マーラー:交響曲第5番 ドホナーニ クリーヴランドo (1988) | ~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

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学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。一言二言で印象を書き留めておきたい。その時の印象を大切に。
ということで始めました。
そして、好きな映画や読書なども時々付け加えて、新たな感動を求めていきたいと思います。

【CDについて】

作曲:マーラー

曲名:交響曲第5番嬰ハ短調 (65:05)

演奏:ドホナーニ指揮、クリーヴランド管弦楽団

録音:1988年6月 クリーヴランド MasonicAuditorium

CD:POCL-5063(レーベル:DECCA、販売:ポリドール)

 

【曲に関して】

マーラーの5楽章からなる交響曲ですが、第一楽章と第二楽章が「第一部」、第三楽章が「第二部」、第四楽章と第五楽章が「第三部」という形で、楽譜に表示されています。5楽章の曲としていつも聴いていますが、三部構成の曲として聴いてみると、また感触がかわるのでしょうか…?

 

【演奏についての感想】

昨年末に、少し聴いていた第5番。ちょっとだけ聴き慣れた感じですかね。ということで、今年の最初のマーラーは、またまた第5番で、ドホナーニの演奏で聴いてみます。御年94歳でいらっしゃいます。ドホナーニと言えば、クリーヴランド管弦楽団時代が録音も豊富で話題も多かったのではないかと思いますが、その充実した時代の録音ですね。

 

冒頭のトランペットは、最初は抑えめで軽めかと思いますが、強奏になるとしっかり大きな音になりました。この落差はドホナーニのニュアンスなんでしょうね。第一楽章はゆっくり進みますが、最後まで聴くとサクサク進んでいった感じがするので、ちょっと不思議でした。まずは、金管の音が華々しくて、全体的に乾いた音がしています。これはクリーヴランドの音なんでしょうか。そして意外と細かなニュアンスが豊かな演奏と思います。

 

一方で、大きな感情の噴出といったものの表現からは距離を置いた感じで、ゴージャスな音に頼っている訳でもないと思いました。独特なニュアンスに、ん?と思う事も一部ありますが、こういった表現はけっこう好きですので、なかなか良かったと思います。第四楽章のアダージェットも必要以上に頽廃的になることはなく、あっさりしている感じです。押しなべて明るい感じのマーラーでした。

 

【録音に関して】

細部までよく音が捉えられていると思います。いい録音です。

 

【まとめ】

マーラーは今年は第5番から聴き始めました。昨年よりはもう少し聞いてみたいという感じです。続けて聴いているので、アレルギーは消えつつあります(笑)。

 

購入:2023/12/08、鑑賞:2024/01/07

 

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