今日のテーマは、のぼせです。
のぼせには、次の3タイプがあり、そのタイプ毎に
対応を御説明させて戴きます。
冷えのぼせタイプは、足は冷え顔は、のぼせると
いう症状が特徴で、血行不良が原因ですので、
冠元顆粒あるいは桂枝茯苓丸を用います。
冷えのぼせの人が、実型のぼせ対応の黄蓮解毒湯を
服用すると腹痛を起こす場合があるので、注意が
必要です。ツボ治療としては、三陰交(内くるぶし
から指幅4本上)と血海(膝のお皿の内側脇から
指幅4本上)をお灸や使い捨てカイロ等で温めます。
実型のぼせタイプは、肥満傾向にある人に多く、
普段から顔面紅潮し目が充血し、顔や唇や舌も
赤みを増し興奮しやすく怒りっぽいのが特徴で、
口が乾き多量の水を欲しがり尿の色が濃く
胃熱の為過食傾向があり、血圧も高めで
耳鳴りや頭痛や不眠を伴う等の症状を伴う場合が
あります。このタイプには、黄蓮解毒湯を
ファスト選択しますが耳鳴りや頭痛を伴う人には、
竜胆瀉肝湯を、便秘がちで、極度の肥満の人には、
防風通聖散を用います。ツボ治療としては、少商
(手の親指の爪の付け根外側の角)と大椎
(首の付け根、前屈みになった時にでる首の骨の
でっぱり)をお灸やホットタオル等で温めます。
虚型のぼせタイプは、足腰がだるく疲れやすいく
手足がほてるのが特徴で、口が乾くが多量の水を
欲しがらない等の症状を伴い、こ菊地黄丸を、
更にのぼせが強い人には、知ばく地黄丸を用います。
ツボ治療としては、復溜(ふくらはぎの内側で踵側)
と三陰交(内くるぶしから指幅4本上)と
太渓(アキレス腱と内くるぶしの間のくぼみ)を
足湯等で温めます。
生活習慣としては、肉食に偏る食事、過食、
アルコール、香辛料を控え、60分程度歩く等
適度な運動を行うことにより、血行と体温と食欲を
コントロールしていきましょうね。