昨年取り上げた記事で、奈良市 PTA 連合会の事務局長の話を引用しました。(強調は私)
「財政難の中、奈良県Pから提示される分担金の負担が重いことに加え、いちばん大きかったのは、PTAの任意加入に対する意識の違いです。当時私たちは、先ほど申し上げたように、一時的に退会者が増えても任意加入の周知や入会意思確認が必要だと考えていましたが、当時の奈良県Pの会長さんは『PTAは全員が入っていることに意味がある』とのお考えでした。そこに大きな齟齬(そご)がありました」
この強調部分、「『PTA は全員が入っていることに意味がある』とのお考え」だなんてとても柔らかく書いていますが、恐らくは「PTA は当然全員強制加入だ! 退会なんて許さない!」みたいな論調だったものと推測します。(町内会でも、こういうことを主張する人はだいたいきつい論調で主張します。)
あ、指摘するまでもないですが、この考え (強制加入) は違法です。
こうして、奈良県 PTA 連合会は、県内の最大自治体 (なおかつ県庁所在地自治体) である奈良市 PTA 連合会を失いました。そりゃ、違法な主張を振りかざしていたら逃げ出す市町村 PTA も出てくるでしょう。
で、ふと気になって、奈良県 PTA が今でも強制加入の論調なのか調べてみました。すると「PTA とは」という slide 資料を見つけまして、その3枚目にこう書いてあります。

あれ? 県 PTA の違法な主張が嫌で市 PTA が逃げ出したはずなのに、今の県 PTA の主張は遵法ですね?
これは推測になりますが、仮に15~10年前 (2010~2015年) 頃から県 PTA が遵法な主張をしていれば、市 PTA が逃げ出さなかった可能性も結構あったのではないかと思います。
これは、大量生産型小説でよく見かける「もう遅い」ってやつですね。題目をつけるとしたら「強制加入を謳っていた県 PTA が今頃になって任意加入を唱えたけど、もう遅い」という感じでしょうか。
この話には続きがありまして、何と、県内最大である奈良市 (の PTA 連合) がない状態で、日本 PTA 全国研究大会を奈良県で開催するのだそうです。
まあ、任意団体なのですから、県内すべての市町村が揃っていない状態で全国大会を開いてもいいのですが…必要な運営労力は scalable なんでしょうかね。
第6回の実行委員会の写真が Facebook で公開されていますが、すごい欠席率です。(もしかしたら Zoom 併用だったりするかも知れないので、この写真だけでモノを言うことはできません。)
本来こういう大会って、「各市町村の PTA 連合会からは自発的に何人くらいの運営人員を出せますか (大会運営をやりたい人は何人いますか)」→「〇人の運営員が見込めるので、事前打ち合わせ〇回、会場規模〇人、大会日数〇日、あたりが限度ですね」→「奈良県 PTA 連合会として、この規模以下の全国大会なら運営を引き受けます」みたいな流れで決めるべきなのです。
でも、邪推ではありますが、県内の有力者とかが勝手に全国大会を引き受けてきて、それを県 PTA 連合会やその傘下の市町村 PTA 連合会に丸投げしているだけな可能性がとても高そうに見えます。「全国大会を引き受けるか」「引き受けるならどの規模までか」といった意思決定に市町村 PTA 連合会が加わっていない、という可能性です。
私は過去に町内会長と連合町内会書記をやった経験がありまして、正しくこういう状態でした。
連合町内会で行事をやるかどうか、取り組みをやるかどうか、といった意思決定に町内会長が参加できない (連合町内会の役員の意向だけが反映される) 状態でした。
より正確に言うと、ある年度にどういう行事をやるか、ということを前年度で議決してしまうので、前年度の町内会長なら意見は出せます。ですが、とにかく連合町内会関係の会議が多くて (最低月3回の会議)、それが嫌で大部分の町内会長は1~2年で交代していくのです。そうすると、ある年度で退任する予定の町内会長は、次年度の連合町内会の行事にとても反対しにくくなります (反対するためには自分の町内会で事前に合意を取ることが望ましく、その合意を取るために自分の町内会の会議を増やさなければならない)。
結果として、連合町内会の役員の意向ばかり反映されることになっていました。
これを実現するには、まずは勤労世代であっても無理なく町内会長が務められるような業務効率化を実現しなければいけないのですが、何しろ連合町内会の会議参加者は大部分が退職世代でして、業務効率化なんて実現できないのです。
あー、すみません、愚痴が長くなりました。
将棋大会の運営って、ちゃんと運営員が自分で「これくらいの労務量なら提供できる」と自分で意思決定して運営しているんですかね。
それとも、大会運営の非効率さとかには殆ど手が付けられないまま、莫大な運営労務を誰かに押し付けるような形になっていないですかね。