2012年1月7日。
仕事で大分に出かけたついでに、
知人に「豊後森機関庫」を案内していただきました。
いつか行きたいと思っていた場所。
●豊後森機関庫の案内板 2012年1月7日
豊後森機関庫は、
久大本線豊後森駅(大分県玖珠郡玖珠町)東側にある
旧国鉄のコンクリート造りの機関庫。
1934年の久大線全線開通とともに発足したので、80年近く経過しています。
蒸気機関車には前後の区別があるため、
方向転換のための転車台と扇形機関庫が必要。
何度か見たことがありますが、
手間のかかるその作業は、なかなか見ごたえがあります。
●機関庫の全景 2012年1月7日
●機関庫が扇形に並んでいます 2012年1月7日
最盛期の豊後森機関庫には、
蒸気機関車21台が所属していたとのこと。
これは、すごい !!
●転車台から見た機関庫 2012年1月7日
●転車台から見た機関庫 2012年1月7日
その頃に戻れたら、
きっと一日中、シャッターを押し続けるだろうなぁ・・・
●向かって右手から見た機関庫 2012年1月7日
●80年近くの歴史を感じます 2012年1月7日
この豊後森機関庫は、
方向転換が不要のディーゼル機関車への移行に伴い、1970年に廃止。
●錆ついた転車操作台 2012年1月7日
原形のまま残る機関庫としては九州唯一。
全国的にも、他には1914年建造の梅小路機関庫(京都)があるだけで、
非常に貴重な鉄道遺産。
ただ、周りの景色を眺めながら、
なぜ、豊後森にこのような巨大な機関庫が作られたのか、
理由を知りたくなりました。
●保管庫の内部 2012年1月7日
●格納されていたのはイベント用の蒸気機関車 2012年1月7日
●格納庫の天井にぽっかり開いていた穴 2012年1月7
この貴重な機関庫を守ろうと、
2001年には、豊後森機関庫保存委員会が結成されました。
そして、2006年には、
地元玖珠町が旧機関庫と敷地(10,200m2)をJR九州から購入。
将来的には鉄道記念公園として整備する計画とのこと。
また、2009年2月6日、
「旧豊後森機関庫の関連遺産」として
扇形機関庫と転車台とが近代化産業遺産に認定。
●格納庫の外側 2012年1月7日
●格納庫の窓から見た転車台 2012年1月7日
窓ガラスはかなり割れていました。
たぶん、ガラス割り遊びの格好の標的だったのでしょう。
草の中にボールが転がっていました。
●窓枠も外れていました 2012年1月7日
痛みはかなり進んでいます。
特に、植物の緑もない冬だから、余計にそう感じたのかもしれません。
●枯れたツタが絡まる格納庫の外側 2012年1月7日
●格納庫の窓から見た転車台 2012年1月7日
このような建造部は、特に手を加える必要はありません。
ただ、残されたガラスが割られたり、建物に落書きされるなど、
いたずら行為からは守りたいですけど。