一昨日亡くなっちゃったんですけどね。
愛しのウエスティーの12歳の女の子。

以前からマラセチア性の皮膚炎を患ってて、五月にイトリコナゾール5mg/kg週二回を3週やるパルス療法をやったらしい。
んで。
2か月後に具合が悪くなって来院。血検で肝酵素軒並み↑。

点滴とSAMeで頑張ってたらしいのですが、状態は悪くなるばかりと言うことで、バイオプシー無いけど『肝炎』疑いでプレ開始。

「食欲も出て、ひとりで歩き回るようになったんです~♪」
という朗報が聞けたと思ってプレを漸減していたんですが、その次の週。


「ちょっと当たっただけなのに崩れた。元気だけどそろそろ再診だし丁度いいから来たんです」

と言うわけで血液検査をしたんですが…

1週間前は血球系は異常無かったはずなのに…

Plt50000
PCV28%
WBC3000
Reti0.2
ほかRBC MCHC MCVも何もかもダウンダウンダウン


( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)

なんでー!!(≧Д≦)


採決部位も点滴部位からも血は止まらないわ、尿には血液反応あるわで『とりあえず輸血しかないですよ』とは言ったものの、希望されず。
一昨日朝「亡くなりました」と来たそうです。

ほんっとにウエスティだけは診たくない。。。

いやほんと。

無理無理。

病気にならない生き物であって欲しいよね。


さておき。

肝酵素↑はきっとイトリコナゾール誘発性の肝炎だと思うんですよ。


汎血球減少の方はどう思いますか?

一応イトリコナゾールの薬効書にはソレっぽい事書いてありました。

一番副作用が少ないとされる方法でも肝炎も出るくらいだし、感受性の高い子なのかもしれません。

でももう投薬から血球減少がでるまで5ヶ月近く経ってましたよ??

それでも出るのかな????


そしてEpoもタンパク同化ステロイドも無い状況下で、なにか出来る事はあったのでしょうか。

在ったとしても意味があったかどうか…


輸血もなしでは骨髄すら刺せないし、刺した所でなにか変わったのかと言われると…なにもですよね?


手も足も出なかったこいつに誰かアドバイスを~(>Д<)

ヨーキー 10歳 ♂
半年ほど前より動かないようになり、太ってきてもっと動かなくなった。
現在は少し歩くことはできるが、後肢がもつれて尻餅ついてしまう
ほか気管虚脱による呼吸悪化が興奮時に発現


*身体検査*
BCS5 TPR正常範囲

神経検査
前肢の引っ込め反射
ほか2
●右前肢すべて2
●左後肢プロプリ1脊髄反射0
後肢プロプリ脊髄反射
(うろ覚え)
●脳神経検査正常

*血検、超音波、レントゲン*
ALP軽度上昇

胸部気管虚脱


*MRI*

後頭骨の形成不全があり、小脳が背側から押されている事が原因のCSF灌流不全による脊髄空洞症と診断。

中心管に液体がたまる事は「水脊髄症」と言うらしいのですが、それ以外の脊髄に溜まる場合は「脊髄空洞症」だそうです。


*治療*

弱齢ならば後頭骨を割って減圧手術

手術は新しいやり方で、成績は色々。軽度の改善は有るが進行を抑える程度とも言われる。長期成績はまだ良く分かっていない。


今回は高齢のため内科的治療を一生継続。

・プレドニゾロン0.5mg/kg  SID →CSF産生抑制

・イソバイド又は40%グリセリン 0.5ml/kg BID →CSF排出(浸透圧利尿薬)
※症状に波がある場合は、悪化時のみ使用でもOK


今回のこの子は前肢と後肢の神経症状の出ている側が逆だったのがミソ。と言われました。

確かに。。。

腫瘍でもヘルニアでも前肢と後肢が逆側ってのは考えにくいですもんね。



実はこの子の後、別の子でもいたので紹介します。


チワワ ♀ 2歳

1歳くらいの時から時々後肢跛行、背部痛などを繰り返していて、犬種的に環軸亜脱臼が濃厚だよと言う話をしていたのですが、MRIいかず。

今回は左前肢の挙上が2週間以上持続して、NSAIDsを使わないと歩かないと言う事で、大学に行ってもらったんです。


*身体検査*
BCS3 TPR正常範囲

神経検査
●両前肢の踏み直り1~2 ほか2
●後肢 すべて2
●脳神経正常


*血検、超音波、レントゲン*
とくになし

*MRI*

所見は詳しく知りませんが、脊髄空洞症だったそうです。


この子もイソバイドを飲んでますが、あれ甘苦いらしいですね。

嫌がって飲まないらしいので、グリセリンに勝手に変えたいところです。

この子は痛い時のみプレを併用し、平常時はプロアントゾンとVit.Bで行くみたいです。

大学によってもやっぱ違うんですね。。。

10歳のシェパードmix 避妊♀


主訴:
数週間前から時々咳をする、ちょっと元気がない
食欲は有るが、勢いは減った。排尿・排便問題なし。



身体検査:
T:103.4 F°P:120 R:Panting
Aus:N
Pal:N
EENT:N
Lymph:Not Swell
MM:Pink CRT:<2


とりあえず、ここまで来て咳してるし、体温高いし胸部レントゲンと血液検査するか~となり。

レントゲンを見ると・・・前縱隔あたりにしろい影・・・

ただ、ものっすごい暴れるでっかい子なので綺麗な像は撮れず。

LatとDVを撮ったのですが、DVはひどい感じで・・・


とそうこうしていると血液検査が上がりました。

結果は・・・


Chemistry:
ALKP700 LDH1000 くらい、他正常


CBC:
PLT13万、他機械で測定エラー。


染色して見ると。

リンパリンパリンパリンパリンパリンパリンパ球。




Uh oh~


えー実数の白血球測定するとその数、およそ20万!!
好中球は3千のみ

他全部リンパでした。


この時点でリンパ系の腫瘍性疾患で、恐らく経過と検査からして慢性リンパ球性白血病でしょうということで大学に送ってます。


その子の帰ってきた結果と経過ですが…

まず紹介初診時に骨髄穿刺した様子。
結果は『骨髄所見では赤血球、顆粒球、血小板系の細胞はほぼ認められない。リンパ球系の細胞比が高度に増加しているものの、芽球細胞の比率は30%である。増加している細胞は小型から中型のリンパ球であり、核周明庭が明瞭で細胞質は広い。芽球は時おり切れ込みを有し、3個以上の核小体が認められるものも散見される。
増加している細胞のペルオキシターゼの反応は陰性である。』

診断『慢性リンパ球性白血病』
『ただし、異形度の高い芽球も観察されるため、今後の経過は要注意である』


でプレ40mgを十日間投与したらしく、経過を見せに大学へ再診。
結果は白血球1180ダウンダウンダウン
下がりすぎだよをい( ̄▽ ̄;)

ってゆーかプレだけでこんな効くんですね。

でも好中球まで減らさないで欲しいんですけど…(´Д`)

とりあえずプレを半量に減らして、抗生剤を入れて2週間後に再度CBCとなりました(^^;

どうなりますかねー
続きは2週間後パー