保育ビジョン策定と民営化「並行して進める」の愚行・続編<小金井市議会厚生文教委員会0129①> | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

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第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

昨日は10時から厚生文教委員会が開かれました。

 

 

春に委員会など議会人事の改選があるため、委員会としての「調査」は今回で最後となります(定例会中の委員会では、陳情書と議案の審査のみ)。1月26日に公立保育園運営協議会の開催状況などを踏まえ、改めて保育ビジョン(計画)の策定と公立園民営化(民間移譲)を「並行して進める」ことの矛盾点と事務執行上の大きな問題について改めて取り上げ質疑をしました。

 

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▶市長、4分の3が賛成して可決した議会決議は「完全無視」状態

 

 

本日の委員会でわかったことは、12月議会で4分の3の議員が賛成して可決した保育に関する決議に対して、言葉では「真摯に対応する」と綺麗な発言を繰り返していたものの、市長は担当部局とその内容についての対応協議の場を1度も持たなかった(当然何も指示を出していない)ということです。議会の決議をスルーということですね。

 

1ヶ月と10日間も時間があって、この決議のことを担当部局と一度も協議する場を持っていないということは、議会意思を「完全無視」しているといっていいでしょう。

 

なぜなら、

 

この「保育ビジョン(計画)の策定と民営化を並行して進める件」については、12月議会で最も話題になった議題の1つであり、それ以前からも委員会ごとに市長方針の「おかしさ」が取り上げられてきました。市長が子どもたちが毎日過ごす保育について、まともに重要視してればこの決議が可決されたことに対し、何らかの検討アクションはあって然るべきでしょう。

 

また、4分の3の議員が賛成して可決した決議です。まず担当課と「どうしようかねぇ…」という打ち合わせは一度くらいはすぐに持ちますよね…。それがまっとうな仕事の仕方です。それすらやっていないことは、頭から「拘束力ないし」と重たく見てないことがその行動から表れています。

 

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▶課題が変わっても「民営化は進める」って論理的におかしくない?

 

 

公立保育園民営化の大義名分として「小金井市保育の課題」が幾つか列挙されていますが、これから策定協議をスタートする保育計画の審議ではまず「小金井市保育の現状と課題分析」に取り組むようです(これは当然ですね)。

 

 

 

 

 

しかしながら、ここで課題設定が変わった場合に解決策(手段)も変動する可能性はあるか?という質問に対しては市の担当課は(最終的に)「ある」と答弁しました(これも、あやふやな答弁だったので改めて聴き直して出た答弁ですが…)。

 

 

どこに課題があるかによって、その課題を解決するための手段は異なってくるものです。当たり前の話ですよね。既に市が(勝手に)課題として出していることが、民営化を(強引に)進めるための大義名分として示されている訳ですが、改めて「小金井市の保育の課題は何か?」を分析して定義するのですから、その課題設定が変わる可能性は大いにあり得ます。そうなると、当然その課題を解決する手段は変わってくるはずです。課題が変わったのに解決手段が変わらないというのはまともに課題解決プロセスを考えているとは思えないですよね。」

 

ところが、

 

市の担当者は最後に次のような言葉を付け足していました。

 

「…とは言っても、市として民営化を進めたいという方針を持っているものですから、それは変わらないと考えている」

 

ということは、◯◯◯◯だから、それを解決(改善)するために民営化するんですよ!(ドヤっ!!)

 

と宣われてきたことは、

 

単なる「後付けの理由」ということになりますね。

 

 

 

 

市全体の保育ビジョンをこれから議論するというのに、公立保育園5園のうち3園の民間移譲を結論づけて並行して進めることの納得性が微塵もありません。課題設定によって民営化の内容も変わる可能性もあります。そして保育の質という観点から論理的に導き出された結論でないため、保護者の理解も得られないままです。

 

市長の答弁も「綺麗な言葉」を並べるだけで、質問に答えてくれません。ご本人は恐らく状況をよくご理解されていないものと推察します。しかし、これはかなり重要な話なのですよ…。

 

 

 

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