(ブログの登場メンバー)
「チンパン」 ブリージングメソッドを分かりやすく伝えるため、日々猿知恵を絞っている。

「杏子(あんこ)」 長年にわたってチンパンの問答相手をつとめる。もはや腐れ縁と諦めているようである。

「虎徹(こてつ)」 ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペット・柴犬オス。
記事を知的でキュートなコメントで締めてくれる。
「還暦で定年を迎えました。会社の再雇用制度を利用していますが、給料はだいぶ下がりました。
部署も配属替えになり、新しく仕事を覚えなければなりませんが、余り私に向いているとも思えません。
昔の部下が上司になって、お互いにやりにくいという問題もあります。
モチベーションが下がりまくりで、このまま働き続けてもいいものかと悩みますが、アテもないので困っています。
正直、特にやりたいこともありません。
定年後も、会社と国が何とかしてくれるだろうと、漠然と思っていました。だまされたような氣もします。
話が違うよ!」
「定年って、要するに『解雇』だもんね。
正社員として入社するときに、『60歳まで雇用します』って契約を結んでるんだから、だまされたのでも何でもないよ。
再雇用制度は新しい雇用契約を結ぶんだから、給料を始めとする、条件が悪くなっても文句は言えないじゃん?」
「そのとおり。終身雇用という言葉は、平均寿命が短かった時代は、幻想ではなかった。
定年を迎える前に亡くなる人も少なくなかっただろうし、定年後も数年以内に亡くなるケースが多かったはず」
「まさか平均寿命が80歳を超えるなんて、誰も予想していなかったもんね。
定年後も20年以上生きなきゃいけなくなっちゃった。終身雇用は完全に崩壊。
いい大学を出て、固い会社や官庁に就職すれば、もう生涯安泰って人生設計は過去のものだよね」
「ここにもブリージングが重視している『ウサギとカメ』が当てはまる。
『10代から20代にかけての受験・就職競争に勝てば、あとは生涯が保証される』と言うのがウサギ的な人生観。
厳しい言い方をすれば、就職した時点で、もう昼寝をしているようなもの。
もちろんサラリーマンにも、厳しいノルマがあるし、上司や同僚・部下、お客さんとの関係に悩むことも多いだろう。
しかし、毎月の給料は当たり前のように支払われるし、様々な制度で守られている。
それはしあわせなことなのだけれど、自分の人生について、自分で考えなくなるというデメリットもある。
そもそも、若いときは自分の老後を実感として考えにくい。
相談者さんのように、いよいよ定年を迎え、自分で決めなければいけない状況になるのは、長い昼寝から覚めたようなもの。
しかし、相変わらず何も決められない人も多いだろう」
「相談者さんは、文句を言いながら、変わらず会社にしがみついているもんね。
『こんな会社やめてやる!』って愚痴りながら、絶対にやめないサラリーマン生活を再雇用後も続けているわけだね。
でも、それじゃドンドンじり貧になっていくだけだよ。多くの再雇用制度は65歳まで。
その後に延長してもらえても、更に条件が悪くなるだろうし」
「このように、ウサギ的生き方は完全に破綻する時代が、とうとうやって来た。
古久澤先生の著書『しあわせを引き寄せるカラダ』の54~55ページには、『カメがウサギに勝つ方法』が書かれている」
「いくらウサギが油断したって、駆けっこじゃ、まずカメは勝てない。
けれど海で泳いで競争すれば、カメが圧勝するって話だよね。
誰でも自分の『強み』があるから、それを最大限に発揮することが、最高にしあわせな生き方。
世の中のためにもなるしね。
でも相談者さんのように、自分は何がやりたいか、何が自分の強みなのか分からないって人は、どうすりゃいいのさ?」
「身体を整えて、瞑想すれば、自分が本当にやりたいこと、自分の強みは明確になるはず。
静かにできないから分からない=ノイズだらけで曇ってしまう。
そして九星氣学で自分の九星を知ることはヒントになる。
たとえばチンパンの九星は、四緑木星(しろくもくせい)。風のエレメント。
『風の便り』と言うように、風は色々な情報を運んできてくれる。
チンパンは十数年に渡って、『チンパンのブログ』を書くことで、ブリージングストレッチの情報を多くの人に伝えてきた。
お蔭様で、多くの人に喜んで貰うことが出来た。
チンパンの人生の中で、人に喜んでもらったことは、他には余りない」
「人から喜ばれないことは、たくさんやっていそうだもんね(笑)。
自分の強みを知るには、自分の思い込みよりも、他人の反応の方が確かだよ。
『しあわせ本』の114~115Pにも書いてあるように、『人生は鏡』だもん。自分が先に投げかけたものが、自分に返ってくるだけ。
いい反応が返ってくるなら、それがあなたの強みってことさ」
「誰にも強制されなくても、やらずにはいられないことが、自分の好きなこと。
チンパンもブログを書くことは誰にも強制されていないが、ずっと書き続けている。
自分の満足だけでやっているなら趣味だが、それが他人にも喜ばれるようになると、お仕事・職業の始まり」
「でも、仕事になったって、お金を払ってもらえるとは限らないじゃん?
チンパン君も、書くことでお金は貰ってないでしょ」
「しかし、他人に喜んでもらえているなら、やり方次第でお金に転化しうる筈。
『タダでも要らない』と言うものは、絶対にお金にならない(笑)。
世の中には、その価値が多くの人に今一つ知られていないモノがたくさんある」
「ネット社会は何でも分かるなんて錯覚。ネット=網の目に引っかかる情報は、それこそ地球の裏側のことだってリアルタイムでわかっちゃう。
けど、網の目から漏れている情報は膨大にあるはずだもんね」
「それは新聞、TV全盛期=マスプロの時代から指摘されていたこと。
ネット社会の到来で、きめ細かく情報が掬えるようになることが期待されたが、実際にはもっと一極集中になった。
網の目に引っかかってくる商品やサービスは、他の商品より何十倍も売れる独り勝ちになった」
「でも、二位以下の商品やサービスと、何十倍も価値の差があるはずがないもんね。
埋もれていく存在がもったいないよ」
「そういう情報を、わかりやすく、興味を持ってもらえる切り口で、多くの人に伝えていきたいとチンパンは願う。
特に書くことで」
「チンパン君は、話すことはイマイチだもんね(笑)」
「チンパンも相談者さんのように、あと数年で定年を迎える歳になった。
定年後、それで生活できたら、それが一番いい。
世の中のためにもなる。結ぶ=ユイ と言うヨガの精神にも通じる。
ただ、どうやったら収入に転化できるかはまだ明確でないので、瞑想しながら追求するのが課題」
「相談者さんだって、これまでの人生を振り返ってみれば、自分の強みについて、ヒントがあるはずだよね」
「必然は偶然を装って現れる。目に映るモノはすべてメッセージ。
先日、チンパンは職場の研修で、有名な経営学者、ピーター・ドラッカーの言葉を紹介された。
Build on your own strength.=強みの上に築け という有名な名言。
弱み=マイナスを克服するには膨大なコストがかかるが、せいぜいゼロになるだけ。
プラスにはならないから、人に抜きんでることはできない。
それよりも自分の強みを明確にし、そこに集中することが経営の鉄則という教え」
「やっぱりウサギとカメだね。ドラッカーと言えば、経営学の古典じゃん」
「このタイミングでドラッカーの言葉に触れたのは、きっと意味があるはず。
研修のレポートにも格好をつけて『ドラッカーの本を読んで勉強したい』と書いて提出した(笑)」
「あんた、ドラッカーを読んだことあるの(笑)?」
「2009年にベストセラーになった、『もしドラ』=『もしも高校野球部の女子マネージャーが、ドラッカーのマネジメントを読んだら』くらいしか、ドラッカー関連の本は読んだことがなかった(笑)。
『もしドラ』は岩崎夏海という日本の小説家が書いたライトノベル風の作品」
「高校野球部の女子マネージャーが、野球部のマネージャーの仕事に役立つんじゃないかと勘違いして、ドラッカーのマネジメントを読む話だよね。
野球部のマネージャーは、雑用係のイメージがあるけど、経営学におけるマネージャーは『経営者』のことだもんね。
でも、その女子マネージャーは、ドラッカーの教えを野球部改革に応用して、弱小野球部を立て直しちゃう。
ついには地区予選優勝を果たして、甲子園出場を成し遂げる話。
『もしドラ』はものすごく売れたもんね(二百数十万部)」
「当時、二匹目のドジョウを狙って、似たようなコンセプトの本がたくさん出たが、みんなすぐ消えた。
だが『もしドラ』だけは今でも残っている」
「何が違うんだろう?」
「もちろん、まず内容がしっかりしているから。
『もしドラ』は、日本でドラッカー関係のほとんどの訳書を出している、ダイヤモンド社から出版された。
つまり、『ドラッカーについて正しく理解している』とプロの目で判断されるほどだったのである」
「でも、著者の岩崎夏海さんって、経営者でも経営学者でもないんだよね?」
「岩崎は芸能プロデューサー秋元康の弟子だった。放送作家として働いていて、ゆくゆくは小説家になりたいと思っていた。
ドラッカーの『マネジメント』は偶然読んだが、その文章に引き付けられ、本がボロボロになるほど読み込んだそうである。
しかし、クリエイターとしては何年やっても芽が出なかった。とうとう秋元康から、
『今後は運転手として働くか、辞めるかどちらかを選べ』と通告された。
その日岩崎は、公園のベンチに座って、2時間自分と向き合い続けた。
やがて『いまの自分には何の価値もない。クリエイターとして生きていく覚悟も圧倒的に足りなかった』
と悟った。
つまり、自分の本当の姿と向き合ったのである。
『あの日のベンチでの2時間がなければ、その後の自分はなかっただろう』と岩崎は語っている」
「成功法則の古典、ナポレオン・ヒルにも通じるエピソードだね。
ナポレオン・ヒルも若き日に、どうしようもない経済的苦境に追い込まれて、あてもなく流離ったことがあるんだよね。
その時、『もう一人の自分』=おそらく自分の潜在意識 と出会って、苦境脱出のヒントを貰っちゃう」
「岩崎もナポレオン・ヒルも追い詰められて逃げ場をなくしたときに、本当の自分と向き合えた。
それまではプライドなどが邪魔して、向き合えなかったのである。
瞑想を習慣にしていれば、わざわざピンチな状況にならなくても、『もう一人の自分』と向き合えるはず。
その後、岩崎は秋元康のもとで運転手として働いたが、やがて退社し、普通のサラリーマンになった。
しかし文章を書きたいという氣持ちを抑えられず、ブログを始めた。
『もしドラ』のアイディアも、そのブログに投稿したもの。
そのアイディア自体は、秋元康のスタッフとして働いていた時代に、AKB48の映画用の企画として考えたそうである」
「なんで、AKB48の映画にならなかったの?」
「秋元康がボツにしたそうである。
『中高年はともかく、AKBファンの若者は、ドラッカーなんて知らないからダメだよ』
と言われたとのこと。
だが、そのブログ記事を読んだダイヤモンド社の編集者が『本にしませんか?』と持ち掛けてきた。
ドラッカーは秋元康が指摘したとおり、若者には知名度がない。
だからこそ、若者向けに紹介できるような企画はないか、ダイヤモンド社でも模索していたそうである」
「何かアイディアを思いついたとき、世界のどこかでそれを求めている人=ニーズが、必ずあるってことか。
これぞ陰陽の関係。
両者を結んだきっかけは、ブログ=SNSでの発信」
「最初の行動は、小さく始めることが肝心。リスクも行動を起こすコストも低い。
しかし、残念ながらそれさえやらない人の方が多い。
情報は実践して、初めて経験・知識・知恵になる」
「活用しない情報は、邪魔にさえなるもんね。消化し切れない栄養が、贅肉の元になっちゃうのと同じ。
相談者さんも、静かに自分と向き合い、そしてささやかな行動を起こすことから始めた方がいいよ」
「『もしドラ』の企画は、ビジネス書ではなく、小説として書いてほしいと岩崎は編集者から依頼された。
挫折した小説家への道が突然開けた。
上梓した『もしドラ』は、大ベストセラーになったが、岩崎自身は最初から『絶対に200万部以上売れる』という確信があったそうである。
『もしドラ』以上のアイディアは、何年たっても考えつかなかったからである。それほど優れたアイディアだという自負があった」
「その確信が現実を引き寄せたわけだね。確信こそ最強」
「『もしドラ』成立の経緯を観ると、作品の方から岩崎を選んだようにさえ感じられる。
ブリージング的に言うと、
『あなたが夢を選ぶのではない。夢の方から、「この人なら実現してくれるだろう」と、あなたを選ぶのだ』
と言うことになる。
以上の経緯は、岩崎夏海自身が、
「『もしドラ』はなぜ売れたのか?』という著書にしている。他にも極意満載なので一読を勧めたい。
Amazonの電子書籍で読める」
「確かに強みを追求する方が成功の近道だろうけど、本当に弱みの方は放っておいていいの?」
「基本的に強みを生かした方が合理的。わざわざ苦手で勝負しようとするのは、よほど変わった人だけ。
ただし、何事にも絶対はない。たとえば健康法。
身体がすごく固いのに、ある方向にだけはやたらと柔らかい、動ける人がいる。
これはその人の『歪み』が原因。
強み=得意な方向の動きばかり強化すると、歪みがますますひどくなっていく。
やがては痛みや病氣のもとになる」
「仕事や競技は、結果を出す=『プラスの何かを起こす』ことが肝心。
でも健康法は『何も起きない』ことが一番だもんね。
身体が固いんだったら、全方向に固い方が健康でいられるよ」
「だからこそ、沖ヨガ創始者の沖正弘先生は、『苦手な体操こそ、その人に必要な体操だ』と主張し、生徒ごとに異なる修正体操をするように指導していた。
苦手な体操はきついし、上手にできないので敬遠しがちだが、健康を目指すなら必須。
凸凹は病氣の始まり。健康にもお金の健康、人間関係の健康が含まれる。
『平らけく』=『日々平安』を実現するには、できるだけ凸凹をなくした方がよい。
強みを生かしていく生き方が、凸凹を強化してしまう場合があることは否定できない」
「特に競技だと、歪みが有利に働く場合があるもんね。健康と引き換えだけど。
たとえばハードル走の選手は、飛ぶ側の足が長くなっちゃうもんね。
ボーリングも身体が歪むし。
基本的にスポーツは身体に悪い(笑)」
「しかし、価値観の問題なので、好きな人はケアの手段を工夫しながらやるしかない。
現実はバームクーヘンのように多層的。強みを生かすことが、致命的な歪みを引き起こさないように、各自がケアの手段を持つことも必要。
そして相談者さんには、骨盤の体操をたくさんやることを勧めたい。
特に仙骨を締める体操(バッタのポーズなど)。
ペットや家畜は人間に餌を与えてもらえるが、野生の動物は獲物を獲らないと生きていけない。その力は骨盤で決まる」
「現代社会に置き換えると、お金を稼ぐ力も骨盤力だもんね。
サラリーマンは会社に給料を与えてもらえるけど、自営の人は野生動物みたいなものか」
「定年を迎えれば、遅かれ早かれ、みんな自営にならざるを得ない。野生の原野に放り出される日がやってくる。
自営には補償はないが、自分で稼げるのなら、それが一番いいのだろう。
野良犬のように野垂れ死ぬか、狼のように強くたくましく生きていくのか。
相談者さんには、『あしたのジョー』の主題歌じゃないけれど『美しき狼たち』を目指してほしいものである」
(リンク)
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(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。
写真は野生を取り戻すべく、原野にたたずむボクです。
自分の強みを生かすことは、人間関係の悩み解決にも有効です。
あるいじめられっ子が、自分の短所、弱点、嫌なところは放っておいて、自分の長所だけを伸ばすことに専念したそうです。
すると、不思議にいじめられなくなったと言います。
自分の得意分野以外のところで負けたとしても、氣にならなくなった。
いじめられっ子時代は、いじめられたことで自分が100%否定されたように感じていたが、切り離して考えられるようになったとのことです。
だから、自分の短所をウジウジ悩むだけ時間の無駄と悟ったそうです。
ブリージング的に言えば、『呼吸が変わった』と言うことです。
黒澤明監督作品の映画『生きる』も、ウサギの昼寝からの覚醒を描いた作品です。
仕事への情熱を完全に失っていた市役所の課長さんが、ガンで余命わずかなことを知る有名な作品です。
『生きる』は昭和20年代の作品なので、終身雇用神話真っただ中の時代です。
けれども病氣などという形で、唐突に終わりを突きつけらます。医者も、職場も、家族も、誰も守ってくれません。
課長さんは苦悩の果てに、自分は本当は何をやりたいかをつかみます。
今回の記事は定年がテーマですが、定年後には何の生活の不安もないという恵まれた人も居ることでしょう。
しかし、『おわり』は必ずやって来ます。
その時に、いきなり本番だとキツイので、自分の本音を明確にしておくべきです。
自分の人生なんだから当たり前です。
酔生夢死(すいせいむし)=酔っぱらったように、だらだらと夢を見たような一生で、死ぬ自覚さえなしに、死んでおしまい
では虚しすぎます。
いまのうちに決めましょう~。
つづく(次回更新は6月7日予定です)

