月刊ブリージングストレッチ令和5年2月号・・・・卯年の氣が動き始めます | 「チンパンのブログ」

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(卯年は跳ねる年)

 ブリージングでは毎年言われていることですが、氣的には立春が本当のお正月です。立春以降、2023年の氣が本格的に動き始めます。

 

 2023年は天の氣は癸(みずのと)、地の氣は卯(う)=兎、人の氣は四緑木星です。この3つの氣が交じり合う年です。

 

 地の氣に絞って話をすると、兎は跳ねる動物です。だから今年は跳ねる年。12年前の卯年は2011年、あの東日本大震災があった年です。大地が跳ねて震えた災厄の年になりました。

 

 しかし、跳ねることには飛躍の意味もあります。ホップ、ステップ、ジャンプです。跳ねるためには強靭な足腰が必要です。だから足を鍛錬すべきです。

 もちろん、闇雲に鍛える必要はありませんが、足を意識的に使って刺激を与えましょう。足腰は中高年以降、ドンドン弱っていきます。

 

 そして2023年の恵方は南です。立春後の一週間以内に、自宅の南にある神社に参拝すると運氣が高まります。

 春分、夏至、秋分、冬至前後の一週間に追参りをすると更に良いです。

 

 運命、特に地運とは方位のエネルギーのことです。

 

 

(骨盤から足を動かす)

 合蹠(がっせき)で両足の親指を持ち、左の骨盤を丸めます=寝かせる。すると左足が連動して、フワリと軽く上がります。

 

 左の骨盤を反らせる=立たせると、左足が床に降ります。軽く下ろしているのに、重みがあるという矛盾した足の動きになります。

 

 左右同じ要領で何回か繰り返します。この体操を習慣にするだけで歩くのが早くなります。階段の上り下りも楽になります。

 左の骨盤を丸めて左足を上げたら、

 

 左の骨盤を反らせて左足を下ろしながら、左膝から先を回転させて着地=横座りになります。

 

 お尻の中で股関節が転がるのを感じましょう。骨盤の動きの自由度が増します=骨盤の細分化。

 

 また左の骨盤を丸めて左足を上げ、

 左の骨盤を反らせて左足を下し、合蹠に戻ります。

 同じく左右繰り返しましょう。骨盤を分けて使えるため、足さばきが自在になっていきます。

 骨盤と足の動きに連動して、体側=肋骨も伸び縮みするため、肋骨本来のバネの動きを取り戻していきます。

 

 

 左に足を流した横座りから、左足先をつかんで天井に向けます。

 左足先を左に伸ばそうとするのに、左手で軽く抵抗をかけると、左の体側が刺激されます。

 

 身体が柔らかい人は、左足先を左肘に引っ掛けても良いです。

 右手を後頭部から回して左手とつなぐと、『鳩のポーズ』になります。

 ヨガの難ポーズは、手足でがんばって強引に形を取ろうとすると、身体を痛めてしまいます。

 

 胴体=肋骨が動くようになり、骨盤と肩甲骨が細分化されると、自然にやりやすくなっていきます。

 ヨガのポーズは、その検証・ドリルとして使うことも出来ます。

 

 

 左に足を流した横座りから前方にお辞儀すると、右のお尻が刺激されます。

 余裕がある人は、左内腿に右足先を乗せてお辞儀しましょう。

 寒い時期は大便の排泄が減りやすいですが、お尻を刺激することで排泄を促せます。

 大便がたくさん出るほど、筋肉が柔らかくなります。

 

 横座りから仰向け寝で万歳すると(右足先を左内腿に乗せて行うと更によい)、左下腹部が伸びます。

 左下腹部には下向結腸(かこうけっちょう)があります。大腸炎は下向結腸で発生しやすく、便秘が原因になる場合が多いです。便が引っ掛からないよう、しっかりと腸を伸ばしましょう。

 

 もちろん右下腹部の上向結腸でも、大腸炎は起きるので、右側も伸ばすことが大事です。

 

 

(肩甲骨)

 2月は花粉症の季節です。花粉の力を借りて、冬の間に溜まった老廃物を出し切ってしまいましょう。

 余りにも症状がきつい時は、肩甲骨の体操をすることで軽減が期待できます。

 

 左肘を直角に曲げて左体側につけ、掌を下に向けます。右手で左手首をつかみます。

 この状態で左肩甲骨を前後に回転させます。左肘が床から離れないように注意しましょう。

 肘から先が勝手に暴れないように固定することで、肩甲骨主導の動きになります。

 

 右も同じようにやったら、両手同時でも行います。肋骨に張り付いていた肩甲骨が剥がれていきます。

 肩甲骨を刺激すると体温も上がりやすくなります。

 

 肩甲骨は10センチ以上開閉するのが正常です。

 この肩甲骨の体操をすることで、だんだん肩甲骨が滑るようになっていきます。これを『肩甲骨の細分化』と言います。

 

 

 左腕に右腕で閂をかけるように交差させます。

 左肘を曲げて合掌します。左肩甲骨が外側に開きます。

 『鷲(わし)のポーズ』の上半身のみバージョンです。時には肩甲骨に強めの刺激を入れて締めましょう。

 

 動きと安定と両方を与えることが必要です。可動性の追求ばかりでは身体が壊れるし、安定性ばかり求めると動けない身体になります。

 

 

(肋骨)

 肩甲骨が大事なのはもちろんですが、肩甲骨の土台は肋骨です。肋骨は『助ける骨』と書くように、あらゆる身体の動きを助けてくれます。

 肋骨が固まると全身の動きの質が低下するし、内臓の働きも悪くなります。

 

 肋骨を柔らかくし、動かすための体操は、ブリージングストレッチにたくさんあります。

 しかし、誰でも簡単に出来るのは肋骨に『触れる』ことです。

 

 こすって温めた掌で、肋骨をさすってあげましょう。皮膚を通した刺激で脳が肋骨を知覚します。

 時には皮膚をつまんで揺さぶるのも良いです。身体が固い人は皮膚も固いからです。

 

 筋肉をグイグイ伸ばすより、皮膚への刺激の方が身体が柔らかくなる場合があります。

 

 肋骨への触れ方にもコツがあります。大抵の人は『肋骨に触れてください』と言うと、肋骨の下部にばかり触れます。

 しかし大事なのは肋骨の中部、上部です。肋骨の下部は誰でもある程度動きますが、上へ行くほど動きません。こうした『身体の盲点』を無くしていきましょう。

 

 背面の肋骨に触れるときは、背骨から体側に向かってさすりましょう。肋骨は背骨から生えているからです。

 骨格構造を知り、その構造にかなった身体意識を養いましょう。

 

 こうしたちょっとした意識の積み重ねが、やがて大きな差になります。

 

 

(一発屋よりも持続を目指そう)

 今年は兎年なので跳ねる力を養うことが大切ですが、どんなに高く跳ねても、地球に重力がある以上、必ず地に落ちます。

 一発屋が典型です。いっとき凄い勢いで良くなっても、その後停滞したり、下がって行く人は多いです。

 

 けれども来年は辰年です。天空を舞う龍は、ずっと飛び続けます。

 卯年で跳んだあとは、龍の尾につかまって飛翔を続けれたら最高です。

 

 つまり、派手に乱高下を繰り返すよりも、地味であっても永続的に好調を維持できる方が良いわけです。

 健康維持がその典型。仕事=商売で言えば『老舗(しにせ)』をお手本にしましょう。

 

 

 身体で言えば、その鍵を握るのが胸です。身体の根っ子です。

 2年前のオリンピックのスキージャンプ競技で、金メダルを取った小林選手は胸を柔らかく動かすことで滞空時間を稼いでいました。

 

 京舞の武原はんも、胸がダントツに動いていました。最近の人だと大谷翔平。坂東玉三郎も忘れてはいけません。

 相撲だと大鵬も胸が柔らかかった。双葉山はの胸郭の動きは、大鵬以上だったと言われています。

 

 胸が動く人は、長く安定して実力を発揮し続けたということです。

 

 

 胸を柔らかくするには、胸バウンドやうつ伏せクルリンパなどの基本が大事です。

 

 

 縦マクラを胸骨に当ててうつ伏せに寝るのも良いです。

 後頭部で手を組んで両肘を張ると、胸郭が開いて胸骨が反って来ます。胸骨の反りは滞空時間を稼ぐのに特に必要です。

 肘を交互に上げるとより胸が刺激されます。時間は呼吸が苦しくならない範囲で行いましょう。

 

 胸椎に縦マクラを当てて仰向けに寝るのも胸椎を反らせます。足は合蹠で両肘を直角に曲げましょう。

 呼吸も深まります。5分間ほど行うと良いです。

 

 

(中途で評価しない)

 ブリージングストレッチは、中級以上からは『氣』についても体得を目指します。

 氣の教科書の一つが『老子』『荘子』などの老荘思想です。

 

 『荘子』に出て来る『混沌(こんとん)』の話をご存知でしょうか?

 混沌は、のっぺらぼうの王様です。

 

 混沌を氣の毒に思った友人たちが、混沌の顔に毎日一つずつ穴を開けたと言います。

 七日目には、目、鼻、口、耳と合計七つの穴が開きました。

 

 すっかり人間らしい姿になった渾沌ですが、なぜか七日目にそのまま死んでいたそうです。

 『荘子』には、その理由について何も書かれていません。

 

 

 『混沌』は『人の可能性が死んで行く話』と解釈することも出来ます。のっぺらぼうの渾沌は、無限の可能性を秘めた赤ちゃんに似ているかも知れません。

 まだ何者でもないからこそ、何にでもなり得る、膨大な可能性を秘めています。

 

 成長するにつれて、可能性は現実に転化していきます。

 人は具体的な能力や知恵を身に着けるのと引き換えに、可能性はその分消えて行きます。トレードオフです。

 

 どんなに凡庸な人でも、50を過ぎれば多少は世の中やモノゴトが分かってきますが、その頃には人生の残り時間を考える年ごろになっています。

 若い頃のような、可能性も選択肢も残されていません。

 

 

 このように老荘思想は厭世思想に落ち込んでしまう危険性もありますが、考え方ひとつです。

 混沌の最後の姿は、

 

 『自分の本当の姿なんて、自分が何者であったかなんて、人生が終わった時じゃないと分からないんだ。

  だから中途で評価するな』

 

 と言うメッセージかも知れません。どんな読み方でも出来るところが、古典の懐の深さです。

 

 これも一種の『ウサギとカメ』です。

 中途で評価してしまうと、『これ以上やっても無駄だから、もうやめよう』という結論に大抵なります。

 

 古典に学びつつ、修練を続けましょう。

 

 

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(虎徹のワン!ポイントコメント)

 ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

 

 写真は、赤いリボンでお洒落をしたボクです。まだまだ寒いですが、春に向かって明るく装ってみました。

 

 色霊(いろだま)と言葉があるように、色もエネルギーを持っています。

 

 赤色は肉体を元氣にしてくれる色です。肉体を元氣にしたい時は赤いモノを見たり、赤い服を身に着けましょう。

 呼吸は服装でも変わります。

 

 青色=スカイブルーは心を浄化してくれる色です。

 

 そして黄色はコミュニケーションを円滑にする色です。

 

 必要に応じて、色の力を借りましょう。その場、その時の自分にふさわしい色がある筈です。

 

 かのココ・シャネルは、

 

 The best color in the whole world is the one that looks good on you.

 (あなたに似合う色こそが、世界最高の色だ)

 

 と言っています。

 色の世界も深いですね~。

 

 

                                          つづく