議会としてシチズンシップ教育へ取組もう。小金井市議会、議会改革の議論を進めています。 | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

昨日は小金井市議会・議会運営委員会が開かれました。なんだかんだと年4回の定例会ではないこの「閉会中」でも委員会が必ず開かれ、視察があったりと公務も色々あります。これは市議会によって違いますけどね…。

 

さて、ただいま議会改革調査を進めており、本格的に秋口から各会派からの提案を受けた内容について改革協議を行っています。私が今回新しく追加した提案のNO.が41でしたので、現在41提案されているのは41件となります(似たようなものは一括議題にしてます)。

 

昨日の議会運営委員会では様々な協議があったのですが、一つだけクローズアップして協議状況をご紹介しておきます。

 

 

◯議会によるシチズンシップ教育の企画・実施

 

18歳選挙権がキッカケとなり、各地でシチズンシップシップ教育(主権者教育)として、高校生以下の生徒・児童を対象に模擬投票や出前授業、その他色んな取組みが増えてきました。これまでも「子ども議会」「中学生議会」などの取組みも行われてきましたが、多くは行政(執行部)と教育委員会が主催することが多く、市議会主導は少なかったんですよね。投票率の下降トレンドや市民意識、今後の自治体運営のあり方を考えたときに、若い人たちへ投票行動や政治に対するポジティブな動機を持ってもらうことが大切だと考えています。

 

そこで、以下の提案書を作成しました。既に以前からこのテーマについて議会運営委員会で協議をしてきましたが、どの会派も前向きに捉えていることから、さらに具体的な内容へ議論を進めるための土台となる資料という前提です。

 

 

 

はじめに、この取組をなぜ行うのか?という定義付けが重要だと捉えています。

 

 

 

そして、目的に沿った形で今度はターゲットと手法の選択です。小学生から高校生までオールターゲットではありながら、一度にすべての層をカバーするのは無理だし労力もかかります。まずは考え方の整理をする必要があります。

 

 

 

ちなみに、現在全国で行われている「子ども議会」などの取組の開催状況が、全国市議会議長会というところで調査されたものがあったので、そのデータを部分的に抜粋。特徴としていえるのは、これまでは執行部が中心だったこれらの主催も、議会の割合が増えてきているということです。

 

 

で、具体的にまず「どこを対象に実施するのか」ということに対して、提案会派なりの結論としては「高校生を対象にする」ところからがスタートである、という考え方です。その理由は、実施する際に関わってくるあらゆる関係者の負担感を考慮したことと、そもそも、やはり投票に最も近いところからはじめる、ということです。また、開催をイメージしてみると一番どういう成果が得られるかな?ということが想定しやすいという点も、その根拠です。

 

 

 

 

企画アイディアの方向性としては、学校へ赴くというやり方と、議会(もしくは学校以外の場所)へ来てもらう大きく2つの内容があります。

 

 

 

 

では、実際に他でどのようなことを行っているのかというと、例えば大阪府議会の事例を直接拝聴したこともありますが、府内の高校へ議会(広報委員会か何かだったと思いますが…)が出張して出前授業を行うというものがあります。議会の仕事紹介をスライド説明や質疑を通じておもしろおかしく伝えていく、という企画だそうで、かなり評判がいいようです(議会の理解度が深まったという点において)。

 

 

 

次に、町田市議会の事例です。昨年の11月に高校生を対象にした意見交換会を開催しており、私も知人から教えてもらい傍聴(見学)に伺いました。3テーブルに分かれて町田市のまちづくりに関して高校生と対話しながら意見をもらい、最後にある程度出た意見を整理したことを本会議場で発表するというやり方でした。高校生にとってもとても良い体験になったのではないでしょうか。

 

 

【関連記事】

高校生との意見交換会イベント(議会としてのシチズンシップ教育への取り組み)を見学→町田市議会へ

 

 

その他にも、色々な事例があります。

 

 

さて、この提案を土台に色んな意見が出されました。次回(3月)の定例会中の議会運営委員会でこの続きが議論されます。各会派で、①目的・狙い、②ターゲット(小、中、高)、③手法 について持ち帰ることになっています。それぞれの会派の意見を出し合い、もう少し時間がかかりそうですが1つの形にしていきたいですね。

 

また、協議の経過についてお知らせしていきますので!

 

 

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