ヨーキー 10歳 ♂
半年ほど前より動かないようになり、太ってきてもっと動かなくなった。
現在は少し歩くことはできるが、後肢がもつれて尻餅ついてしまう
ほか気管虚脱による呼吸悪化が興奮時に発現
*身体検査*
BCS5 TPR正常範囲
神経検査
●左前肢の引っ込め反射0
ほか2
●右前肢すべて2
●左後肢プロプリ1脊髄反射0
●右後肢プロプリ0脊髄反射0
(うろ覚え)
●脳神経検査正常
*血検、超音波、レントゲン*
ALP軽度上昇
胸部気管虚脱
*MRI*
後頭骨の形成不全があり、小脳が背側から押されている事が原因のCSF灌流不全による脊髄空洞症と診断。
中心管に液体がたまる事は「水脊髄症」と言うらしいのですが、それ以外の脊髄に溜まる場合は「脊髄空洞症」だそうです。
*治療*
弱齢ならば後頭骨を割って減圧手術
手術は新しいやり方で、成績は色々。軽度の改善は有るが進行を抑える程度とも言われる。長期成績はまだ良く分かっていない。
今回は高齢のため内科的治療を一生継続。
・プレドニゾロン0.5mg/kg SID →CSF産生抑制
・イソバイド又は40%グリセリン 0.5ml/kg BID →CSF排出(浸透圧利尿薬)
※症状に波がある場合は、悪化時のみ使用でもOK
今回のこの子は前肢と後肢の神経症状の出ている側が逆だったのがミソ。と言われました。
確かに。。。
腫瘍でもヘルニアでも前肢と後肢が逆側ってのは考えにくいですもんね。
実はこの子の後、別の子でもいたので紹介します。
チワワ ♀ 2歳
1歳くらいの時から時々後肢跛行、背部痛などを繰り返していて、犬種的に環軸亜脱臼が濃厚だよと言う話をしていたのですが、MRIいかず。
今回は左前肢の挙上が2週間以上持続して、NSAIDsを使わないと歩かないと言う事で、大学に行ってもらったんです。
*身体検査*
BCS3 TPR正常範囲
神経検査
●両前肢の踏み直り1~2 ほか2
●後肢 すべて2
●脳神経正常
*血検、超音波、レントゲン*
とくになし
*MRI*
所見は詳しく知りませんが、脊髄空洞症だったそうです。
この子もイソバイドを飲んでますが、あれ甘苦いらしいですね。
嫌がって飲まないらしいので、グリセリンに勝手に変えたいところです。
この子は痛い時のみプレを併用し、平常時はプロアントゾンとVit.Bで行くみたいです。
大学によってもやっぱ違うんですね。。。