新庁舎建設の凍結と第2庁舎購入についての全員協議会がはじまりました。 | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

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第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。


今日から本格的に「新庁舎建設事業の凍結と第2庁舎購入」に関する全員協議会がはじまりました。初日の予定だった17日(水)はその前の予算特別委員会が17時頃までかかり、部局から資料の説明を受けて終了したということです。


↑しあわせの黄色い布。拙速な議決は許さない意志を表す運動です(あんまり流行ってませんが)。


▼163件もの資料要求→55件の提出

全員協議会に向け、昨日10時を期限に資料要求がありましたが、なんと163件もの資料要求が11議員からあったとのことです。さすがにちょっと部局に気の毒とも思いますが、こちらとしても新庁舎建設の凍結と約18億円もの第2庁舎購入について、わずかな時間で審査をしないといけないため、必死です。

ちなみに、担当部局から資料要求の内容について聴き取りがあって、皆似たようなことを考えているので、最終的に提出された資料は55件でした。

ある職員と庁舎内でしていたのですが、「何日もろくに家に帰れていない」と聴きました。私自身は最終的に6点の資料を出してもらいましたので、申し訳ない気持ちになりましたが、ふと考えると、議員がこの第2庁舎購入問題で部局へアクションに入ったのは昨日の資料要求のみ。とすれば、職員が何日もろくに家に帰れていないことは議員の資料要求のせいではなく、この突如出てきた第2庁舎購入のための準備など(議会対策も含めてでしょうが)で忙しかったからといえます。

市長応援団の議員が、資料要求点数が多く職員が徹夜をさせられ「気の毒」であるようなことを言っていたのを聴きましたが、そもそもこの話を今定例会で議決しようとする動きがあるから、職員は連日家に帰れていないことです。市長の責任であり、議員側にその責任を押し付けるのは誤りだとここに記しておきます。

今の段階で「職員が可哀そうだ」と言う事はすなわち、市長へその言葉を投げていることになるのです。市長応援団の議員はそれを理解されたほうがいいと思います。



▼「根抵当権つき」であることを認知していなかった市



購入予定の第2庁舎ビルに「根抵当権」が8月18日に設定されている事実を、管財課が昨日になって初めて認知した、と報告がありました。その限度額は「金9億3,000万円」というものです。この辺り、もう少し詳細を聴きたいところですが、その根抵当権の消滅についての詰めの質疑の段階で部局が答弁に窮しため、議長の整理で「答弁保留」になりました。


▼今なら“1%お得”の「振興協会」とのやりとり



市が庁議で新庁舎建設を凍結し第2庁舎購入を行政決定したのは9月9日だと言われています。例の1%金利が安いといわれる振興協会と、いつからやりとりをしていたのか、質疑が入りました。

結果的に分かったことは、既に4月10日前後には都側へこの件について相談を持ちかけており、5月23日には「起債計画書」を提出していたようです。今年度に振興協会でお金を借りるならこの日までにこの書類を提出することが必須だったとのことです。市は、この「起債計画書」を提出した5月23日の段階で第2庁舎購入を決めていたわけではない、とされていますが、この辺りから具体的に第2庁舎取得へ向けて動き出していたことがわかりました。

ちなみに、土地建物所有者側へは、4月16日に「売却する気持ちがあるかどうか」は市から確認を取っていたとのことです。


▼不動産鑑定のための予算流用を未報告

第2庁舎を購入することを前提とした不動産鑑定は7月18日に他の予算を流用して発注したということも分かりました。ちなみに他の予算とは、今の賃借契約の賃借料を交渉して減額(調停へ持ち込んで減額契約済み)した分の差額を流用したとありました。要するに賃借料予算を流用ということです。この流用そのものは大した問題ではなさそうですが、いつもなら小額でも流用したことも直近の委員会で報告をしていましたが、未だ総務企画委員会には報告がありません。


▼市民参加条例違反であるという疑義

昨年の小学校給食調理業務の民間委託のプロセスの中で、市民への説明が「決定後である」と指摘を受け議会でもその進め方が市民参加条例に違反しているのではないか?という話がありました。
今回もその疑義がかけられています。市民への説明会は「今後検討させて頂きたい」と答弁、新庁舎建設基本計画市民検討委員会の委員への説明もまだなされておらず、そちらも「今後検討する」とのことです。市民への事前説明という市の責務が市民参加条例に規定されているにも関わらず、条例違反だと思われます。

この辺りは私も最も追求したいところですが、先に他の議員が質疑をしているので、その経過をみて自分の質疑を根っておきたいです。



繰り返しになるかも知れませんが、私は頭ごなしにこの第2庁舎購入することを否定はしません。ただ、あまりにも降って湧いた話なので議会での他の議員と自分の質疑を踏まえて、購入することの合理性を冷静に判断したいと思っています。

ただ、そもそも定例会中に突如前触れもなくこの件を出してきて、24日までに議決して欲しい、という市民を完全にスルーしたプロセスには賛同できません。そこは分けて考えたいと思います。

≪今後の予定≫
9月22日(月)AM9:00~全員協議会
9月24日(水)AM10:00~本会議など(+全員協議会)(+予算特別委員会)
9月25日(木)※今後の協議の行方次第
9月26日(金)※今後の協議の行方次第

ちなみに、元々24日と言っていた振興協会への借入金の正式な申し込みは、26日に延びたようです。


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