月刊ブリージングストレッチ令和5年5月号・・・・初夏は胸(呼吸器)がポイント | 「チンパンのブログ」

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(初夏は呼吸器)

 5月はもう初夏。初夏は胸=呼吸器の季節です。

 1月は後頭部が開き、2月は肩甲骨、3月は骨盤と言う順にドミノ倒しが起き、上から下にくだって行きました。

 4月は下痢などの排泄強化でお腹が浄化される季節でした。

 

 初夏以降は夏に向かって身体のポイントとなる部位が、上がって行くわけです。

 身体は季節に応じて巡っています。

 

 風薫る5月は、呼吸器を整え、内なる風=呼吸と、外部の風の交換・交流を高めましょう。

 

 5月は植物の緑が最も美しい時期です。誰でもオーラのような輝きを感じる筈です。

 緑=青は肝臓の色、地球の色です。ブリージング酵素も意図的に青色を選択しています。

 

 

(肋骨)

 初夏は5月病の時期でもあります。4月は職場や学校も環境が変わる時期。自覚がなくても心身が疲れます。GW以後、緊張が緩んだ結果、疲れが表面化します。その結果、プチうつ状態になるのが5月病です。

 

 特に肋骨が固い人ほど、呼吸が浅くなるので、5月病になりやすい。年間を通して疲れやすい身体になります。

 

 肋骨が固いと、背骨の動きもブロックされます。背骨は人によって数え方が異なりますが、ブリージングでは33本と観ます。

 頸椎7本、胸椎12本、腰椎5本、仙椎5本、尾椎4本と数えるからです。

 

 だから本来は背骨は33パターンの動きが出来ます。

 しかし、現代人は肋骨を固めて一本の棒のように使っているので、当然疲れやすくなります。

 

 まずは体側を掌や手刀で軽く叩きましょう。自律神経が目覚めて、肋骨が少しイキイキとしてきます。

 

 両腋近くに掌を当てて、胴体3つの動きをしましょう。

 胸椎を中心に、前後・左右・捻じりという具合に胸郭を動かします。小さな動きでも、確実に肋骨に効きます。

 顔と骨盤は正面に向けがまま動かさず、胸だけ動かすのはなかなか難しいです。

 

 肋骨がほぐれて動きを取り戻すと、自然に呼吸が深くなります。性格も爽やかになります。

 爽やかな性格で有名な大谷翔平は、すごく肋骨が動きます。身体操作のお手本です。

 

 

 5月病には自律神経の乱れも関係しています。

 つま先立ち・踵立ちの繰り返しや、

 つま先立ち歩きで自律神経が自然に整います。

 スキップしながら右足裏で右側のお尻を叩き、

 同じくスキップしながら右足を前に放り出します。

 その場でスキップしながら、左右の足交互にこの動作をリズミカルに繰り返しましょう。

 

 自律神経が整うことはもちろん、氣や重心も下がって、身体の連動性が高まります。

 

 

(背中で呼吸する)

 インフレや戦争など、世の中は不安材料だらけですが、不安の根本にあるのは浅い呼吸です。人は呼吸が出来なくなったらすぐに死にます。

 

 息が身体に満ち足りている人は、自分の呼吸にふさわしい事象を引き寄せます。「しあわせを引き寄せるカラダ」とは、そういう意味です。

 

 

 経験的・直感的にここに氣づいた人たちが、様々な呼吸法を開発しました。

 しかし、身体の前側しか動かさない・意識しない呼吸法が多いです。しかも偏って使っています。

 

 腹式呼吸派は、肋骨下部とお腹ばかり動かします。

 胸式呼吸派は、肋骨中部がメインです。

 どちらも肋骨上部は余り動いていない場合が多いです。しかし、呼吸に一番深く関わるのは肋骨上部です。

 

 

 そして背中です。犬や猫を観察すると、呼吸のたびに背中が膨らんだり、しぼんだりを繰り返しているのが分かります。

 つまり、呼吸は身体の後ろ側が大事だということです。

 

 古来、武術も背中で呼吸しました。相手に呼吸を読まれたらオシマイだからです。

 

 逆手で四つん這いになり、胴体を床と水平に回すと、肩背部中心の動きになります。

 そんなに大きくは動きませんが、肩背部に刺激が入っていきます。背中でもこのエリアは一番意識しづらい箇所です。

 

 背中のブロックを少しずつ剥がしていきましょう。

 

 他者に背中に指を当ててもらい、そこから息が出入りするイメージを持って呼吸しましょう。

 この組手で背中のどこからでも息を出入りさせられるようになったら、かなり呼吸が変わっています。

 

 相手が居ない時は、壁などを代用にして行います。

 テニスボールなどを背中に当てて、仰向け寝で行っても良いです。

 

 

 しかし、背中の呼吸もゴールではありません。中国の古典・荘子には「凡人は喉で呼吸するが、真人(真に開発された人間)は踵で呼吸する」という意味のことが書かれています。意識の焦点がどこにあるかで、身体は変わって行きます。

 

 

(人は食べ物のお化け)

 健康や病氣の問題を考える上で、食べ物も無視できません。食べた物が身体の材料になるからです。

 

 食べ物によって、身体の行先が決まっています。肉ばかり食べていると、背中の上部にブツブツが出来やすくなります。内臓で言うと心臓。つまり中心。肉食文化の西洋人は、心臓病が多いです。

 

 昔、日本人は心臓病が少なかったので、民族的特性という説もありましたが、食生活が西洋化したら、あっという間に心臓病患者が増えました。

 

 卵や乳製品の毒も肩背部に溜まります。サラダは肉などの動物性たんぱく質の毒を中和するためのものです。

 肉を食べるときに、リンゴなどを先に食べておくと、消化・排泄がスムーズになります。食後に果物をデザートにすると消化が混乱します。順番が大事です。

 

 

 魚の毒は腰や下腹部に行きます。大根やカボスと一緒に食べると魚の毒が消せます。

 

 白砂糖は首から上に溜まって氣を上げてしまいます。

 

 

 白砂糖を食べ過ぎるとオデコに発疹が出ます。薬の飲みすぎも同様。

 目から鼻スジにかけての発疹は肉、鼻の下から口は卵・乳製品、顎周辺は魚です。

 

 

 動物タンパク質の食べ過ぎは陽性体質に偏ります。出る発疹や出来物もグチュグチュ系。アトピーが典型。

 

 食べ物には引き締めるモノ=陽性と、緩めるモノ=陰性しかありません。

 

 緩める食べ物の代表が「甘いモノ」です。甘いモノや冷たいモノは脱毛をもたらします。過剰な緩みが頭で起きるからです。アイスクリームが典型。甘くて冷たいからダブルパンチ。甘いモノを食べ過ぎると頭の前側から薄くなります。

 肉の食べ過ぎは腸を汚すので、頭のてっぺんから薄くなります。

 

 

(魚の動き)

 体質が陰性に偏ると肌がカサカサになります。歳を取ると手がカサカサで潤いが無くなって来るのは、それだけ陰性に偏ってきた証拠。

 カサカサに乾くほど、免疫も落ちて行きます。

 

 掌同士や指先をこすり合わせて行くと、手が少しスベスベして潤いを取り戻します。

 脳も若返ります。手の状態は脳内空間を表すからです。だから手相占いが成立します。

 

 最も身体がぬめっている脊椎動物は魚です。しかも手足がないから背骨だけで泳いでいます。あれが最高の健康法です。

 

 人間も魚から進化したので、魚と同じような動きが出来るはずです。

 

 中国拳法の達人・王向齋(おうこうさい)の写真を見て、「魚が立ちあがったような身体」と評する身体研究家も居るくらいです。

 

 

 魚になったつもりで、立位で背骨をニョロニョロと左右に動かしましょう。最初は肩ばかりが動いて、肝心の背骨がなかなか動きません。

 

 壁などに背中をつけて、胸椎中心に動かしましょう。胸椎で壁にモップをかけるイメージです。

 魚の動きに近づくにつれて、身体が健康に向かいます。動きの質も向上します。

 

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(虎徹のワン!ポイントコメント)

 ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

 

 写真は、緑の中でのお散歩を楽しむボクです。

 初夏は暑い日が増えて来るので、汗をかきやすくなります。健康のためには、1日に1回は汗をかいた方が良いです。汗は重金属などのヘビーな毒も排泄してくれます。

 良質な汗と便を出している人は、筋肉も柔らかいのです。

 

 6月から8月にかけて、しっかりと汗をかける身体になるように、今から準備しましょう。

 

 汗の急所は体側です。6月は体側の下部、7月は体側中部、8月は体側上部という具合にだんだん上に上がっていきます。

 

 

 実は汗のかき方も人によって偏っています。身体の歪みと内臓の疲れです。

 体操で身体の歪みを取り、食を整えて内臓の疲れを取りましょう。

 

 現代人はデスクワークばかりで汗をかかないことが増えたので、身体の汗をかく機能さえ衰えています。

 いわゆる廃用委縮です。

 

 Use it or lose it.    使わなければ衰えます。

 

 せっかく与えられた身体ですから、最大限に使いましょう~。

 

                                                つづく