『帰れると思わないでね、すぐに入院してもらうから』
そう言われて始まったのは採血、ただ体調が最悪だったため
なかなかルートが取れない。
10回以上刺しては失敗を繰り返し、看護師も3人4人と交代され
やっとの思いで必要数の血が取れて、ホット一息…する間もなくそのまま個室へGo!!
ソレでも、まだおバカさんは挨拶に来た担当看護師を見て
(うわぁ!かわいい看護師さんだぁ💓)とか思ってた間抜けっぷり。
その日は着替えも何もなかったので、病院が出してくれる入院着に着替え
抗生物質の点滴(生まれてはじめての点滴)を打たれ
インスリンのバックも同時に点滴台にぶら下げられウンウン唸りながらも
看護学生や看護師のレベルの高さにウキウキしていたw
後で聞いたけどおいらの入った整形外科の看護師の綺麗さ、可愛さは院内でもトップレベルだったらしい。
まぁ…数時間後にはドン底に突き落とされる宣告をされるんだけど。
体重測定したり検温したりでバタバタしていると
主治医の先生が来室。『お世話になります』と挨拶すると
ニコリともせず『今後の治療計画を説明しますね』と一言
まだまだ危機感のないオイラ、まぁ指1本なら仕方ないかな…と思っていると
『思った以上に症状が進行しているので膝下から切断することになります』
『もっと下から切ることもできるけど、菌が残ってた場合再手術になるから安全のために大きく切ります』
…
……
はい?
何言ってんのかな?
すぐには理解することのできないオイラ
そこで主治医が告げたのは
・あと一週間来るのが遅れたら、命の保証ができなかったこと
・切ると言っても直ぐには手術は出来ない体内に入った菌を叩いて数値を下げる
・すぐに切ったら生きて帰っては来れない
・膝下がギリギリセーフのライン
とのことでした。
そして手術予定は一週間後、それまでは点滴して完全に病院のコントロール下に居てもらうと。
この時点で頭は真っ白…仕事はどうなるの?
アパートは引き払わないといけないけど、動けないし…
この先どうなるんだよ…
そんな言葉がグルグル脳内を回ってました
そうだ!相方にこのことを伝えないと…
この時まだ付き合い始めの年下の彼女が居たので、とにかく連絡を取って状況を伝えないと
蒸発扱いにされちゃうw
ということで電話で状況を説明、そしてこういう体になる、別れるならそれでも良い
と伝えて自分のケジメとしようとしました。
しかし相手からの回答は
『別に足がなくなったからって人間が変わるわけじゃない大丈夫だよ』
と返ってきました。
この夜、情けなさと申し訳無さで、人知れず布団を被り男泣きしました。
…つづく…