猫。18歳。痩削と食欲不振を主訴



身体検査
脱水>10%、T37.9℃ P160 R48 BCS1

血液検査:Na185!K4.1 Cl144!






PCV28 Alb2.8 TP5.8 GLU158 ALKP136 BUN52 Cre2.2 P3.3

他ALT AST Ca 正常


ちなみに5日前のPCVは43%で胸部レントゲンは異常なし



で腹部にエコーを当てたら5日前には無かった胸水がたまたま描出(==;)

胸水は比重1.020 PCV1% TP2.2 沈渣では白血球、特に小リンパ球がメイン




現在培養検査とFCRを出してます。
さてさて、なんだとおもいます?

高ナトリウムの代表は脱水
でもこれはそれだけじゃなさそうな気しませんか?


続きは確定診断出たら載せますねー


さて続きです。

残念ながらいい知らせは無いです…

ニャンコは亡くなりました。
呼吸状態が夜中に悪くなってそのままだそうです。

さらに残念なことにFCRは出してません。
歳だからいいと断られてしまったようです。

ですが培養検査は陰性で返って来ました

なんだったのか…
大変気になります…

残念です(-ω-。)

アラレ」トイプードル 10ヶ月齢

アイスノンを一噛りして約24時間後、神経症状で紹介医へ。

3日間点滴治療するも改善せず、大学へ。

腹膜透析するも、改善せずさらに腸重積になる

誤食後10日目神経症状を示し、呼吸停止、死亡


忘れられない程の腎皮質の高エコー化。

腎パネ以外正常な血液検査。


あと10年は生きれそうな子の悲慘な出来事。

忘れないように書き留めようと思います。



エチレングリコール致死量

・犬 4~6mg/kg(10キロでカップ半分)

・猫 1~4mg/kg(5キロで小さじ1杯半)


~症状~

*第一期* 摂取後数分~4時間

グリコールの代謝によって中枢神経症状が発現する

・運動失調・頻脈・多呼吸・嘔吐・昏迷・抑うつ・死


*第二期* 4~6時間

肝臓におけるアルコール脱水酵素による酸化→アシドーシス・腎尿細管上皮の障害

・多飲多尿・脱水・嘔吐・沈うつ・散瞳

・腎エコー検査で腎皮質のエコーレベル上昇


・血清浸透圧の上昇が認められる。

正常浸透圧:280~310mOsm/kg → 猫>340、犬>360mOsm/kg に上昇

浸透圧計算式=1.83(Na+K)+Glu/18+BUN/2.8+9


・代謝性アシドーシス

正常AG=Na-(HCO3+Cl)=12



*第三期* 6時間以降

少量摂取の場合、乏尿性腎不全に陥る

その予後は非常に悪い



~治療~
エチレングリコールは48時間以内に代謝されて排泄される

摂取後出きる限り早いADH(アルコール脱水素酵素)の作用を阻害すること


+摂取から2時間以内+
・吐かせる

・胃洗浄

・活性炭の投与

・エタノール投与(下記参照)

+3時間から48時間+

*生食で希釈した20%エタノール輸液

犬5.5mg、猫5mg/kg IV 4時間毎 5回行った後、6時間おきに更に投与を行う

*生食で希釈した5%エタノール輸液

 22mg/kg IV 4時間毎を24時間、その後6時間おきに24時間行う

 ・犬5.5mg、猫5mg/kg/hr 持続点滴

以上3つのどれかを行う。

エタノールよりADH結合性のよい4-メチル‐ピラゾールと言うのがあるが、緊急の場合で持ってる病院は無いでしょう。

投与量の目安は、沈うつ状態程度にすることであり、昏睡状態にしてはいけない。

副作用:CNSの抑制、呼吸抑制、アシドーシス、高浸透圧、低体温

併用注意

クロルプロパミド・メトロニダゾール・フラゾリドン・セファロスポリンなど→嘔吐・頻脈・嗜眠

中枢神経抑制薬→更なる中枢抑制

インスリン・経口血糖降下剤→作用の阻害

+そのほかの処置+

・乏尿にはフロセミド、マンニトール、ドパミンなどが使用可能

・無尿期を乗り越えるには腹膜透析が有用

・酸塩基平衡の異常には重炭酸を投与

 重炭酸(mEq)=体重(kg)×0.3×(12-HCO3)/3

          =体重(kg)×0.3×BE(余剰塩基)/2

・輸液による支持療法

 一日輸液量(ml)=(30×kg)+70

~予後~

誤食後早急に集中的な処置を行った場合は、予後が比較的良好

腎不全に陥った場合の予後は極めて悪い。

しかし、長期的に維持が可能の場合は尿細管基底膜は障害されていないため、回復の見込みはゼロではない。

Investigation of hypertriglyceridemia in healthy Miniature Schnauzers.


バックグラウンド:特発性高トリグリセリド血症がミニチュアシュナウザー(MS)で報告されている。しかしながら、この疾患の罹患率について調査が行われていない。


動物:健康なMS192頭と他犬種38頭(Cont


方法:血清トリグリセリドとコレステロール濃度を測定し、両犬種で比較された。犬は年齢によって区分され、血清トリグリセリド濃度中央値を様々な年齢の犬と比較した。


結果:MS192頭のうち63頭(32.8%)は血清トリグリセリド濃度が分布域を越えていた。反対に、Contでは38頭中2頭(5.3%)のみが越えていた。血清トリグリセリド濃度はMSで中央値73.5mg/dlであり、Contの中央値55mg/dlを有意(P=0.0005)に越えていた。

血清コレステロール濃度はMS100頭中9頭(9%)測定分布域を越えており、Contでは2頭(5.3%)だった。コレステロールの平均濃度は2群間で有意な差は無かった。(P=1.374MSのトリグリセリドの中央値は顕著に年齢とともに上昇した。(P=0.0001)そして顕著な陽性相関関係が血清トリグリセリドと年齢にあると言うことがわかった。(Sperarman r=0.47;P<0.0001)雌雄間の血清トリグリセリド濃度の違いは無かった(P=0.48


結論:ミニチュアシュナウザーは他犬種に比べると高トリグリセリド血症に罹患する可能性が高い。さらに、罹患率と重症度は年齢とともに増加する。



Ultracentrifugal and electrophoretic characteristics of the plasma lipoproteins of miniature schnauzer dogs with idiopathic hyperlipoproteinemia.





ミニチュアシュナウザー20頭と他犬種11頭を比較して血漿リポ蛋白について超遠心分離、電気泳動、生化学検査を行って調べた。

シュナウザーは健康17頭、糖尿病3頭だったが20頭中6頭の血漿は乳糜であった。健康・糖尿病の乳糜を示すシュナウザーで高脂血症が若干見られた。他犬種は8頭健康、3頭糖尿病だったが全て血漿は正常であった。シュナウザーの高脂血症を持つものは全て高VLDLによる高トリグリセリドを示した。高カイミクロン血症は高脂血症を示す正常シュナウザー6頭のうち4頭で、糖尿病を示す3頭全てで見られた。超遠心分離と電気泳動による正常に特異的LDLは高脂血症を持つシュナウザー6頭中4頭で見られなかった。11頭の高脂血症を示さない健康シュザウザーのリポ蛋白パターンは中等度の高トリグリセリド血症を示し、高VLDLと正常に特異的なLDLは欠除していた。糖尿病を持つ他犬種でのリポ蛋白パターンは正常な他犬種と同様であったが、糖尿病と高脂血症を持つシュナウザーでは明らかな高脂血症を示す健康なシュナウザーと同様のリポ蛋白パターンを示した。


高脂血症のミニチュアシュナウザーはVLDLの上昇に加えてカイミクロン血症を付随する場合がある。そしてその中にLDLの低値を示すものも居る。


Effects of acute pancreatitis on circulating lipids in dogs.


犬の血中脂質による急性膵炎について血清コレステロールとトリグリセリド濃度、血清リポ蛋白濃度を電気泳動を用いて評価した。


4頭の実験的に誘発した膵炎群(EPI)、2頭の健康な偽手術をしたコントロール群(SOC)4頭の自然発生膵炎群(NAP)と23頭の健康な非手術コントロール群(HNC)を用いた。


血液サンプルはHCNより1度、NAPからは発病中1~3回、EIPSOCでは手術によって膵炎を誘起する(または偽手術)前および6,24,48,72,92時間後に採取した。


EIPの犬は3頭は混濁血漿を呈さず、さらに高コレステロール血症や、高トリグリセリド血症も起こさなかった。NAPの犬は3頭で混濁血症を示し、3頭は高コレステロール血症を示した。HNCの電気泳動では高いα1ピークを示し、小さなβピークを示した。HNCの犬のうち2頭はさらに小さなα2ピークを示した。EIPの犬の電気泳動は膵炎誘発後4872時間まではHNCの犬に類似していたが、EIPの犬が高βリポ蛋白血症になると、α1リポ蛋白は低下し、リポ蛋白はα2領域に移動した。SOCの電気泳動はHNCのものと常に同じように推移した。HNCの犬と比較して、NAPの犬は全てβリポ蛋白の上昇を示し、2頭は低α2リポ蛋白を示した。さらにNAPの犬ではEIPでは見られないリポ蛋白の分画の変移を示した。


Idiopathic hyperlipoproteinemia in dogs.


原因が確定されていない高リポ蛋白血症の犬6頭のLDL濃度が脂質測定とリポタンパクの電気泳動によって測定された。

5頭はミニチュアシュナウザー、一頭は雑種だった。臨床症状として腹部膨満(2頭)、腹部膨満と発作(2頭)、発作(1頭)、臨床的正常(1頭)。低脂肪食を与えることによってリポ蛋白濃度の変更と、血漿脂質量の低下をもたらした。2頭ではヘパリンの静脈内投与によってリポ蛋白電気泳動パターンのシフトを起こした。

これらの臨床的・実験的結果によって遺伝的脂質代謝異常が示唆された。


Hypercholesterolemia in Shetland Sheepdogs


高コレステロール血症は犬種特異性が高いかを調べるため、64頭の健康なシェルティーを用いて血漿コレステロールを測定した。高コレステロール血症の発生率はシェルティーで明らかに多く、平均血症コレステロールレベルもコントロールより有意に高かった。血液生化学検査は異常を示さなかったため、高コレステロールの原因は特定できず、さらに甲状腺ホルモンは正常犬と変わらなかった。

これらの結果から、コレステロール血症は原発性疾患であると考えられる。アガロースジェル電気泳動によるコレステロール分離と超遠心分離では、α2分画の上昇がコレステロール値250mg/dl以上を示す犬で見られた。プレβ~βリポ蛋白の上昇もシェルティーのコレステロール値が500mg/dlのもので見られた。以上のことから、日本のシェルティーはリポ蛋白代謝不全を持ち、高コレステロール血症を示す個体が多い犬種なのではないか。




ざっと脂肪と犬種を入れると出てくる論文5つ訳してみました。

なんか以上のことから、あんまり解ってないんですね。ってのが分かった気がします。。。