モーツァルト:ピアノ・ソナタ第3,4,6,15番 ラローチャ(p) (1990) | ~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

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学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。一言二言で印象を書き留めておきたい。その時の印象を大切に。
ということで始めました。
そして、好きな映画や読書なども時々付け加えて、新たな感動を求めていきたいと思います。

【CDについて】
作曲:モーツァルト
曲名:ピアノ・ソナタ第3番 変ロ長調 K281 (14:36)

   ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 K282 (14:24)

   ピアノ・ソナタ第15番 ハ長調 K545 (10:40)

   ピアノ・ソナタ第6番 ニ長調 K284 (24:29)

演奏:ラローチャ (p)

録音:1990年6月26-29日、ニューヨーク BMG Studio A
CD:60709-2-RC(レーベル:RCA、発売:BMG Music)

 

【曲について】

K545のソナタは、ソナチネアルバムにも入っていて、ピアノを勉強しようと思った方は、どなたもご存じの曲だと思いますが、この曲で思い出すのは、バーンスタインの「ヤング・ピープルズ・コンサート」だったりします。昔、NHKの放送で見たのですが、オープニングでかかっていましたね。このCDでは、そんなK545が、初期の作品のデュルニッツ・ソナタにサンドイッチされて録音されています。

 

【演奏について】

このCDは、かつてK545が聴きたくて買ってきたものです。まず買って間違いのないラローチャの演奏だしと思って…。彼女は、RCAでこの演奏を含む全集を完成させています。このCDでカプリングされているのは、モーツァルト最初期のデュルニッツ・ソナタからの3曲です。初期の曲といっても、それぞれに個性や工夫が見られる曲になっています。この3曲は同じ三楽章ですが、内容の構成がそれぞれ違っているのも面白い所です。

 

ラローチャといえば、スペインものが有名ではありますが、古典派からロマン派まで幅広いレパートリーでたくさんの録音を残しています。フィリップスからRCAに移った感じかと思います。どれを聴いても安定で、必ずその曲の良さが判るという安心感があります。音も輝かしいものですし、好きなピアニストの一人でした。しかいこのジャケット、クリスマスの雰囲気ですねクリスマスツリー

 

朝、のんびりと聴くモーツァルトのピアノ・ソナタですが、最初のデュルニッツの2曲は、簡素な構成の曲。ああ、モーツァルト、最高!ニコニコという感じで聴き入りましょう(笑)。そして、お目当てのK545が登場。明らかに前の2曲と違って、シンプルだけど内容に遥かに奥行を感じます。この感じが出せているのも、さすがラローチャというところでしょうか。この曲の半分以上は第二楽章が占めていますが、美しい音楽です。そして、デュルニッツの最後の曲。第三楽章は、長大な変奏曲で締められました。ラローチャのこの全集の他のCDも買っておけば良かったな…。初出時の輸入盤の単品を探してみよう…(笑)。

 

【録音について】

ラローチャのピアノの音が良く捉えられた、いい録音だと思います。

 

【まとめ】

朝モーツァルトを聴けるというのはいいです。習慣にしようかな…。

 

購入:不明、鑑賞:2023/07/13