月刊ブリージングストレッチ令和6年9月号・・・・骨盤が9月の健康の鍵を握る | 「チンパンのブログ」

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(9月は骨盤)

 夏は胸=呼吸器がポイントでしたが、9月からは骨盤が健康の鍵を握ります。

 

 重陽の節句以降、秋分の日に向けて、ドンドン骨盤が締まって行きます。陽から陰への転換です。

 日も短くなっていきます。9月は別名・長月(ながつき)。夜が長くなっていく月だからという説が有力です。

 

 骨盤に歪みがあると、閉じていく骨盤の動きが引っ掛かります。

 3月=春は骨盤が開いて行く時期で、歪みで骨盤の動きが制約されると、派手に症状が出ます。花粉症が春の風物詩になるのはそのためです。

 

 秋は身体のベクトルが内側に向かうので、症状は静かですが、その分内に深く入って行きやすいのでハイリスクです。

 

 

 骨盤は前後、左右、捻じりの3つの動きしか、しません。

 骨盤の歪みは全身に連動しているので、部分を見れば、骨盤の歪みが分かります。

 

 たとえば首を前に倒す、後方に反らす、左右に倒す、左右に捻じる 動きがすべて五分に出来る人は少数派です。

 首の動作制限のある方向に、骨盤も歪んでいます。

 

 

 目をつぶってのその場歩きでも、歪みが分かります。前後の重心差があるほど、最初の位置から前後にずれていきます。

 ほとんどの人は、重心が後ろにかかっているために、バランスを取ろうとして前にずれていきます。

 

 左右にずれる人もいます。左右で足の短い方=重心脚にずれやすいです。

 骨盤が右に向かって捻じれている人は、身体も右に回転していきます。左捻じれは左回転になります。

 

 

 前後差を修正するには、腰幅でつま先立ち・踵立ちを繰り返すことが有効です。

 左右差を修正するには、腰幅で左足外側、右足内側に重心を乗せます。左右どちらも足裏が見えるほど浮かせます。

 

 左足内側、右足外側にも重心を乗せます。この動きを繰り返すと、左右差が修正されます。

 前後左右の動きを複合すると、足裏で円運動を描くことになります。足裏の重心が一点に決まって行きます。

 その時、脛骨に体重が乗ります。

 

 

 「股関節の捉え」とは、脛骨に体重が乗っている状態を、感覚的に表現した言葉です。

 

 もともと、実体としての股関節はありません。実体としては、骨=大腿骨と寛骨(骨盤)しかありません。

 骨が接している状態を「関節」と呼んでいるだけです。

 

 「股関節の捉え」は、感じられない人にとっては存在しません。ただの言葉です。

 股関節自体が実在しないのだから当たり前です。

 

 氣感が無い人には「氣」が実在しないのと同じです。

 

 言葉=記号・情報に振り回されると、出口のない迷路をさまようことになります。

 

 現実=自分の身体を、ありのままに見ましょう。

 

 

 しばしば「国境紛争」がニュースをにぎわせますが、「国境」も実体としては存在しません。

 国同士がお互いの都合で決めた約束事が「国境」だからです。

 

 このため、戦争などの結果によって、国境の状態も変化します。おびただしい血が流される場合もあります。

 

 人間は目に見えるモノだけに振り回せれることもあれば、ありもしない幻を頭の中でこしらえて、殺し合いまでする生き物だということです。

 本能で生きる動物はこんなケッタイな真似はしません。

 

 

 脱線が過ぎましたが、足裏の円運動をおこなうと、重心が決まるので、立つのが楽になります。

 歩行を始めとする、足の操作も上手になります。

 

 古久澤先生が、テコンドーをやっている人に、この体操を紹介したところ「蹴りがコントロールしやすくなった」と喜ばれたそうです。

 

 骨盤が歪んでいる人は、足裏重心も偏っています。前後、左右、左右の踵の6点のどこかに偏っています。だから靴底のすり減り方もアンバランスになります。

 

 幕末の剣豪・山岡鉄舟は、道場破りの挑戦を受けた時、相手の下駄の歯のすり減り方を見たそうです。

 すり減り方に偏りがあれば、門弟に相手をさせました。

 

 均等にすり減っている相手は「できる」と判断して、自ら立ち会ったと言う伝説が残っています。

 

 

(骨盤の捻じれを取ろう)

 骨盤の動きの前後差・左右差は怖くありませんが、内外差は要注意です。骨盤が捻じれているからです。

 

 捻じれなければ痛みは出ません。炎症など、炎と名のつく症状は、すべて捻じりの頂点で発生します。究極がガンです。

 

 仰向け寝でM字開脚し、膝を内側に倒しやすさに左右差がある人ほど、骨盤が捻じれています。

 やりにくい側で合蹠ブリッジを行なうと、そのあとで膝を内側に倒しやすくなります。

 捻じれが少し解消された証拠です。

 

 合蹠ブリッジのやりやすさの左右差も、骨盤の動きの内外差=捻じれです。

 

 ワイパー体操は骨盤の捻じれを修正する体操の基礎です。

 

 両膝を立て、左足の外側に右足先を引っ掛けます。

 そのまま骨盤を右に転がして、両膝を床に着けます。

 身体で上体をながら、上体を右に捻じります。

 右の肩越しに、右のお尻を見に行きます。

 左体側がマックスに伸びます。

 

 左側も同様に行います。

 

 身体の左右がハッキリしてくると、身体の真ん中=中心軸も明確になります。

 

 中心軸が明確になるほど、アンバランスな捻じれに敏感になります。

 

 

 動きを邪魔するコリを取ることで、内外差が解消されることもあります。

 

 腸骨の内側に指先を当ててお辞儀をすると、自分の体重で骨盤内のコリが潰れます。

 仰向け寝で両膝を立て、右腸骨の内側に指を当てて、右膝を床と水平に回転させます。

 

 こうした刺激でも、コリが取れて骨盤を動かしやすくなります。

 

 

 内腿と外股を刺激する片足ワニのポーズも捻じれ解消になります。

 特に内腿の内転筋は、骨盤底につながっているので、内転筋を使うと骨盤の弾力が甦ります。

 

 夏場は汗で水分を排泄していましたが、秋は尿にバトンタッチします。

 内腿は尿のラインなので、内転筋を活性化させることが、秋の身体の調整になります。

 

 

 そして、16時間酵素断食でお腹を整えましょう。

 足の体操をたくさんやっても、お腹に緊張があったり、お腹の固さに左右差があると再発します。

 

 お腹に引っ張られて同側の足が短くなるからです。足の長さの左右差は、やがて捻じれにつながります。

 

 

 人間は身体が捻じれると、闘争的になります。秋に運動会やお祭りが多いのは理にかなっています。

 捻じれによって発生した余剰エネルギーを無害な形で発散できます。

 

 

(骨盤を立てる)

 老化が進むほどに骨盤が寝て来ます。背中が後方に引っ張られて猫背になります。

 それでも前方を向くために顎を突き出します。いわゆる老人体形の始まりです。

 

 重心も小指側に逃げていくので、蟹股になります。膝痛や腰痛の原因になります。

 

 骨盤を立てるだけで相当回復します。胸もお尻も上がります。

 黒人にお尻がキュッ!としまっている人が多いのは、骨盤が立っているからです。

 

 基本の仙骨締めブリッジを丁寧にやっていると、仙骨が締まって、骨盤が立ってきます。

 バッタのポーズなども良いです。

 

 骨盤はやや前傾しているのが正常です。8~11度くらい前傾していると、いい動きが出来ます。

 

 オーバーに言うと、ビルや崖の淵に立って、下を覗き込んでいる状態。

 そこから倒れ込むように、ドン!と前に出ることが出来ます。

 

 

 精神的にも積極的になります。ムーラダーラチャクラや下丹田も活性化するので、眠っていた野性が甦って来ます。

 

 理性や感性も大事ですが、それらを根本で支えてくれるのが野生です。この秋こそ野性の本能を取り戻しましょう。

 

 「習慣の鎖を厭(いと)い  年ふる荒野への憧れはいや増し

 

  冬の眠りより再び   野生は目覚める」(ジャックロンドン著「野生の呼び声」)

 

 

(歪むから動ける)

 モノゴトを善悪の基準で見ると間違えます。身体の「歪み」も悪ではありません。

 歪むと言うことは、「変化」させるということです。

 

 人は身体を変化・変形させるから動くことが出来ます。

 解剖学で正常とされる骨格は、静止した身体=死体が基準になっています。

 

 死体は動かないから、歪む必要もありません。

 どんなに背骨が歪んでいる人も、死ぬと背骨が真っすぐになるそうです。

 

 ある意味では死体は完璧な「整体」ですが、動けないから何の役にも立ちません。

 

 

 ただし、偏った方向にばかり動く=変化させてばかりいると、歪みが固着して元に戻せなくなります。

 変化が崩れに転化したということです。

 

 捻じりは高度な動きですが、捻じりが一方向に固着した身体は、反対方向に捻じれなくなります。

 

 体操やポーズなどの「型」には、崩れや固着した歪みを修正する効用もあります。

 

 

 昔、古久澤先生が空手を教えていた頃は、ヨガのポーズなどを積極的に活用されていたそうです。

 

 変形猫のポーズは、四つん這いで大腿骨を床と垂直に立て、右手甲の上に顎を乗せ、左手を前に出します。

 骨盤を床すれすれまで右に倒していくと、左側の体側が強烈に伸びます。

 左手が胴体に引っ張られないように意識し、顔は出来るだけ正面を見ます。

 これは逆突きの形そのものです。

 

 この体操の後に、生徒にミットを叩かせると、明らかに威力が変ったそうです。

 しかし、ずっとミットを叩いているとだんだん自己流の癖が出ます。

 

 ミット打ちの後で、変形猫のポーズをやって整えたとのことです。

 

 

 この原理は、人間社会にも当てはまります。「三権分立」もそうです。

 

 「立法」が創った法律を、そのまま現実社会に当てはめると杓子定規になります。

 

 だから「執行」機関は、法律を変化させて=現実的な判断・裁量を加えて 運用します。

 

 スポーツで言えば、ルールを創る人と、そのルールに乗っ取って試合をするプレイヤーのようなものです。

 

 しかし現実の試合には、ルール違反すれすれの際どいプレイもあるので、そこを判定する「審判」が必要になります。

 

 この審判に当たるのが「司法」です。法律を変化させ過ぎて、本来の型から外れていないかを見張る役割です。

 

 だから三権分立なんです。ミクロもマクロも「三」が基本です。

 

 

(脇にゆとりを)

   「月」編=「身体」に、「力」を三つ書くのが「脇」です。脇にゆとりがあると、地の氣が入って来るからです。

 

 だからブリージングでは、脇=腕の腋にテニスボールやゴルフボールを挟んで、肩を回転させる体操があります。

 脇の詰まりを解消するためです。

 更に、猫の伸びのポーズで更に脇を解消します。

 脇が開いた状態で、馬歩站椿功(まほたんとうこう)を行なうと、地の氣をたくさん貰えます。

 スワイショウなどで掌が開発された人は、掌にビリビリした氣を感じます。

 

 前腕が緩んでいると、前腕からも地の氣が入ってきます。だから基礎の膝圧で前腕をほぐすことは重要です。

 その上で脇からも地の氣が入って来ると、更にパワーアップします。

 

 

 日常生活でも、脇が地面を向くような姿勢をしていると、いつも元氣でいられます。

 

 地の氣は現世利益=食べ物・お金だからです。

 

 天の時はタイミングです。百会が天を向いている人は、天の氣を貰えるので、タイミングがいい人になります。

 

 胸が開くと、人の氣が貰えます=人の協力が得られる。

 

 

 天の時・地の利・人の和が揃ったら、成功するしかありません。

 「氣流れる身体」を創りましょう。

 

 

(十三仏真言)

 仏様はそれぞれの真言=マントラをお持ちですが、特にお彼岸には十三仏真言を唱えることが良いです。

 

 不動明王、釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩、薬師如来、観世音菩薩、勢至菩薩、阿弥陀如来、阿閦(あしゅく)如来、大日如来、虚空蔵菩薩

 

 の十三の仏様の真言です。その中から、幾つか選んで紹介しましょう。

 

 

 有名なところでは、不動明王の慈救呪=ノウマクサンマンダ バザラダンセダ マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマンがあります。

 このマントラは仙骨中心に骨盤に響きます。ムーラダーラチャクラも開発されるので、活力・金運が高まります。

 

 

 地蔵菩薩の真言=オンカーカーカービ サンマエイ ソワカ は、免疫を高め、邪氣や災厄を跳ね返してくれます。

 人に呪われても、その時に大笑いしていれば、鏡のように相手に跳ね返せるそうです。

 

 「カーカーカー」とは、「ハッハッハ!」と笑っているのと同じです。

 近年は、癌患者にお笑い番組を見せる療法も評価されています。笑いが免疫力をアップさせることが、医学的にも分かっているからです。

 

 

 薬師如来の真言=オン コロコロ センダリマトウギ ソワカ は肝臓に響きます。肝臓の解毒作用はすごいです。

 『薬師』が示すように、この仏様は、病氣を治してくれると古来伝えられています。

 

 医療設備や薬が貧弱だった昔の人々は、こうしたマントラを一心不乱に唱えることで、一定数が実際に治って行きました。

 音の響きが内分泌に影響し、内臓を活性化するからです。

 

 祈り=意乗り(意を乗せる)の力もすごいのです。

 

 

 虚空蔵菩薩の真言=ノウボウアキャシャ キャラバラオン アリキャ マリボリソワカ は百会に響き、頭を良くしてくれます。

 

 空海はこのマントラを百万回唱える行法=求聞持聡明法(ぐうもんじそうめいほう)を達成し、それまで以前の超天才になったと言う伝説を持っています。

 

 一度聞いたことは絶対に忘れないし、創造力もすごかったとのことです。

 空海が遺した業績を見れば肯けます。

 

 

 ところで、十三という数字はどこから来たのでしょうか?

 

 まず方位には八方位あります。八方位どこへ行っても災厄に遭う状態が『八方塞がり』です。

 

 しかし、それでも二カ所突破口があると言われています。天と地です。

 

 鳥のように空を飛べれば、方災=方位の災い など関係ありません。方位とは水平世界の話だからです。

 ピンチの時も、鳥の視点=俯瞰(ふかん)の視点から眺めれば、解決策が見つかることもあります。

 

 同じく地に潜ってしまえば、方位は無関係になります。

 実際に地面に潜ることは出来ませんが、自分の存在を芥子粒のように小さくすれば、難を逃れやすい。

 

 我を張るほど、事態がこじれます。スワイショウで肩が落ちるほど、肩が下がって無用な我が消えて行きます。

 

 

 空間的には十方向ですが、他に時間があります。つまり現在・過去・未来です。

 行き詰った時は、過去に戻って過程を振り返る、未来=ゴールから今を逆算する ことで道が見つかります。

 

 現在=いまこの瞬間に徹することで、事態を打破できることも少なくありません。

 

 

 十三仏真言は自分の中に居る、十三の仏を呼ぶための真言です。

 真言自体に意味はありません。大事なのは音の響きです。

 

 クシャミは身体を緩めてくれる、本能のマントラですが、「ハクション」と口で言っても、何の変化も起こりません。

 真言の意味自体は「ハクション」のようなものです。

 

 理屈も大事ですが、まずは実践しましょう。

 

 

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(虎徹のワン!ポイントコメント)

 ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

 写真は、砂浜を散歩するボクです。

 

 足裏から邪氣がアースされるので、病氣の予防になります。

 

 土や芝生の上、濡れたアスファルトを歩いてもいいのですが、季節的にも砂浜を歩くのが、一番快適です。

 

 真夏は砂が焼けているので、熱くて歩けません。ボクの肉球も火傷してしまいます。

 

 秋口の砂浜の砂は適度に温かく、足が冷える心配もありません。

 

 

 脳の邪氣は手指から出ますが、内臓の毒は足裏から抜けます。

 スワイショウは手から脳のストレスを捨て、内臓の邪氣を足裏に落としてくれます。

 

 だから砂浜でスワイショウをやっていると、全身がデトックスされます。

 

 遠くの水平線を眺めながらやっていれば、脳もクリーニングされます。

 

 

 食べ物に当たった人を、土や砂に埋める民間療法が、昔はありました。

 砂風呂もその一つです。母なる大地が毒を吸ってくれるのです。

 

 古久澤先生も整体師時代は、毎月1回は砂浜を裸足で歩いてアースされたそうです。

 

 読者のみなさんも、せめて秋は砂浜でアースしましょう~。

 

 

                                              つづく

 

                                         次回更新は9月15日予定です。