行政視察報告その③
14日―15日の行政視察に続いて、週末を挟み18日に今度は日帰りで2か所の視察でした。
近隣自治体なので今度はマイクロバスに乗って移動の旅。皆さん連日で少し疲れていたようです。
≪町田市 「自治体ICT」≫
情報システム刷新(全体最適化)の事例を視察に行きました。
町田市は長年かかって導入してきた業務システムが大小合わせて80件にも及び、各業務システムが独自のサーバやネットワーク、データ構造で稼働しており、サーバなどシステム基盤の老朽化により安定稼働の問題やコスト増が起こっていたようです。また、個別開発の業務システム間の連携が困難で業務に支障があることや、新たなシステム導入の際には新規購入で既存のデータとの連携がやりづらいという課題もあったとのこと。
そこで、2012年に新庁舎に移転するキッカケもあり、それを機に刷新することで取り組んできたとのこと。
▼ポイント(と私が思うところ)
①民間外部から人材を招聘して、その取組にあたったこと
②新庁舎移転のタイミングをうまく使ったこと
③「既存システムに係る経費の半減」という大きな目標設定
▼視察の成果
目標に掲げていた「既存システムに係る経費の半減」という数値目標(2009年4月時点の予算対比→2013年度予算)が達成できていることには驚きました(約47%と目標数値を上回っている)。この背景には各部の部長が毎年度の仕事目標を「部長の仕事目標」というシートに書いて公開している効果もあったのではないかと勝手に推測しています。
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↑部長の「仕事目標」の2009年取組当時のもの
シンクライアント化についてはメリットとデメリットの両方があることはハッキリと述べられていたことが印象的でした(いいことだけではない)。シンクライアント化すること自体ではそんなにコストの削減には繋がらないということです。
ただし大切なことはセキュリティ管理面では圧倒的に優位な点と、ソフトの更新作業などを含めた保守管理業務は大きく改善されたと聴きましたが、このような客観的事実(では測れない面もあるが)を見据えて小金井市でも移行を検討して欲しいところです。
また、新庁舎の移転に対応する為に庁内クラウドと庁外クラウドの2つを持ったことが、震災後のBCP対策として活きている、というのは大いに参考にしたいところです。
まずは、現状の小金井市の情報システムの状況を客観的に分析して、今後のセキュリティ対策、マイナンバー対応を含めた課題抽出から始めるべきかと思います。
▼反省点
専門的な分野過ぎるゆえに事前に情報システム課から現状の小金井市の取組と課題を委員会内で共有していなかった点です。これは、今後視察など伺う際の改善点として取り組んでいきたいと思います。
<番外編>
部長の「仕事目標」シートはとても有効だと思います。
町田市はこれをホームページでも公開しているようですね。ここまで可視化することで仕事の質を高め、成果を出せるようになっているのではないでしょうか。
13年度の「中間報告」も公開しているようです。
↓
https://www.city.machida.tokyo.jp/shisei/buchomani/2013_chuukan.files/2013tyuukankakunin.pdf
こちらも大いに参考になりました。
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