月刊ブリージングストレッチ令和5年9月号・・・・秋は捻じれの季節 | 「チンパンのブログ」

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(内転筋)

 9月に入ると朝晩の寒暖差の影響で内腿=内転筋が縮み始めます。それも左右の内腿が不均等に縮むことで骨盤が捻じれて行きます。9月の健康は内転筋が握っていると言っても過言ではありません。

 

 だからと言ってフィットネスクラブにあるようなマシンを使って内転筋を鍛えると故障しやすいので注意しましょう。マシンは直線的な刺激を与えるからです。

 

 内転筋に限らず筋肉は全て螺旋状に骨についています。それなのに直線的な刺激を継続して与え続けると、筋肉の使い方がおかしくなります。

 具体的には歩行中に膝を内側に入れる癖がつきます。この蓄積で膝を痛めてしまいます。

 

 

 アスリート以外は内腿を意識的に使うだけで十分です。タオルを内腿に挟み、落とさないように前後に歩きましょう。

   内腿に螺旋の内捻じりの力が働いていることをイメージしやすくなります。ただ直線的に挟む意識でいると、タオルが落ちてしまうからです。

 この際、タオルを内腿の付け根に挟むよう注意しましょう。O脚矯正のために膝近辺にタオルを挟む人が居ますが、出っ尻やお弁当型の骨盤になるリスクがあります。

 

 しばらく前後歩きしたら、少し下にタオルを挟んで前後歩き。その後に再び内腿付け根にタオルを挟んで前後歩き。

 この繰り返しで内腿に弾力が甦ることはもちろん、深部の体温も上がっていきます。

 

 体温とは血液の温度。その血液を温めるのは肝臓です。

 氣的には内腿に肝経が走っているので、内腿の流れが良くなると肝臓も活性化します。

 

 

 内腿にタオルを挟んで正座することを毎日続けると、ますます体温が上がります(膝が痛い人は椅子に座ってやってもOK。ただし正座でも椅子でも、内腿に内捻じりに螺旋の力が流れているイメージを持ちましょう)。

 

 内腿付け根にタオルを挟んで雑巾がけするのも良いです。

 夜間頻尿も内腿の縮みと関係があります。膀胱が朝まで尿を貯めて置けなくなるからですが、内転筋が甦ると改善されていきます。

 

 内腿が温かい人は頭も冷静です。現代日本人は内腿が冷えて頭がカッカしている人が多い。

 

 

 骨盤は全身の骨格の土台ですが、内転筋は骨格のそのまた土台とも言えます。

 内転筋は出しゃばらずに黙って支えてくれる縁の下の力持ち。それでいていざという時は頼りになります。

 

 「誰かに背中を押してほしい」と思ったときに、内転筋が充実した人は、内腿が勝手に背中を押してくれます。

 

 コーチの仕事は、目標達成の正しい方法を提示することですが、もう一つはコーチングを受けている人の背中を押して上げることです。

 氣功的に言えば、相手に十分な「氣」を入れて上げなければなりません。

 

 だから内転筋を使えると言うことは、無料でコーチを雇うようなものです。

 

 

(秋分の日)

 今年は9月23日が秋分の日です。秋分の日の前後3日間がお彼岸=あの世とこの世がつながる日です。

 ご先祖が居なければ、私たちも存在しません。先祖代々のエネルギーの集約された存在が私たちの身体です。

 まずは身体を整え、その上でお墓参りなどをしてご先祖に感謝しましょう。

 

 夏至、冬至、春分、秋分の4日は特別な日です。本当は毎日が特別な日なんですが、それでもこの4日間は季節の氣が切り替わると言う意味で、別格です。

 

 特に秋分の日は何かを始めるのに絶好の日です。早く始めるほど良いです。ギリギリの人はいつもギリギリになります。

 

 

 身体と対話して、自分が何をやりたいかを明確にすることが本当の健康法です。

 人は本心からやりたいことをやっている時、呼吸が深くなっています。

 

 具体的に何にしあわせを感じるかは、人それぞれです。しあわせに上下も大小もありません。

 けれども、人はしあわせを感じるときに例外なく呼吸が深くなっています。

 息の仕方は生き方そのものです。

 

 

 そして「健康になった身体で何をしたいのか?」も大事なテーマです。

 

 現代日本人は、自分の本音の願いが分からない人も多いです。

 だから健康についても「とにかく病氣にならずに、出来るだけ長生きしたい」程度に思っている場合が少なくありません。

 

 しかし、健康であっても、その健康な身体を使って他者を害したり、ロクでもないことばかりやっていたのでは、何のための健康か分かりません。

 

 健康のためだけの健康法は、どこかで崩れてしまいます。

 

 世のため人のためになるような夢・志を持ち、その実現に夢中になって取り組んでいるうちに、自然に健康な心身が備わってくるという在り方が望ましいのではないでしょうか?

 

 物想う秋は、身体を整えつつ、こうしたことも静かに考える時間を持ちましょう。

 

 

(自我と自己)

 スピ系には、「あなたの背後に悪いモノが憑いている」などと脅す人が時々居ます。

 

 実際に肩背部に良からぬモノを背負っている人が居ます。特に男性に多いです。

 ただし取り憑いているのはお化けではなく、その人自身の余剰エネルギーです。

 

 頑張り屋、肩肘張って生きている人ほど、肩背部が張って鎧のように固まっていきます。

 いわゆる「我」が強いんです。氣的には陽性過多です。

 

 

 バブル時代の日本は、イケイケの陽の時代だったので、肩パットが流行りました。

 自己主張の強い人が良いとされた時代です。

 

 もっとハッキリしているのがアメフトのプロテクターです。

 肩が張って、角のようになっています。西洋は良い意味でも悪い意味でも、個人=自我がハッキリした文化です。

 

 

 人が「強くなりたい」と願うのは自然なことですが、その願いは「我・自我」を強化する方向に偏りやすいです。

 最初はエゴが強い方が成功しやすいので、ますます我が強くなっていきます。

 

 しかし、陽だけでは必ず行き詰る時が来ます。長く成功している人は、上手く陰の要素を取り入れ調和を実現しています。

 自我だけで突き進むと、仕事も行き詰り、人間関係でもトラブルを招き、しまいには健康も害しかねません。

 

 鎧のように肩背部を固めてしまうのは、内心に負けること・失敗することへの恐れがあるからです。

 だから筋肉を固めて守ろうとします。固めるほど動けなくなります。自分で自分を不自由にしているんです。

 

 

 だからブリージングではスワイショウなどを薦めています。肩背部の筋肉のコリや緊張と一緒に、無用に肥大した自我を捨てて行きます。

 

 過剰な自我が消えて行くほど、本来の自己が出て来ます。自己を自然体とも呼びます。

 

 武道では、自己=自然体を追求する修行を正道、自我の強化に邁進することを外道・邪道と呼びます。

 自然体になると、無理して頑張らなくても、自然に結果が出ます。

 

   「何かに憑かれている人」ではなく、「ツイてる人」になりましょう。

 

 

 スワイショウ以外にも、肩背部のコリを取る体操はたくさんあります。

 横寝で両腕を重ね、息を吐きながら上の腕を肩甲骨から前方にスライドさせます。

 これ以上伸びないと言うところまで伸びた腕は、自然に元の位置に戻ります。この時息を吸います。

 

 腕の動きの源は背骨の捻じりです。腕でがんばってやらないように注意しましょう。腕主体でやっていると肘が曲がります。

 背中側から見ると、背骨の捻じりを使っていることが分かります。

 この動きが正しく出来ていると、そのまま武道の突きになります。熟練者が掌で軽く押しても人が吹き飛びます。

 

 

 肩周辺に溜まった邪氣も抜けていきます。力んでやるスワイショウよりも効くかも知れません。目をつぶって行うとそのまま瞑想になります。

 

 古久澤先生の師・伊藤昇先生は、合宿の時などは、生徒にこの体操ばかり1時間やらせることもあったそうです。

 体操しながら寝てしまう生徒も少なからず居たそうです。

 

 肩甲骨周辺がほぐれると、普段封印されていた疲れも表面化されて抜けていきます。

 それと並行して眠氣が出ます。

 

 不眠症の人がこの体操をやっていたら、いつの間にか寝てしまったという例もあります。

 

 

(中心に集める)

 秋分の日から骨盤が本格的に締まり始め、体育の日ごろに締まりがピークになります。

 締まって行くと言うことは、エネルギーを取り込む絶好のチャンスです。

 

 仰向け寝で足を二重に絡めた骨盤転がしで骨盤を引き締めましょう(両手は胸鎖関節の延長で真横に広げます)。

 足を二重に絡められらない人は、出来る範囲でよいです。

 

 ネジを締めるように骨盤が締まって行きます。全身のエネルギーも中心に集まります。

 

 

 この体操は古久澤先生の著書、「子ども整体」の123Pに、「女の子の体操」として紹介されました。

 生理不順でダラダラと出血が止まらない女性は、骨盤を締める力が不足している場合が多いからです。

 

 骨盤の歪みを取りつつ、締める力を養うことで解決に向かいます。

 

 

 ここからは大人の話として受け止めていただきたいのですが、この体操は男女の「アレ」のアフターケアとして女性が行うと良いです。

 「アレ」の時に股関節を無理な角度で開くことで、不調になる場合もあるからです。

 

 この体操で股関節を閉じてケアすると同時に、男性エネルギーを取り込む効果も期待できるので、不妊対策にもなります。

 「子ども整体」で「女の子の体操」と位置付けられていたのは、裏にそういう意味もあるのです。

 

 

 この体操を立位で行い、腕も絡ませたのが「鷲(わし)のポーズ」です。

 全身の骨盤がマックスに締まって、エネルギーが中心に集まります。

 

 男性は立位で足を二重に絡められない人が多いです。

 まずは椅子に座って両足を二重に絡めましょう=腰(重心)を深く下ろすほど絡めやすくなる。

 

 その後に椅子から立ちあがって(壁などにつかまると立ちやすい)、腕も二重に絡ませると「なんちゃって鷲のポーズ」の完成です。

 まず最終形をつくって身体を慣らせて行くのも上達法のひとつです。脳が「出来るんだ」と認識すると、だんだんやりやすくなります。

 

 

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(虎徹のワン!ポイントコメント)

 ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

 写真は、お外で泥んこ遊びをして、口の周りが汚れたボクです。

 オジサンの髭みたいですね~(笑)。

 

 9月は徐々に残暑もおさまり、過ごしやすい季節になっていきます。

 表に出て、自然と触れ合うチャンスです。

 

 実りの秋を存分に味わうことで、「感じる力」も高まります。

 

 秋は感性を磨くのに最適の季節です。

 

 

 人は考えることと、感じることを同時には出来ません。感じるべき時は感じることに徹しましょう。

 

 伝説のカンフーアクションスターのブルース・リーも、

 

 Don’t think, feel.   考えるな、感じるんだ 

 

 との名言を遺しています。

 

 もちろん、存分に感じた後には、その感じたことについて深く思考を巡らすことも必須です。

 

 

 この夏は宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか?」が話題になりましたが、良く生きるためには、「考える力」と「感じる力」の両方が必要です。

 

 左脳と右脳をバランスよく使うことです。そのためにもまずは身体を整えていきましょう~。

 

 

                                                 つづく

 

                                    次回更新は9月17日予定です。