トロントより

おはようございます

 

今日も終日、オフィスで学生さんの監督指導をしながら仕事をしていました。

 

お預かりしている学生船は選考をパスした学生さんで、とてもまじめです。自分が出したカナダのビジネスに関する課題に真剣に取り組んでおり、調査力も十分。毎日、終わりの時間にその日の調査結果をプレゼンしてもらい、それに対してアドバイスをする形で過ごしていますが、こちらもとても勉強になりますね。狭い事務所に5人が詰めていますが、シーンとした時間が多く、1人だけぶつぶついいながらパソコンに向かっているおやじがいます。

 

今日の新聞ではこの話題がトップになっています。

今、トロント市では今年度の予算審議が行われています。その中心で最重要課題が警察予算。市の予算中、最大の予算項目で人口の増加に合わせ、適正な規模の警察予算が求められています。

 

一方、1.8ビリオン程度の赤字が見込まれるトロント市としては、聖域なく支出予算をカットすることを進めており、大きな隔たりが出ています。

 

警察の実態はどのようになっているのでしょうか。

直近20年の重要犯罪の推移です。

暴力的な犯罪は減少を続けており、コロナ前には一時悪化したものの、コロナで減少、昨年はまた少し上昇する気配を見せていますが、2000年代に比べれば低いレベルとなっています。

一方、車両窃盗は2010年に向け急激に減少したものの、2010年代半ばから増加、そして2020年に入って急増し、史上最悪となっています。

911緊急通話への通報は、その重要度、緊急度に応じて対応する優先順位が付けられますが、最優先となる緊急性、重大性、人命にかかわる事件通報が増えています。そのため、通報から警察官が駆け付けるまでの時間が周辺地域と比べ遅くなっているという報告もあります。

制服警官の人件費はこの20年で30%くらい上がっているようで、これも予算が必要な要件となっています。長年勤めあげた高齢警察官が多いのかもしれません。

このグラフは1998年を基準として、人口は20.6%増加していることを示しています。しかし、制服警官は4.5%しか増えていないのだそうです。結果、人口あたりの警察官率は大きく落ちており、警官一人で590人の市民を見るという割合になっています。このレベルが高いのか低いのかわかりませんが、おそらく警察官の負荷が高いのでしょう。

 

こうしたデータに基いた議論が薦められており、市が提示した予算金額は、1.174ビリオンで、これは1999年予算の46%増のレベルだそうです。

 

その間の物価上昇を調整した実質増加率は32%だそうですが、消防予算37%増、公園・レクリエーション予算83%増と比較すると、やや低めに抑えられたといるでしょう。

 

無い袖は振れないトロント市ですが、警察レベルが下がるのも不安です。議論を尽くして、最善の予算を作り上げて欲しいと願います。

 

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<このブログではニュースをご紹介していますが、筆者が紹介したいと思うものを選んでおり、全ての記事を公平平等にご紹介しているものではありません。文中意見は筆者個人のものであり、同意できない方と議論するつもりはありません> 

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