今日のテーマは、更年期障害です。
卵巣の老化は、35歳前後から始まり、50歳
前後で閉経するの普通です。個人差がありますが、
45歳~55歳程度迄の約10年間に起こる様々な
症状を称して呼ばれます。
定期的にあった排卵が不順になり、排卵間隔が
少しずつ長くなっていきます。
このような状態の中でも脳下垂体から
下乗体ホルモンがドンドン分泌し排卵指令を
出しますが、老化した卵巣が応えることができず、
更に脳下垂体は、排卵指令の為下乗体ホルモンを
分泌し続けます。この脳下垂体をコントロール
しているのが、視床下部で、自律神経とホルモンの
中枢部でもあるので、自律神経が影響を受け、
体内で様々な症状を起こすことになります。
また、視床下部は、ストレスの影響にも敏感に
反応する為に症状が増幅される傾向があります。
更年期障害は、肝機能(血液の浄化解毒や血量等
を管理する機能)と腎機能(性器系やホルモン系等
を管理する機能)を中心に処方していきます。
具体的には、頭痛、不安感、不眠、眼精疲労が強い、
情緒不安定には、逍遥散を中心にし、のぼせがある
場合は、加味逍遥散を、ヒステリー気味には、
甘麦大棗湯を、イライラが激しい場合は、抑肝散を、
喉が詰まる感じがある時は、半夏厚朴湯を
ファスト選択し肝機能改善に努めます。
また、耳鳴り、難聴、腰痛、目眩、眼精疲労、
骨がもろい、披露倦怠感場合には、こ菊地黄丸を
ファスト選択し肝腎機能改善に努めます。
更に、顔が黒ずむ、舌や唇が暗紫色、細い血管が
浮いている(青い血管が見える)、舌の裏の血管の
色が濃いやトグロを巻いている場合には、冠元顆粒
や桂枝茯苓丸を、唇や舌色が白っぽい場合は、
婦宝当帰こうを上記対策に合わせて服用します。
ツボ治療としては、三陰交(内側くるぶしから
指幅4本上)と血海(膝の皿の内側脇から指幅
4本上)と太谿(内くるぶしとアキレス腱の間の
くぼみ)を毎日押したり温めたりします。
また、のぼせがある場合は、足湯や足マッサージ
等で下半身を温めてみましょう。
生活週間としては、深刻に考えないようにし、
一物全体食を意識した伝統的な和食を常食する
ようにしてみましょうね。