東京千穐楽
たのしいたのしい(くるしい)赤坂の日々。
「俺節」東京公演が千秋楽を迎えました。
たのしいたのしい、とだけ書こうと思ったんですけどね、
必死に走って、走って、暴れて、悩んで、
ちゃんと、くるしんでこその「俺節」ですからね。
それらをひっくるめての、たのしみ。
様々な熱い想いがこみあげた日々でした。
猫元気です
初日を迎えてから東京千穐楽までの二週間半、「俺節」はどんどんメタモルフォーゼしていったなあ。
いや、初日が未完成だったわけでは決して無くてね。
回を重ねるごとに、気づくことが増えて、変化していった。
初日が開花だとしたら、お客様に水を与えられながら、開いた花びらがもっともっと開いていったというか、そっからまた芽が出てきたというか、ああ、まだまだ変わるんだこの花、みたいな感じで。
「そろそろコレで完成だろう」という頃に、演出家がまた新しい肥料を持ってくる。
ココはこんな解釈にしてみましょうか、みたいな感じで。
そんでまた、思わぬ方向にツルが伸びたりするんですな。
そうすっと、役者は役者で、たとい何も言われなくても「うーむ、ココでヨシとしてはいかん気がする」という感覚が身についてそれぞれに品種改良を進め・・・
そうこうするうちに・・・
あれ、何の話だっけ?
ええとね、ともかく、
「育っていく舞台」というのは面白いものだなあという話でした。
毎日肥料を絶やさない演出家の福ちゃん、ありがとう。
下ネタの肥料も絶やさない逞しき演出家よ。
森進一のレコ大動画を熱く見つめるひと。ランブルローラーでたのしげに揺れるひと。ゆかいなおんなたち。楽屋の写真撮り忘れたな。
高め合っているのか、奇妙な植物を育てているのか、
とにもかくにも闘っております我々を、赤坂の地より、毎日温かい拍手で見守ってくださった皆さま。ありがとうございました。
お手紙もこれもまた恵みの水のごとく、有り難く拝読しました。
みれん横町の皆にイラストつきのお手紙が届いたときは、ドヤ街のゆかいなめんめんが、それこそフラワーロックのように喜びでぐねぐねしていたようです。
***
18日の千穐楽後、俺節原画展を見てきました。
公演中、何度も足を運ぼうとしながら、なぜかこのタイミングになってしまった。
でもなんだか、それで良かった気がする。
写真を撮って良いよと言っていただいたので、撮ったのが冒頭の写真。
筆でジャッジャと書いたような、荒々しいオキナワ。
顔の影は、土田先生の指紋だった。
一枚一枚、土田先生の原画を見る。
パンフレットにも掲載されている土田先生の奥様の言葉を、原画展のパネルで読みかえす。担当編集者の江上さんの言葉を読む。
バタバタ涙が出た。江上さんにつたない感想を伝えたけれど、ほとんどうまく言えなかった。江上さんにそっと「唐名」を重ねる。
奥様には感想すらも言えなかった。それってつまり「あなたの人生についてこう思いました」とでもいうようなもんで、「素晴らしいです」というのも、なんだか、違うなと思ったから。
俺節のパネルの前で写真を撮っていただいた。
写真の中では、等身大の、目つきの悪い私が、偉そうに立っていた。
奥様に「えっ、この写真の人があなた!?」と言われる。
私が俺節に出てるって、もしかしてご存じなかったかしら・・・と一瞬不安になったが、「舞台で何度も目が合った気がしたのよ」とも仰ってたので、パネルの私がやぶにらみしすぎなのか、舞台の私のメイクが濃すぎるのかなのだろう、と解釈した。
フォルダに入っていた写真シリーズ。
のえみちゃんが教えてくれた、ヒザアワーナ。
膝の角質を撮ってくれるのだって、すごい。
誰も気づかないでしょうが、本番中、膝を酷使する瞬間がありまして、私の膝は今、象の皮膚のようなのです。
***
原画展を見ていて、「ああ、座長に似ている」と思う瞬間があるのは、思えば不思議なことだった。
私がコージと出会ったのは高校生の時で、かつてはコージに似ている男子を好きになったこともあったのにだ。
しかし今やコージは座長の顔になってしまった。
座長が歌っているとき、そこに土田先生の網掛けのジャジャッとした線が見える気がする瞬間さえある。
何というか、漫画を見ていても、座長を見ていても、ソコに浮かぶ文字は、
「生 き て い る」
という言葉だなあ。
はて。時間があると長文になりますね。ケータイで書こう。
私は漫画に出てこないけれど、大阪公演が終わるまで、オキナワと同じ気持ちでコージと共に走りたいと思っております。
大阪!!!
きらり。
多分、同じくMステ見てた俺節のキャストもみんなそうだったんじゃないかしらん。
まだはんぶん、もうはんぶん
じわりじわりと、ツイッターに戻っています…
(写真と本文は関係ありません)
だって楽ちんなんだもん・・・わかってたことだけど。
だって公演中だもん・・・わかってたことだけど。
とりわけこの一週間は、本番を終えた帰り道、ツイッターを覗いて検索するのが日課になっていました。
検索→「ラフカット」
先週は、「俺節」公演中の一方で、「ラフカット」も絶賛公演中だったのでした。
公演を終えたすがすがしい桑原組「コインランドリーマンズ」の構成員たち。
写真載せちゃったよう!!
みんな、みんなー!!
お疲れさま!!!
おいしい酒を飲んだかい!!!
公演中で本番が見られなかった私ですが、気持ちだけでもこの輪の片隅に入っていたかったので、一日の終わりはいつも、そわそわとツイッターをいじって評判を覗き見たりしていました。
好評だったりすると、ホッとして。ひそかににまにまして。
キャストのみんながとっても誇らしかったです。
そして、日に日に固いきずなで結ばれていく様子が伝わってきて、嬉しいやら、うらやましいやら、そして勝手に自分も何らかの役に立ったかもしれんという満足感に満たされたりもして。
4つで一つの作品だから、桑原組だけじゃなく、どのチームも手を取り合っていたのだろうと思う。ほかのチームの方々も、ええ顔してたなあ(ツイッター情報)。
あいにく、用事が複数重なっていて打ち上げにも行けなかったのですが、いい夜を過ごしたんだろうと思います。
本当にお疲れさまでした。そしてありがとう。
桑原組のみんな、またすぐ、会おうよね。
***
「俺節」も、えっほえっほとやっておりますよ!!
絶賛、お祭り中ですよ!!!
(休憩中のめんめん。大体同じメンツ)
本番中、廊下ですれ違うキャストたちは、みんな汗みどろで、ゼエゼエしてて、何なら半分白目とか、無の境地みたいな顔で、しりあがり寿さんの「オーイ・メメントモリ」みたいなタッチの顔になっているのですが、それもこれも舞台でギラギラしてるからこそ。舞台袖の一同も、舞台上の一同も、いとおしくなります。
ちょうど、公演も半分を過ぎました。
そんな話をするとき、「あと半分もあるんだー!」などと嘆声を上げて、やれやれ疲れたー!みたいにふるまってみせるのですが、内心、「あと半分もできるんだ」と思ってるわけで。
体力ゲージは毎日しっかりゼロになって帰る日々ですが、翌日また新しい気持ちになっている気がします。
(そして私も階段にたむろする一人であります)
そんなわけで、毎日体力ゼロまで使いきる舞台を目指す我々なので、公演が終わるとおとなし~く帰ることも多いわけですが、開演前にみんなと過ごすアップの時間が私は好きです。
みなが集まってくる時間はバラバラ、でもそれぞれに時間の過ごし方が定まってきているのか大体毎日同じ順番で来たりして、めいめいストレッチをしたり、ちょっと走ってみたり、発声がてら歌ってみたり、あちこちで聖子さんおすすめのランブルローラーを猫の戯れのようにコロコロしたり。
流しのように六角さんがやってきて一曲歌ってくれたり。
お互いに他愛のない談笑で盛り上がるときもあれば、黙々と体を温める時もあって、その自由さが心地よいのです。
もちろん、昨日の本番はどうだったとか、今日はもっとこうしようとか、芝居の話もしますが、飲み会とかとは違って、さあ喋ろう!と思って集まってるわけじゃないから、本当にどうでもいい話題をしてます。
こないだは、倉沢学ちゃんがあることでそこにいたみんなをゲラゲラと笑わせていて、あんまりいつまでも笑ってるんでほかのキャストがなんだなんだと集まってきました。
ひと盛り上がりし、良い発声になったわーとか言って、またそれぞれにスタンバイへと向かっていくわけです。
そんでまた、白目をむいて、荒い息と汗をまき散らしながら舞台袖を走り、本番を過ごすのですな。
あと半分。
まだ半分。
もう半分。
もっともっとできる。
まだまだできる。
あぶデカシリーズみたいだな。
「あぶない刑事」「またまたあぶない刑事」「まだまだ危ない刑事」
全然関係ないけど、
「あぶない刑事フォーエバー」のあとに「まだまだあぶない刑事」が来たときは、いろんな意味でなんだか切なかった。
【本日の猫】
私のおまたの上で絶賛甘え中。
やっとアメブロがケータイで使えるようになった!
ラフカット!!な休演日
ラフカット桑原組のみんなだよ。がんばれ~!!!
キテマスキテマス
腰がキテマス
ここ数日、ピキピキになっていた腰。
ばあちゃんのようにトントンたたきつつ何とか無事に終えて休演日。
午前中からとある打ち合わせとラジオの収録をして参りました。
まずお知らせを・・・
J-WAVE MORNING RADIO
http://www.j-wave.co.jp/original/tmr/anytime/index.html
アマゾンプライムビデオの映像作品を紹介をするコーナー
「Anytime、Anywhere」に、
6月26日から29日までの四日間登場させていただきます!!
そのころは「俺節」は大阪公演中。
なので、今のうちにお知らせを。
是非とも聴いてください!
いやあ!!!うれしい!!!
好きな物を紹介できるっつうのはうれしい!!!
初JWAVE!!!う、う、うれしいいい!!!!
暇さえあればAmazonかNetflixかHuluをつけてるのでね、
好きが高じてレビューサイトの投稿もさせてもらってます
ShortCuts.site@shortcuts_site英国発「少し便利になったイヤな近未来」を皮肉に描く異色オムニバス - 『ブラック・ミラー』レビュー:桑原裕子 https://t.co/jlA8msMdLI #ShortCutsMovies
2017年06月04日 22:22
こちらもぜひ。
世界中にはたっくさん面白い映像作品があるんだなあとこのサイトに書かせてもらうようになってから改めて思います。
ラジオを聴こう!映画を見よう!ドラマを見よう!
そして舞台を見よう!
「俺節」を見よう!
「ラフカット2017」を見よう!!!
というわけで。冒頭の写真に戻ります。
そんなラジオ収録を終えて、ま、まにあう!!と
ダッシュで観に行ってきました。
私が脚本を提供させていただいている「ラフカット2017」!!
本番がどうしても見られないので、リハーサルにお邪魔して通し稽古を見させてもらいました。桑原組の!
もう一度言おう。
桑原組!!!
桑原組は、組長・桑原裕子(中央・舞台メイクを落とすと誰だかわからない人でおなじみ)の戯曲を上演する非暴力団体です。
「コインランドリーマンズ」という作品を上演いたします。
「ラフカット」は4人の作家によるオムニバス公演で、チームごとに作家の名前がついているため、こんな呼び方になるんですな。
いつか山口さんという名の作家が書くことになったときは、みんな!呼び方に気をつけよう!!
場当たりにお邪魔してごめんなさい。
本番どころかゲネプロもまだなのに、いきなり通し稽古をさせてしまった・・・
しかし、嬉しかったなー!!!
「俺節」稽古中に初日稽古を見させてもらって依頼、稽古を重ねてきたみんな。
一ヶ月の間に、すっかり息の合ったチームになっていました。
コレだから舞台というのは面白いね。
少し前まで全くの他人同士だったのに、今はもう仲間。
もしかすりゃこの先10年20年繋がり続いていく人になるかも知れないんだものね。
緊張感あるなかの通し稽古だったと思いますが、それぞれの個性が立ってて良かったな。終盤はちょっとグッときてしまいました。自分で書いててなんですが。
役者たち、そして堤泰之演出のたまものでございますよ!!!
「ラフカット」って本当に良い企画だと思う。
私にとっても、20年前に出演した「ラフカット」の経験は本当に宝物です。
今回も、みんなにとっての宝物になりますように。
そして!!!
他のチームも見たかった!!!
毎回ほんとに面白い堤作品も、小松台東の松本さん作品も、声優のTARAKOさん作品も!!ほんと見たかった!!!
TARAKOさん、今日初めてご挨拶させていただいて、なんて素敵なかわいらしい方なんだろうと・・・。
面白さは進化する。公演が始まっても常に進化し続けるのが舞台。
がんばれ~~~ラフカットのみんな!!!がっつううーーーんとやってきてえええ!!!!
どのチームも応援しとるでえええ!!!
わたしも、わたしもがんばるよう!!!
***
本日の猫(写真フォルダにほぼ猫しか入ってないよ!!)
休演日前夜はシャーロットの「みんなと飲みたい!」という嬉しい呼び声のもと、制作さんのあったかなお心遣いで、終演後に飲みました。
毎回そうなのだけど、徳馬さんの飲み屋で繰り出すエピソードがいちいち逸話過ぎてぶっとんでしまう。
何気なく面白トークを話す徳間さんだけど、登場する人たちが我々にとっては全員伝説の俳優たちだったりするので、感動するやら驚くやらでハニワみたいな顔になってしまいます。
本日の猫その2(俺節とは関係ありません)
いつか、何十年も先に、「俺節」のことをそんな風に語らえたらいいな。
そんな作品になる気がする。
そしてその何十年先に私も徳間さんのようにバリバリ現役で活躍していられるよう、頑張ろう。
や、やるぞ!!!
フォルダに入っていた写真シリーズ
目の保養用。チャーリーハナム。
はああ・・なんだよこのからだ・・・もうなんだよ・・・
安心してください、オットもはいってますよ!(猫とセットで)
はい!!俺節!!!
こんにちは。
いきなりですが、二、三週間くらい前に下書きにいれてた日記
↓
はい!!!
やってますよ!!!俺節!!!
通し稽古をしてわかったこと。
今、俺節が、アツい
・・・いや、反省とかまだまだ課題とかたくさんあるんですけど、心も体もあつうーくなりましたよ!!!
そんな日の稽古の終わり、懇親会なるものをしましてね。短い時間でしたけれども、スタッフさんもキャストも、みんなでわいわいとやったのです。
誠実で暖かい(アツい)座長のお人柄がにじみ出る現場だなあとしみじみ思いました。
乾杯の席に於ける、皆の、座長を見る目が「☆☆」みたいになってて、キラッキラとしておりましてね、なんかバカみたいにいい顔しててですね、嬉しくなってしまった。
私もそんな目をしていたのだと思う。
シャーロットを見つめるみんなの目は「❤❤」みたいになってますけれどもね。
そんで、演出家のしぶとさと、厳しさと、もはや熱意を越えた執念のようなものについていきたい、並んでゆきたい、何なら追い越したい、とみんなが思っているのを感じましたよ。
もちろん私もね!!!
「俺節」がアツい、と書きましたけども。
ガーンとやってバーンと弾けてワーッとアツい、みたいなこととはちょっと違ってですね。
そこはかとない寂しさとか、世知辛さとか、どうにもならなさ、もどかしさ、哀しさ、みたいなものがグッチャグチャに撹拌されたあげく遠心分離機みたいな物でぶん回されてバターになっちゃったよみたいな感じの熱さというか。
そっちじゃないかと思うし、そうしたいなと思うんです。
優しさとか暖かさとかいうものは、確かにソコにあるのだけども、丸みがあって柔らかいものとは限らなくて、むしろゴツゴツとしていて、固すぎたり重すぎたり、表面が冷えっとしてたりの、失敗した粘土細工みたいなイビツな形でソコにあるような感じが舞台「俺節」の面白さのように思いました。
簡単にできるものじゃないけれど。
なんと挑戦しがいのあることか。
まだまだ高い壁があるわと書いてて怖くなってきましたからこの辺で。
が、がんばります。
関係ないけどキャストの三土さんは「キング・オブ・ザ・ヒル」の人みたいです。
ほぼこのまんまな感じで稽古場にいます↓
ご参考までに。
***ここまでが数週間前の日記***
おせえよ。
なんだよいまさら。
もう始まっちゃってるよ!!
俺節!!!
公演中だよ!!!!!
稽古中、どら焼きに微笑むカワイイお人
思い返せば、稽古期間に写真を撮ることもほとんどなく、
公演が始まってからもひたすら休むことなく突っ走ってきて
気がつけば公演開始から一週間。
稽古最終日にやっと飲めた記念写真
右のブー太郎は「俺節」には出ていません。「ビリーエリオット」にでます。
左のブー太郎は「俺節」に出ています。どちらも愛しいブーです。
***
いやはや。
青臭い宣言のような日記を下書き保存したまま、ブログもほぼ手つかずで来てしまいました。
しかし本番は稽古より更に青臭く、アツく、激しく、狂い踊っております。
みれん横町の一同、男たちも女たちも、満身創痍で闘っておりますよ。
武豊町の仲間たち!お花本当にありがとう!!
やーやん、ほんだし、ゆう!とってもうれしかったよー!!
毎日たくさんの皆さまのご来場、本当にありがとうございます。
力強い拍手に、暖かなまなざしに、いつもいつも励まされております。
舞台裏ではキャストも走りますが、なにせ大勢のスタッフ陣が休む間もなく闘っていて、客席から演出家も闘っていて、でもこれはなにかを「やっつける」闘いではなくて、必死になにかを届けんとする闘いで、そんななにかが、皆さまのお手元に届きますように。
日々のあれこれをブログに綴ろうと何度も思ったのだけど、帰宅したらいつも体力メーターが残っておらず。
携帯で記事を書けばいいんだ!と途中で思い立ちましたが携帯で書いたのが遙か昔過ぎてログインできなかった。
もうTwitterに戻ろうかな。