかと思います。

 

それではまた。

 

※当ブログは教育を目的とするものであり、この情報に対する責任は負いません。
大概は会員様にリアルタイムで配信している内容の一部を断片的に記載してることが多く
一般公開情報にはタイムラグがある場合もございますので予めご了承ください。
学習を行わず、”情報”だけで投資判断を行うような安易な行動はくれぐれもお控えください。

最終的な投資決定は読者様ご自身の判断でなさるようにお願いします。