今日のテーマは、冷え症です。
冷え症の最大の原因は、血行不良で、これに、
貧血等血液が少ない、あるいは、腎の温める機能
低下が重なっている場合が多いのです。
また、生理機能上、男性に比べ温度の変化に
敏感ですので、女性に冷え症が多いのです。
次に症状別の改善方法を説明させて戴きます。
血行不良タイプは、めまい、立ちくらみ、動悸、
息切れ、肩こり、生理痛、頭痛、青い血管が目立つ、
足は冷えているが顔がのぼせてる等が特徴で、
冠元顆粒あるいは、桂枝茯苓丸を用います。
また、ツボ治療としては、三陰交(内くるぶしの
中心から指幅4本上)をお灸等で温めます。
貧血等血液の量が少ないタイプは、舌や唇等の
赤みが少なく、乾燥肌(重度の人は手の平や足の
裏にひび割れがある)等が特徴で、冠元顆粒
あるいは、桂枝茯苓丸に加えて、婦宝当帰嘐、
十全大補湯等補血薬を用います。
また、ツボ治療としては、足裏を四等分して
みた場合の中央2/4をツボ押し棒等で刺激します。
腎の温める機能低下タイプは、腰が特に冷える
のが特徴で、冠元顆粒あるいは、桂枝茯苓丸に
加えて、八味地黄丸、海馬補腎丸、参茸補血丸、
至宝三鞭丸等補陽薬(補腎薬)を用います。
また、ツボ治療としては、太渓(内くるぶしと
アキレス腱の間)、中カン(おへそから指幅5本上)、
足臨泣(足の甲側で、薬指と小指の骨が交わる場所)を
お灸等で温めます。
生活習慣対策としては、1日60分程度歩き、
冷え症改善に努めていきましょうね。もっと見る