こんばんは。

 

トシムリンです。

 

前回の記事では

 

「今年は11月にアメリカの大統領選挙が控えていることからバイデン政権としては何としても株高の維持に努めることでしょう。

 

そのため、それなりの調整は見込まれるものの、大統領選前後まではそれなりの調整があればビットコインも米株も買いのチャンスとなってくることでしょう。」と記載しました。

 

前回の記事はこちらから

トシムリン投資研究所 (ameblo.jp)

 

その後、米株、日経そして暗号資産はそれなりの調整はあったものの、継続上昇が続いています。

 

トレード帝王学会員様には今年の1月23日時点で「今年の相場はバブル」だということをお伝えしていました。

また、ビットコインに関しては1月5日に「今年は順当に上昇してくのであれば52555~55830ドルを目指す展開が考えられる」とした上で「38625~41430ドルに引き付けて買い」とお伝えしました。

その後、38625~41430ドルがサポートとなって継続的な上昇が続き、52555~55830ドルに到達しているため想定通りだと言えます。

 

また、ドル円に関しても去年(2023年)の12月25日に「139.40~140.55ではサポートされる見込み」であることから買い場だとお伝えしました。また、その後の配信でも今年前半はドル高基調が続くと述べました。

その後、139.40~140.55まで下落して、ここがサポートとなり再び150円近辺まで上昇する展開となっているため、これも想定通りだと言えるでしょう。

去年の年末は植田総裁が「チャレンジングな状況が続いているが、年末から来年にかけて一段とチャレンジングな状況になる」と述べたことで、市場参加者は「日銀が早期に正常化に動く可能性が高まった」と受け止めて急激に円高が進行している最中でした。

 

そして、様々なアナリストや投資家はアメリカは利上げが終了したことも相まって、このまま「2024年は円高が進行する」、「ドル高は終わった」と解説していました。

 

しかし、私はそれらの意見とは反対に、今年前半もドル高基調は続くため、「139.40~140.55は売られすぎであり、絶好の買い場」だと会員様にはお伝えしていました。

 

では、なぜその結論に至ったのか。

 

ここで問題です。

 

以下は現在(12月25日前後)の価格と過去にアメリカの環境が現在と似ていた時期のドル円の価格を並べて指数化したものです。

 

もし、あながた去年の12月25日時点でこのデータを見ることができていたのであれば、ここからさらに円高へ動くと考えるでしょうか。

 

それとも、円高の終わりが近いと考えるでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は後者(円高は終わりに近い)だと考えました。

 

それが故にテクニカルと組み合わせて「139.40~140.55は売られすぎであり、絶好の買い場」だという結論になりました。

 

なぜなら過去のケースではほとんどが現在の時期と同じ時期にドル高に転じているからです。

 

結果的に今回も過去と同じようにドル高に振れました。

 

 

どこまで行ってもトレード(投資)というのは確率論です。

 

他人の予測が当たった、外れたと騒いでるいるうちはまだまだ投資家としてレベルが低いと言わざるをえません。

 

もちろん、その結果も重要ではあるものの、

 

大事なのは当たったのか、外れたのかでは、その人の予測が何の根拠をもとにその予測を行い、その結果がどうだったかです。

 

そして、それを1回で判断してはいけないということです。

 

そのデーターを取り、それを武器にすることで自分のトレーディングの勝率をあげるべきなのです。

 

どんな著名投資家やアナリストも予測が当たるときもあれば外れる時もあります。

 

しかし、一つ言えることはプロの予測は「何らかの根拠に基づている」ということです。

 

彼らはその根拠に基づいて取引を行って、トータルで収益をあげています。

 

私は誰かの予測よりもその人の「根拠」にフォーカスをして、それを自分の武器として取り入れます。

 

レードは確率なので、投資家として自立するためには、「いい負け」と「悪い負け」を区別できるようになることです。

 

そのためには、必ず根拠が必要であり、それを改善して勝率をあげていくことが大事です。

 

私の場合、それは「データ分析」×「テクニカル」ということになります。

 

今回のドル円は特にそれが上手くハマったケースだと言えるでしょう。

 

会員様には毎回、このようなデータ分析などに基づいた分析を配信しています。

 

さて、最後に簡単に現在の市場環境を分析するとしましょう。

 

現在は中国も緩和に動き、日銀も緩和維持、アメリカはステルス緩和を行っており、緩和相場が継続しています。

 

アメリカの経済は好調であるものの、日本の経済は正直なところ全くと言っていいほど良好とは言えません。

 

日本はこれまで製造業が成り立ってきた国なのですが、その製造業の生産量が全く伸びていません。

 

それどころか、これまでポストコロナ特需で好調だったサービス業まで頭打ちが鮮明となってきました。

 

こうしたことを見ると、現在の日経平均株価の上昇は「期待感」で買われているとしか言いようがありません。

 

新NISAの開始で新規マネーの流入もそれを後押ししています。

 

このような日本の実体経済が無視をされて株価がグングン上昇しているのは「典型的なバブル相場」のパターンだと言えます。

 

前回の記事でも述べたように今年は大統領選も控えているということもあり、バイデン政権も株高維持に死力を尽くすことでしょうから、上昇基調は維持されましょう。

 

但し、日本の実体経済を踏まえれば、日経も上昇のスピードを上げすぎに見えます。

 

ほとんどのアセットが現在は上昇しているわけですが、これらがすべて上昇しているのは「アメリカのステルス緩和」が主な要因です。

 

しかし、そのステルス緩和も一旦弾切れが近づきつつあるように見えます。

 

以下のグラフはアメリカの流動性と日経平均株価、ビットコインですが、これを見ても日経とビットコインは明らかに買われすぎです。

 

以上の観点からそろそろリスクアセットはそれなりの調整が起こる可能性があるため注意が必要だと見ています。

 

 

 

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