2018年11月11日に日本を立ち,24日に帰国するまで,ブラジルのマットグロッソ・ド・スル(MS)州でホームステイさせていただきました.
成田からシカゴ経由でサンパウロに到着.
そこから,国内聖戦に乗り換えて,カンポ・グランデに到着.
地球の反対側だから,遠い!!
カンポ・グランデは,サンパウロから西の位置にあります.
ホームステイさせていただいたのは,カンポ・グランデ空港から西方向に車で約50分のテレノス市バルゼア・アレグレ.
1959年に山口県から入植された日系人のお宅です.
今年(2019年)は,この地への入植60周年に当たります.
會舘の道を挟んだ反対側に立っているのは,この地域に住む日系人が通っている日本人学校です.
現在は,土曜日だけ開校しています.
遠い日本から移住し,この地で亡くなられた方々のお墓です.
バルゼア・アレグレは,,“沖縄のような気候の北海道”という印象.
農地開墾用のショベルカーで,ヤシの実を収穫しました.
冷蔵庫で冷やして,ご馳走になりました.
こちらは,マンゴー.
土地が広いので,いたるところに植えてあります.
自然落下したものは,道端に積まれていました.もったいない !!
いい感じに熟したものをもぎとって,いくつも食べました.
バナナも,このように実っています.
ほんと,フルーツ天国 !!
ただ,自然に生えたものではありません.
ここまで育つには,何年もかかっています.
お世話になったご家族は,養鶏を営んでいます.
肉牛を飼育している牧草地にも,連れて行っていただきました.
塩を補給すると,遠くから牛たちが寄ってきます.
ここまで開墾するのには,想像を超えるご苦労があったはず.
牧草地の横では,ゴムの木も育てています.
生き物相手なので,世話が大変です.
この地域に入植した日系人の皆さんが,共同で「CAMVA」という組合を作り,MS州の州都カンポ・グランデに卵を出荷しています.
その作業場も見学させていただきました.
洗浄,餞別,パック詰めが機械化されており,ここからトラックでカンポ・グランデまで運び出されます.
日系人の皆さんの楽しみは,毎週日曜日のソフトボール.
15歳から83歳までの方々が,参加しています.
そして,ソフトボール後の飲み会が,重要な交流の場になっています.
内陸部のこの地域は,肉以外に,ため池で育てている淡水魚を食べます.
竿釣りだけでなく,まき網での魚とりも,こちらの娯楽のひとつ.
ブラジルと言えば,サトウキビ原料の蒸留酒をベースにした
“カイピリーニャ"というカクテル.
収穫したばかりのレモン・ライムをたっぷり入れたものは,日本ではなかなか味わえないおいしさ.
この地域でも,2016年から wifi 通信が可能になり,日系人同士の連絡がとても便利になったとのこと.
確かに,滞在中,現地での体験をfacebookに投稿することができました.
60年前,初めてこの地に足を下した日系移民の皆さんは,協力し合いながら,毎日,太陽が大地に沈むまで,荒野を開拓し続けたことと思います.
★1959年5月15日,日本から49日間の船旅,そして,鉄道で2日かけてたどり着いたのは・・・