今日は、収容中にで読んだリーダースダイジェストで見つけたジョークを一つご紹介。

知ってる方は無視してください。


タイトル:Hard Drives


If Microsoft made Cars....


1. Your vehicle would crash twice a day.

2. Sometimes your car would stop for no reason whatsoever. You would have to pull over, close all of the windows, turn off the ignition, turn it on again and reopen the windows before you could continue. You would accept this without question.

3. Every time new car was introduced, buyers would have to learn how to drive all over again.

4. The airbag system would ask Are you sure ? before deploying

5. Macintosh would make a car that was much more reliable, powered by the Sun, five times as fast and twice as easy to drive, but would run on only five percent of the roads.


何度読んでも笑えるし、うなずける。

皆さんいかがでしたか?

この収容所は、同じ敷地内に女性収容所があることは既に触れた。

通常、こういった場所は、外の世界からは遮断され、情報も限られ、自由がなく、規律正しい生活を送るもので、自分もそういった生活を覚悟していた。

ところが、ここは、外の世界が見え、部屋の中とはいえ常に自由時間で、移動の時も掛け声もなくだらだらと歩いている。

しかも、我がC棟の横には女性収容所があるのだ。


C棟は敷地内中央に位置しているため、女性収容所日に出入りする場合、必ずC棟の前を通らなければならない。日に何度も前を通るが、このときは金が打ち鳴らされ、収容者は全員部屋の中で着席し部屋の奥側に顔を向けていなければならない。外でエクササイズしている連中はその場に着席し、彼女たちに背を向けていなければならない。とにかく、女性収容者の姿を見せてはいけないのだ。クッキーも同様。

しかし、クッキーICの場合、看守のアシスタントをしているため、背を向ける必要はなく、堂々と彼女たちを見ることができる。見たからといって何ができるわけでもないが、多少興味はあった。

彼女たちは、麻製の大振りのパジャマのようなものを着ていて、色は、淡いクリーム色。ショートヘアの者以外は、皆おかっぱ頭となっている。

見慣れてしまえばどうってこと無いが、普段見れない連中にとっては刺激的過ぎる光景だ。それを考えると、女性収容所が同じ敷地内にあるのは、やはり、ありえないことだ。

ある日、一人のベトナムが入ってきた。まだ若く、18歳という。彼は、地下鉄で集団すりを働き御用となった。聞くと、実の姉が一緒に御用となっているが、どこに収容されているのか分からないという。

早速、Mr Singhに報告すると、看守用PCのデータベースで探そうということになった。このデータベースは、収容者一人ひとりのファイルが写真付き(髪を切られる前の写真)で保管されているため、名前か登録番号さへ分かれば、検索は簡単だ。しかし、困ったことに、このベトナムは英語が全く分からず、姉の名前のスペルも分からない。国籍と入所日で何人かピックアップし彼に見せてようやく見つけ出すことができた。やはり、隣にいる。姉弟揃って異国の同じ収容所にいる...普通、ありえない話だ。

この検索作業に二日かかったが、おかげで、大半の女性収容者の写真を見ることができた。ほとんどが不法滞在で、夜か水の世界にいた連中なので、若くて、見た目の良い娘が多かったことには驚いた。

私の前任クッキーICは、マレー系中国人のMr Chong、通称アチョン。彼は星の国の企業で働いていたが、勤め先の給料未払いに我慢ならず、勤め先の口座にアクセスし、未払い分の給料を自分の口座に勝手に振り込み御用となった。

この国は、コンピューター事業やIT産業に非常に力を入れているため、ハッカーに対しては非常に厳しい。入所後、自分の記事が出ている新聞を見たとき、扱いの大きさに驚いたという。


C棟担当責任者のMr Gohは所内の改革を進めていたが、アチョンがコンピューターに精通しているため、何とPC1台を2階通路に設置し、Inmateの出入り、国籍別人数の管理をさせることにした(もちろん外部へはアクセスできない)。それまでは、計算機と紙しか支給されておらず、数字に弱いICの時は、いつも数が合わずあたふたしていた。こういった場所で人数が一人でも合わなければ大問題である。


たまたま、アチョンの後任として予定されていた私もPCを扱えるため、思い切って導入となった。私としては、大助かり。プログラミングのできるアチョンに人数管理プログラムを作成させ、私が入力管理していた。キーボードを叩き数字を入力しているだけで気が紛れた。アチョンは、モニターの右隅に私の出所までのカウントダウン時計を作ってくれた。PCを起ち上げるたびに、残り時間が減っているのをみるのが楽しみのひとつでもあった。


さらに、私の後任ICとして期待されていたのが、ベトナム人のMrDong(仮名、実は名前は失念)。彼は、アチョンの上を行くハッカーである。私は知らなかったが、この国でも最も有名なハッカーであった。

日本の東大と同等の扱いを受けるこの国の国立大学の留学生であった彼は、この国の2番手電話会社のシステムにアクセスし御用となった。

彼の記事は主要新聞の1面を飾ったという。彼は、母国の奨学金で留学し、プログラミングを学んでいたが、無事卒業して帰国すれば、超エリートとして明るい未来が約束されていたのである。にも拘わらず、その全てを失うことが分かっていてもハッキングに手を出させてしまうほど、コンピューターには魅力があるらしい。まあ、わたしのような凡人には窺い知れないが...。


そういえば、彼は、ここを出れば、再び大学に戻れると信じ込んでいたが、この国はそんなに甘くありません。出所日にそのまま強制送還ですよ、Dongクン。

Mr Gohは、私の入所期間が短かったこともあり、彼にはかなり期待していたらしく、通常、残り6ヶ月にならないとクッキーにはなれないところを、彼に限っては、1年の刑期にも拘わらず、入所1週間(残り11ヶ月強)でクッキーに任命し、直ぐに私のアシスタントとした。異例中の異例である。


残念ながら、私がいる間には、彼以外のハッカーは現れなかったが、あのPCはどうなっているのだろうか。