学校に行く以外の公的な学びの保障と選択肢を<PC活用、フリースクール費助成>一般質問報告② | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

さて、昨日に引き続き、6/7の一般質問(不登校の子どもの公的な学習支援について)の続きです。前回の記事では、前段で小金井市の不登校の状況、最近話題になっているHSCのことなどに関する質疑を報告いたしました。

 

 

 

 

 

ここからが本題です。

 

 

◯学校に通っていない児童・生徒の学びは、公的にどのように保障されているのか

 

不登校児童・生徒が日常的に学校授業を受けていない状況の中で、その子どもたちの学びは公的にどう保障されているか?についてです。まず頭に思い浮かぶのは、適応指導教室(もくせい教室)です。R1年度の小金井市の不登校児童・生徒における適応指導教室に通う子どもの割合は(あくまで数字上でみると)、小学校で38.3%、中学校で39%となっています。比較的すると多摩26市の中でも高い割合ではありますが、それでも充分ではありません。

 

Q:学校に通っていない児童・生徒の学びは、公的にどのように保障されているのか。

A:各校で定期的に学習プリントを届けるなどして学習支援を行っている。もくせい教室に通っている児童・生徒ので学習支援をしており、その状況については学校と共有している。

 

…という答弁です。確かに教員の皆さんで色々取り組んでいただいている支援もあります。いっぽう、そういう学校側の支援は皆無だったというご家庭もあります。子どもの立場からしても、プリントだけ配られても授業を受けてない訳ですから、わからないのです。

 

 

 

 

◯1人1台のパソコンの活用を1つの選択肢にするための検討・実施状況は

 

既に小金井市は昨年度から児童生徒一人一台のPC端末が整備されています。かねてから、学校に行けない・行かない子どもにこそ、公的な学習環境の確保策として手段・選択肢の1つとしてこれが活用できるのではないか。その調整と実践を早く!と訴えてきたところです。

 

Q:不登校児童・生徒における1人1台のパソコンの活用状況は?

A:端末を使った学習支援の取組をはじめている。また、もくせい教室の別室を学芸大学に設け、オンラインで学びの保障などを行うことを(学芸大学と)調整している。もくせい教室に通う児童・生徒が、家庭からオンラインで参加し、指導員とコミュニケーションを取り、学習アプリ等を用いるなど支援をしていく計画である。

 

…これは期待したい取組ですね。今まではPC端末&オンラインというツール活用手法は選択肢になりえなかったのですが、ぜひ最大限活用して「手段の1つ」にしてもらいたいところです。

 

 

 

 

◯保護者が独自に学校授業の代替学習を請け負っているその負担を支援するべきではないか

 

8名の当事者ヒアリングの中で「学習はどうされていたんですか?」と聴きました。すると、「家庭教師を雇った」「フリースクールも検討した/通った」「理解のある学習塾」「公文に通っていた」「学習支援をやってくれる支援教室へ」「通信教育」…という様々な回答がありました。家庭教師週1回で月5万円かかったり、「不登校はお金がかかる」という言葉もいただいたところです。そうです、公的な学習の支援環境が整っていないことで、家庭負担がかかっているのです。

 

以下、文科省が2015年に調査した結果ですが、不登校児童・生徒のフリースクール等の費用は、平均すると月額3万3,000円かかっているとのこと。年額にするとこれ、学校に行くと不要な金額なんですよね。

 

 

 

滋賀県草津市では、不登校の小中学生対象にフリースクール費を助成する公的支援の制度を始められました。今年3月16日の京都新聞の記事を引用しますと『居場所や学びの確保、将来の社会的自立に向けて後押しするほか、家庭の経済的な負担を和らげるのが狙い。フリースクール関連での公的支援は県内初といい、関係者は「助成は画期的」とする』とあります。市が認定する民間の学外施設に児童が通っていることが条件/補助額は各家庭の経済状況で異なり、最大で月額4万円を支給する、ということです。

 

Q:小金井市でもこのような、制度を導入すべきではないか

A:多様な学びの場としてフリースクール等を活用することは1つの選択肢と考えられる。現在それらを利用している児童・生徒の支援については、先進的に取り組んでいる他市の事例の情報を収集し、研究していきたい。

 

 

…多摩26市で調査してみると、同様の制度はまだどこもやっていません(だからこそ、小金井市で先進的にはじめて欲しい!のですが…)。まずは否定しなかっただけでもマシかもですが、この件は引き続き私も調査し推進していきたいです。

 

 

 

次回は、この不登校問題の最終回とします。不登校の子どもの学習状況の把握と、今後の民間団体等との連携、そして教育支援センター構想のソフト部分の先行を、という内容についてご報告いたします。

 

 

質問の動画は以下から

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

 

 

 

==========

【寄付のお願い】

活動の継続&充実には資金が必要です!よろしくお願いいたします。

※外国籍の方からの寄付を受け取ることができません。ご了承ください。

● ゆうちょ銀行からの場合
口座記号番号  00110-9-292515
口座名称(漢字) 小金井をおもしろくする会
口座名称(カナ) コガネイヲオモシロクスルカイ

● 他銀行からの場合
店名(店番) 〇一九(ゼロイチキュウ)店 (019)
預金種目:当座  口座番号: 292515
口座名称(漢字) 小金井をおもしろくする会
口座名称(カナ) コガネイヲオモシロクスルカイ

==========

【募集】

ボランティアを大募集してます!以下、お問い合わせください。

==========

【ご意見・お問い合わせなどなど】
■Twitter= https://twitter.com/shirai106
■mail= shirai10629@gmail.com
■白井とおるホットライン= 080-4004−5927
■こがおもWebサイト= http://kogaomo.com/
■facebookページ= http://www.facebook.com/kogaomo
■facebook= http://www.facebook.com/shirai106
■事務所= 〒184-0011 東京都小金井市東町4-38-27-201

※facebookの「友達申請」は基本的にリアルにお会いした方を対象としておりますが、その限りではありません。ご面識のない方でも併せてメッセージを頂ければ幸いです。よろしくお願いします。