今日のテーマは、美髪対策です。
髪の毛は、血余といい血液の一部だと考えていますので、
血行が良好であれば、ツヤツヤした髪となり血行や血液の
量に異常があると枝毛やパサパサした髪質になります。
また、髪は、腎の華と言われ腎機能が女性ホルモンと
カルシウム吸収力(低下すると白髪になる)を
司っていますので、腎機能が低下すると白髪や薄毛や
脱毛や髪痩せ等の症状があらわれます。肝腎は、
同期しやすいので両面からケアしてあげる必要が
あります。
美髪対策の漢方薬ですが、造血効果がある
婦宝当帰コウや十全大補湯や帰脾湯や何首烏等を、
腎機能改善効果としては、火照り系の人には、
コ菊地黄丸等補陰薬を、冷え体質の人には、
八味地黄丸や参ジョウ補血丸等補陽薬で、
更にストレスがある人には、逍遙散や四逆散等を
合わせ用います。
ツボ治療としては、血行改善として百会
(頭のてっべんにあるくぼみ)と天柱(首の後ろの生え
際で膨らんだ骨の下のくぼみ)と手三里
(膝を曲げた時にできるシワの親指側の端から指幅
3本手首側)を朝晩20回以上押します。腎機能改善
として、湧泉(足裏で指を曲げた時にできる人の字の
シワのくぼみ)と手の反応域(手の腹の真ん中当たり)を
朝晩10回程度押します。胃腸改善対策として中カン
(おへそから指幅3本上)をお灸等で温めます。
ストレス対策として、太渓(内くるぶしとアキレス腱の
間のくぼみ)と太ショウ(足の甲側で親指と人差指の骨が
交わるくぼみ)をお灸等で温めます。
生活習慣対策としては、次の事項を意識して対応して
戴きたく。
1、早寝(22時~2時迄に熟睡時間確保)して
ホルモン分泌を促進します。
2、椿油あるいはあんず油(出来たら擦り生姜汁と混ぜ
血行促進)を髪につけ保護する。
3、食事面の基本ですが、長期熟成の調味料を活用し
一物全体食を意識して生冷飲食や脂物や甘い物や
高カロリー食品を出来るだけ控える。常食すると
良い食材ですが、キノコ類や海藻類や胡麻や
クルミやクコの実やきな粉やじゃこや貝類や
緑色野菜を意識して食べてみましょう。