業務改善の取り組み「郡山市STANDARD」とは。小金井市議会・行財政改革の視察2日目 | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

小金井市議会行財政改革推進調査特別委員会の視察(2日目)は、郡山市役所を訪れました。現地は凄い雪です。さきほど(午後)やみましたが、朝からドカ雪という感じ。ただし昨日の北上と同じように、この寒気の影響でドカ雪となっており、冬の間いつもこんな感じではないようです。

 

 

 

視察内容は、業務改善の取り組み「郡山市STANDARD」についてです。

 

 

 

 

「どういう業務にどれくらいかかっているか?」を把握するために業務の棚卸を可視化して課題を抽出→ポイントを絞って具体的な業務改善のマニュアルを整備、取り組む説得力と実践力は素晴らしいものがあります。

 

 

 

全職員の業務量調査を実施、①マネジメント業務、②全庁共通業務、③各課固有業務に分けたところ、①=5.00%、②=14.29%、③=80.71%の業務割合がわかったそうです。ここで大きな方針としては「総業務量を減少させる」ことを掲げ、 ②を重点的に減らすポイントして抽出。その全ての業務においてBPR(Business Process Re-engineering)を実施するのではなく、②の中を分析して業務量が多い以下の6つに絞った業務改善のマニュアルに落とし込みをされています。

 

1:PDCA関係

2:歳出、歳入関係事務

3:文書関係

4:照会に対する回答

5:研修・セミナー・視察

6:庁内会議等

 

※②の中で最も多いのは「議会関係(議会対応)」ですが、これについてはまた今後議会側と調整して何かしら取り組んでいくとのことです。

 

 

 

メールの送り方や文書の出し方、セミナーへの動員や会議のやり方なんかも細かく時間を切り詰める方法論が「郡山市STANDARD」に「約束ごと」としてルール化されています。民間では当たり前のようにやっていることも、役所業界では当たり前ではないことが多いんですよね…(それは議会にも同じことが当てはまりますが)。

 

 

何より、改善をするための根拠と目的が明確であり、納得感がありますよね…。これまでも同じようなことを思っていても、慣習的な仕事のやり方に対して言い出しづらい雰囲気もあったようで、はじめは仕事の仕方を変えることに躊躇しがちだった職員も今はその効果を実感しているとのこと。

 

 

 

これまでも北上市のように改善改革運動にも取り組んできたところ、どうも回数を経てくると「マンネリ化」という課題に直面することも感じていたようです。特に現在の市長が旧郵政省の官僚出身で民間企業でもマネジメントを経験されてきたそうで、H25年の就任以来意欲的に効果的な改善策を考え取り組んできたようです。

 

 

「民間でできることは役所でもできる」

 

 

この言葉を含め具体的な改善へ取り組む意思を庁議でも熱く語っておられるということで、リーダーシップとはこのことかと感銘しました。

 

 

効果として特筆すべきことは、時間外勤務(残業)が大幅に減っていることです。これは今のトレンドである働き方改革にも通ずる取組みといえますね。また、コア業務(各課の事業・市民サービスに繋げる業務)にできるだけ資源を投下したいという意思もあり、今後のさらなるバージョンアップにも期待するところです。

 

 

 

 

議場も拝見しましたが、どこの自治体の議場もさすがに立派でして…。まぁ、小金井市議会はフラットで市民からも近くて普通の会議室みたいなのが良いと思っています。

 

 

面白かったのは、議会事務局のフロアで市議会だよりなどが置かれてあるラックに、各会派の市政報告(ニュース的なもの)も自由に手に取れるようになっていました。なかなかないですね、これは。

 

 

 

今回の旅のお供はコレでした。「人材覚醒経済」、日経新聞で記事のあった鶴光太郎氏の著書を読んでみようと思い購入しました。エビデンスを基に論を展開する点はとても参考になります。

 

 

 

 

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