今日のテーマは、痰です。
痰の原因は、肺の乾燥が原因ですが、慢性的な痰の場合は、
胃腸機能の低下も考慮する必要があります。
次に痰のタイプ別に説明させて戴きます。
①乾痰タイプ
肺の粘膜が乾燥するので痰は少なく粘る為に絡んで
出しづらい。色は白~薄黄色で、空咳、口や喉が乾燥し
夜間に悪化しやすい。このタイプには、麦門冬湯等を服用し、
バナナ、柿、豆腐、梨、クラゲ、白キクラゲ、胡麻、山芋、
レンコン、白菜、ホタテ、柑橘類、林檎、アーモンド、
蜂蜜、百合根、かりん、松の実、落花生等を食べて痰や
咳の改善に努めます。
②熱痰タイプ
黄~緑の痰は、肺に熱がある為で、痰は多く粘りが強い。
このタイプは、麻杏止咳顆粒等を服用し、海藻類、あさり、
納豆、ふきのとう、大根、セロリ、菊花、冬瓜、豆腐、
緑茶、枇杷の葉茶、白菜、クラゲ、春菊、湯葉等で肺の熱を
冷まし痰や咳の改善に努めます。
③湿痰タイプ
胃腸の水分代謝の不調が原因で、痰は多く粘りがあり
色は白で重い咳が特徴です。このタイプは、二陳湯を服用し、
ハトムギ、冬瓜、里芋、小豆、大豆、トウモロコシ、湯葉、
インゲン豆、らっきょう、陳皮、ふき、生姜、栗等で
胃腸の余分な水分を排出し改善に努めます。
④寒痰タイプ
透明な痰で水っぽくサラサラした痰で咳やくしゃみや
鼻水が特徴です。このタイプは、小青竜湯等を服用し、
生姜、ニンニク、長ネギ、紫蘇、平茸、らっきょう、ふき、
栗、からし菜、タマネギ、高菜、金柑等で肺を温めて
溜まった水分を排出し改善に努めます。
ツボ治療としては、尺沢(ひじの内側にあるしわ、
親指側の硬い筋)をゆっくり押します。
調理例は、明日ご紹介致します。