・空売り比率 46.4➡47.8
・騰落レシオ 109.38➡98.29 25日
・VIX 13.07➡12.79
・VXN 17.08➡16.79
・VI 18.22➡18.38
・FEAR AND GREED 64➡66 greed
・プライム市場売買高3兆7010億円➡4兆8390億円
・裁定買い残 8140億円 11/17 ➡ 8706億円 11/24 ➡ 1兆362億 12/1
11月の米雇用統計では雇用者数と賃金の伸びが市場予想を上回った。今回の統計で示された労働市場の力強さは、インフレ率を確実に目標水準へと戻すため高水準の借り入れコストを維持するという金融当局の方針を裏付けている。
<これは米金融当局が来年3月に利下げを行わない根拠になるだろう。市場の米政策金利見通しは大幅に見直されるはずだ。>
<労働市場の需要が依然旺盛であることを投資家に示した。今回の統計は米金融当局が早晩利下げに踏み切るとの期待をくじくだろう。市場が期待しているような冷え込みは反映されていない。>
・先月見られた米国債利回りの大幅な低下は、すでに少し行き過ぎていたようだ。雇用統計を受けて国債利回りは跳ね上がり、流れは反転しつつある。来年の利下げ観測は後退しており、「より高くより長く」のテーマが復活している。そのため、先月の劇的な株価上昇の勢いは弱まり、株価先物は下落に転じている。
・全体として、今回の雇用統計で米金融当局は様子見モードに入るだろう。これだけ雇用市場が好調なため、利下げを急ぐ必要はなく、むしろ時期尚早かもしれない。データは今のところ、まだ減速が労働市場に波及していないことを示している。
・これは良好な統計だ。米金融当局がこれを見て、市場が既に織り込んだ来年の早期利下げを受け入れる必要があるとの思いに駆られることは全くないだろう。
きょうの国内市況(12月8日):株式、債券、為替市場
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●TOPIXは2カ月ぶり下落率、円高懸念で自動車など輸出関連が安い
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8日の東京株式相場は大幅続落し、TOPIXの下落率は約2カ月ぶりの大きさとなった。日本銀行が早期にマイナス金利を解除するとの観測が高まり、外国為替市場で円相場が上昇。国内企業の業績を改善させる円安効果が薄まると懸念され、自動車など輸出関連や商社株が下落した。
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7日までの氷見野良三日銀副総裁の講演と植田和男総裁の発言などを受けて、日銀による早期のマイナス金利解除を見込むエコノミストが増えている。債券市場では金利の上昇が続き、円は7日の海外時間に対ドルで141円台まで急騰した。
みずほ証券の倉持靖彦マーケットストラテジストは「円高を嫌気した売りが出やすい」と指摘。その上で、現時点では多くの企業の想定レートよりも円安水準のため、企業業績への影響は限定的との見方を示した。ブルームバーグがまとめたデータによると、2024年3月期の業績ガイダンスを発表したTOPIX構成銘柄の為替前提の平均は1ドル=140円22銭。
●債券は下落、日銀の早期政策修正観測が重し-12月会合ライブとの声
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8日の債券相場は下落。日本銀行の早期政策修正観測が強く、売りが優勢だった。日銀が18、19日に開く金融政策決定会合は政策変更の可能性が意識されるライブ会合になったとの声も出ている。
モルガン・スタンレーMUFG証券の山口毅日本チーフエコノミストは、氷見野良三副総裁の講演と植田和男総裁の発言を受けて、12月会合は「ライブ」会合になったと指摘。12月会合でのマイナス金利解除の確率は20~30%、2024年1月会合まででは80%とみている。
新発国債利回り(午後3時時点)
先物 | 2年債 | 5年債 | 10年債 | 20年債 | 30年債 | 40年債 | |
145円79銭 | 0.100% | 0.350% | 0.765% | 1.530% | 1.735% | 不成立 | |
前日比 | 13銭安 | +1.5bp | +1.0bp | +1.5bp | +4.0bp | +4.5bp | - |
●円は対ドル144円付近、日銀政策修正観測で一時1%超上昇-荒い動き
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8日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=144円付近。日本銀行による早期政策変更観測を背景に前日の急騰に続き、一時1%超上昇し142円台を付けた。その後は海外時間に米雇用統計を控えて売り戻されるなど荒い値動きが続いた。
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ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクターは、日銀の政策変更の可能性を見込んだ円売りポジションの解消が進んでいるとし、「たまっているキャリーポジションの在庫整理となっているが、まだ根っこは残っている」と指摘。金融政策見通しに変化がある中で、国内の輸出企業が「ヘッジ比率を引き上げ、ドルを売って円を買うという判断になっている可能性もある」と述べた。
一方、ソニーフィナンシャルグループの森本淳太郎シニアアナリストは、日銀の政策修正期待は行き過ぎで為替の反応には過剰感があると分析。日米金利差からみた適正水準の146円台より円高方向に振れており、「米雇用統計がそこそこ強い結果になると行き過ぎた部分のドル買い戻しが入ってもおかしくない」と予想した。
【日本株週間展望】反発、FOMCで景気後退の過度な織り込みを修正
田村康剛12月2週(11-15日)の日本株は反発する見込み。米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて市場の過度な景気後退の織り込みが修正され、買いが優勢になるとみられている。
米国では12、13日にFOMCが開催される。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は1日の講演で、慎重に行動するが追加利上げの選択肢も維持すると述べており、12月会合での金利据え置きを示唆した。金利予測分布図(ドット・プロット)でフェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込んでいる2024年に約5回の利下げが修正される公算がある。
米金融政策への影響が大きい消費者物価指数(CPI)は12日に発表される。10月は物価上昇の鈍化が示され、利上げ打ち止め観測が高まった。ブルームバーグがまとめた市場の事前予想では、11月は前月と同程度の伸びが見込まれている。
第1週は日本銀行の政策修正観測などを背景に外国為替市場で円相場が対ドルで一時141円台に上昇し、日本株は輸出関連銘柄を中心に下落した。東証株価指数(TOPIX)は週間で2.4%安と続落。
そのほか、13日には日銀の企業短期経済観測調査(短観、12月調査)、15日には中国の11月小売売上高や工業生産が発表される。14日には欧州中央銀行(ECB)とイングランド銀行(英中銀)が政策金利を発表する。
【市場関係者の見方】
SMBC信託銀行の山口真弘シニアマーケットアナリスト
日本株は下げ過ぎた面もあり、日経平均株価は3万3000円に戻る展開となりそうだ。FF金利先物が織り込む24年の利下げ回数は、景気後退を織り込む形でやや行き過ぎているようだ。FOMCで出てくるドット・プロットで修正され、ドルが買われる形で為替が円安に振れ、日本株も連れて上昇しそうだ。
東海東京調査センターの中村貴司シニアストラテジスト
FOMCで早期の利下げ観測が後退すれば過度なリセッション織り込みが修正され、日本株市場でもリスクオンの機運が高まるだろう。日銀は会合前の発言などで決定を事前にマーケットに織り込ませる可能性がある。政策修正があった場合、12月は出来高が少ないマーケットのためインパクトは大きい。
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