こんばんは。

 

トシムリンです。

 

前回の記事では「エリオット波動の観点から見ると、現在は下落3波の副次波動における4波目を形成しているように見えます。そのため、この調整が終了した後に最終的な下落5波が出現し、もう一段安値を更新する可能性が高いという判断になりる」と述べました。

 

前回の記事はこちらから

機関投資家のショートが過去最大!?~ビットコインの向かう先~ | トシムリン投資研究所
 

 

 

その後、4波目が形成完了して3-5波目で下落する展開となったため想定通りだと言えるでしょう。

 

 

このように、テクニカル分析をしっかりと身に付ければ、自分自身の力で相場の先行きをある程度予測できるようになります。
 

その結果、高値掴みや安値売りを回避できるだけでなく、世間の買い煽りや売り煽りにも惑わされず、冷静に投資判断を下せるようになります。
 

例えば、急騰によって市場の注目を集めたキオクシア株を例に考えてみましょう。
 

キオクシアは2026年5月18日に急騰し、市場から大きな注目を集めました。
 

当時のチャートをエリオット波動で分析すると、最も勢いの出やすい3波目の中でも、副次波2波目の調整が終了した直後のタイミングでした。
 

そのため、この時点で買いに乗った場合、一時的に含み損を抱える場面があったとしても、その後の上昇余地は十分に残されており、リスクとリターンのバランスは比較的良好だったと判断できます。
 

一方で、約1か月後の6月18日前後に飛び乗るケースでは状況が大きく異なります。
 

この局面ではエリオット波動上、すでに5波目へ移行している可能性が高く、いつ上昇が終了して反落へ転じても不思議ではありませんでした。

実際、株価は6月19日に天井を付け、その後は大幅な下落へ転じています。

 

このように、同じ銘柄であってもテクニカル分析ができるかどうかで、エントリータイミングの判断には大きな差が生まれます。

さらに覚えておくべきことがあります。

 

急騰している銘柄には現物買いだけでなく、信用買い(レバレッジ取引)も大量に集まっている可能性が高いということです。

信用買いは現物と異なり、いずれ利益確定や損切りによって決済されます。

 

つまり、将来的には大きな売り圧力へと変わります。キオクシアはまさにその典型例でした。

 

利益確定売りに加え、信用買い勢の損切りや追証回避の売りが連鎖したことで、株価の下落は一気に加速しました。

 

結果として、適切なタイミングで買いに乗れた投資家は大きな利益を得ることができた一方、話題性だけを見て高値で飛び乗った投資家の多くは大きな損失を被る結果となりました。

 

このように、テクニカル分析を身に付ければ、急騰銘柄であっても「今は買うべき局面なのか、それとも見送るべき局面なのか」を高い精度で判断できるようになります。

 

読者の皆様も、このような悲劇をできる限り避けるために、ぜひテクニカル分析を身に付けていただきたいと思います。

 

さて、ここからはビットコインの最新分析を行います。

 

まずファンドポジションを確認すると、彼らは2週連続でショートポジションを積み増しており、依然として下落を想定していることがうかがえます。

 

もっとも、58,654ドル付近では6月に一部の大口投資家がショートポジションを構築しているため、仮に現在もそのポジションを保有しているのであれば、この価格帯ではショートの買い戻しが入り、一時的なサポートとして機能する可能性があります。

続いてエリオット波動の観点から見ると、現在は大きく2つのシナリオが考えられます。
 

エリオット波動の難しい点は、カウントする人によって解釈が異なることです。
 

一般的には欧米のトレーダーは大まかに、日本のトレーダーはより細かくカウントする傾向があります。市場を動かしている資金の多くは欧米勢ですが、エリオット波動には唯一の正解が存在するわけではありません。
 

そのため、一つのシナリオに固執するのではなく、有力なカウントを複数想定し、「この条件になれば買う」「このラインを割れば次のシナリオへ移行する」といった具体的なオペレーションを事前に組み立てておくことが重要です。
 

現時点で私がメインシナリオとして考えているのは、これまで一貫してカウントしてきたように、赤色の4波調整が終了し、現在は5波目の下落を形成しているパターンです。
 

このシナリオであれば、直近安値である57,850ドルを下抜け、さらに下落が進む可能性があります。その場合、前回の記事でも紹介した長期ホルダーの平均取得価格である49,816ドル付近を一時的に下回る展開も十分想定されます。

 

一方で、欧米式のより大まかなカウントでは、すでに5波が完成し、現在は底打ち局面に入っていると解釈することも可能です。この場合は57,850ドルを明確に割り込むことなく反転し、大底を形成する可能性が高くなります。

 

現時点では私は前者のシナリオを有力と考えています。

 

しかし、どちらのシナリオとなったとしても対応できるよう、事前にオペレーションを組み立てておくことが何より重要です。

 

今回の調整局面は、中長期で暗号資産を割安に仕込める最後のチャンスとなると予測しています。

 

その機会を逃さないためにも、感情ではなく、シナリオに基づいた冷静な売買を心掛けていただきたいと思います。