トレーニングモードが存在しない今作では一人用でやることが少なくてつまらないという意見は一理あります。
でも、ちょっと考えればやれることはいろいろあるはずなのです。
・操作に自信がない
・自分のターンが来ても何をしていいかわからず足踏みしてしまう
そんな場合もCPUを相手にした反復練習は有効です。
難しいことができるように練習するというよりは
・動作を体に覚えこませて判断を早くする
・対戦中に使う頭脳の容量を減らし、他のこともできるようにする
そのための基礎の反復練習です。
対空の練習
2D格闘ゲームは基本的に「地上」か「空中」の片方を通り近づいて攻撃します。はじめは両方の対応が難しくても、どちらかをある程度でこなせるようになれば、もう片方に意識を割く余裕が増えてしだいに両立できるようになります。
まずは対空攻撃を練習しよう。
・垂直JB対空
①しゃがみガードで相手が飛び込んでくるのを待つ
②刀が届く範囲に相手が来たらジャンプしてBボタンを押す。
メイドインワリオの反射神経を使うゲームみたいですね。
最初は相手が2段ジャンプで前に飛び込んでくるのを確認するだけでもよいです。
徐々にジャンプしてボタンを押し、刀を当てられるようにしましょう。
攻勢防御で反撃されてもひとまず気にしなくても大丈夫。
相手の接近に対し
「追い払う気持ちと技術を持ってるんだぞ!」
と相手に思わせることが最初の関門なのです。
・破天(4B)対空
長いこの技を使いこなせることは不律使いとして一つのポイントかも。
名前がかっこいいのであえて破天と表記しますがいわゆる4Bです。
※4=レバー入れ後ろ
①前歩きと後ろ歩きを小刻みに繰り返し、飛び込んでくる相手を待つ
②刀の範囲に相手が飛び込んできたら「後ろ+B」を押す
流れは垂直JB対空と似ていますね。
さきほどは技が届く間合いまで踏み込む動作(ジャンプ)と技を出すコマンド(ジャンプB)が一致していました。なのでボタンさえ押せばすぐに攻撃できました。
4Bで同じことしようとすると、後ろ歩きし続けてしまいます。
相手が飛んでこなければただ下がってしまうだけとなってしまいます。
相手との間合いを維持しつつ、ボタンを押せばすぐ破天がだせるよう小刻みに前後に歩いてその場にとどまりつつ後ろにレバーを入れます。
あとは先ほどと同じく、破天が届きそうな位置に相手がきたらボタンを押すだけです。
↓以下 2019/1/15 追記↓
さて、ここまでのトレーニングを身に着けたとして。
対戦中にこんな場面があったと思います。
↑せっかく練習した対空攻撃を攻勢防御で反撃されてしまった
格闘ゲームではキャラクターを自由に動かして対戦することができますが、それぞれの技や行動には強みがあれば弱みもあります。(※1)
今はジャンケンで言うならば「グー」が出せるようになったような状態です。手始めに相手が「チョキ」を出した時に勝てる練習をしていたのですが、相手には「パー」を出す選択肢もあります。
相手の行動や技に勝てるように自分の技を繰り出す、これがいわゆる「読み合い」と呼ばれる心理的な駆け引きです。
ここでは
「垂直ジャンプBや4Bなどの打撃攻撃対空<攻勢防御」
という図式が成り立つわけですね。
では「攻勢防御<???」となる行動には何があるでしょうか。
・対空投げ
こちらが打撃を振ってくることを見越して攻勢防御で飛び込んでくる相手には「前ジャンプ空投げ」がヒットします。
①相手が飛び込んでくるのを待つ
②前ジャンプの頂点くらいで相手と接触するようにジャンプ
③投げ間合いに入ったらボタンを押す
ポイントは②の「ジャンプの頂点くらいで相手と接触」というところでしょうか。つまりジャンプして高度が上がっていくその途中で空投げを狙いにいくということですね。
そもそも「投げ」という行動は相手に密着していないと機能しません。攻勢防御を張ってくる!と予想していたとしても、空中から飛び込んでくる相手に対して近づくというのは非常にリスキーといえます。
そのため相手を投げにいくためにジャンプして接近する、この時間はなるべく短く、最短で行いたいという狙いがあります。
応用的には相手が地上から前ジャンプしたのを確認して、間髪入れずにこちらもジャンプして空投げで落とす、ということもできます。
また、一番相手との距離が詰めやすい前ジャンプ投げを例に挙げていますが、位置関係や距離によっては垂直ジャンプ投げが最適な場合もあります。
言葉で表したら逆に面倒なことになってしまいましたが、他の人の対戦を見る機会があればそれも参考にしてみてください。「のぼり空投げ」はエヌアイン完全世界で全キャラに共通する対空手段であるため、動画でも簡単に確認できると思います。
・C前駆くぐり抜け
対戦格闘ゲームにおいては、相手と直接攻撃し合うことが全てだと思っていませんか?ときには相手との接触を避けて衝突を回避したり、間合いを離すことも重要です。「特攻前駆(後駆)」がその最たるものですよね。
対空行動にも相手を直接叩いて追い払う選択肢の他に、「通常版・前駆」を使って相手の下をくぐり抜ける方法があります。
①相手の前ジャンプを確認する
②相手のジャンプ上昇中に下をくぐり抜ける
このとき使用するのは「C前駆」です。「B前駆」は移動距離が短く、そのまま走り抜けて逃げる用途には適しません。(※2)
注意すべき点は②の「相手のジャンプ上昇中にくぐる」という点です。
空中攻撃で攻める場合、自分のジャンプ降り際で攻撃を出す、これが有効です。相手に上からかぶさるようにするわけですね。
「降り際で攻撃を出したい」という都合上、ジャンプの昇り際は相手が攻撃を出す前であることが多く、距離的にもそのまま上昇して離れていきます。下を安全にくぐり抜けるには最高のタイミングです。
この方法が特に活きるのは、自分が画面端に近い場所に追いつめられてしまっている状況です。本来なら1ゲージ支払って「特攻前駆」を使い画面中央へ戻る場面。
相手の不用意な前ジャンプや高高度の二段ジャンプの下をくぐってゲージを温存しながら脱出し、あわよくば逆に相手を画面端へ追いやることも可能でしょう。
これらの対空行動は単純ですが非常に重要です。CPUは人間のように意図的・効率的な動きはしてきませんが、むしろCPUの突飛な行動に対応できるような条件反射や状況判断能力を身に着ければ必ず対人戦に活かされます。
自分の反応速度や操作の調子をちょっとずつ磨き上げるような意識でとりくむと良いと思います。
ただし気負わず、気楽に、長い目で続けてみましょう。
なんだか非常に長くなってしまったので自分から攻める練習方法については別でまとめようと思います。まぁ大した内容ではありませんが初心者向けのということで…
今後のまとめ内容予定
攻める方法
前ステ (>投げ、攻勢、近2B)
バクステ
刀先端当て
リバ-サル236D
確定反撃
攻勢キャンセル
固め?
JB>5B
コッチジャ活用法
A天駆>5B、5C、2C、ダッシュ~
※1
稀(?)に弱点らしい弱点がなく強みしか存在しない恐ろしい技や行動も存在する。そのような手段を持っているキャラをしばしば「強キャラ」と称して崇めたり忌避したりする。エヌアイン完全世界では「鼎の5C」などが代表的か。
※2
B前駆や前ステップで相手の着地点の後ろに踏み込み、近2Bや近5Bもしくは4Bを用いてガード不能の背面攻撃を狙う対空手段も存在する。詳しくは「エヌアインwiki」の「不律」ページ「対空」の項目を参照。