ビゼー:アルルの女組曲第1,2番 カルメン組曲 カラヤン ベルリンpo (1982-4) | ~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

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学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。一言二言で印象を書き留めておきたい。その時の印象を大切に。
ということで始めました。
そして、好きな映画や読書なども時々付け加えて、新たな感動を求めていきたいと思います。

【CDについて】
作曲:ビゼー

曲名:①アルルの女 組曲第1番 (16:45)

   ②アルルの女 組曲第2番 (18:47)

   ③カルメン 組曲 (8:46)

演奏:カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1983年9月,1984年2月①②、1982年9月③

   ベルリン フィルハーモニー

CD:POCG-20013(レーベル:DG、発売:ポリグラム)

 

【曲について】

ビゼー作曲のアルルの女は、ドーデ原作の「水車小屋だより」の一編をドーデ自身が戯曲化したものにつけられた劇音楽です。劇付随音楽としてはその需要から小編成で作曲され、第1組曲に編成した際に、大編成の管弦楽作品となりました。第2組曲はビゼーの死後ギローによって編成され、有名な第3曲のメヌエットは、「アルルの女」からではなく、ビゼーの歌劇「美しきパースの娘」からとられています。

 

【演奏について】

カルメン組曲とアルルの女組曲のCDを入手したので、聴いてみようと思います。ビゼーこの曲は、このブログの記念すべき最初の曲であり、また私のクラシック歴の中で、2枚目に買ったLP(だと思っている)のがこの曲でした(マルケヴィチ指揮)。1枚目は売却して手元にありません。サージェント指揮の展覧会の絵だったと思います。(実際はこの2枚どちらを先に買ったかについて、記憶がぼやけています…)

 

カラヤンとベルリンフィルの演奏、まずは大変安定していて上手いですね…、というのが正直なところです。きっちりと美しく表現されていて、申し分ありません。ニュアンスはそれほど強くないと感じます。オーソドックスな感じです。ベルリンフィルの素晴らしさもよく出ていますね。

 

このCDはアルルの女に焦点を絞った感じとおもいますが、そうであれば、派手なカルメンの音楽とは違って、ドーデの描くプロヴァンスの世界を楽しみましょう。そう考えて聴いていくと、第二組曲のパストラーレなど、ベルリンフィルではどっしりして重すぎかな?という気もしてきます。このパストラーレはどこの田園のイメージなんでしょう…とか考えてしまった次第。そんな気がし始めると、メヌエットも重く感じました(笑)。でも、これもカラヤンとベルリンフィルの音なんでしょうね。最後は一気に盛り上げてくれました。オーケストラの迫力や、ベルリンフィルの音を聴かせる録音ですね。

 

一方でカルメンの方は、組曲と言いつつ4つの前奏曲で仕立てたスタイルになっています。ハバネラとかは入ってないですね。これはカラヤンの以前の録音のフィルハーモニア管弦楽団のEMI版も同じになっていました。いろいろな構成で録音されているカルメン組曲ですが、前奏曲4つで終わると、終曲的なものがないので、締まらないような気がする…というのがツッコミです。最後は「ジプシーの踊り」で締まってほしいですね。まぁ、前奏曲集として聴けばいいのですが…。

 

【録音について】

ベルリンフィルの音がしっかり伝えられている録音だと思います。

 

【まとめ】

安定のカラヤンの名曲演奏でした。カラヤンとベルリンフィルのスタイルでしっかりと演奏されていると思いました。この曲は、今のちょっと溜まってしまったクラシックCDのスタートなので、いつも感慨深く聴いています(笑)。

 

購入:2023/12/13、鑑賞:2024/01/02