最初は、あまり興味もなく見るつもりも無かったが、
何となくチャンネルが合い、
ああそうだこれが「ホームレス中学生」なんだと見ていると
どんどんと引き込まれてドキドキとしながら最後まで見た。
なかなか見応えがあった。
父親が突然「解散!」と叫んでホームレスになったということは、
麒麟の田村本人が良く番組内で話していた。
しかしドラマを見て、
父親は一流会社の課長で、ごく普通の平和な家庭だったこと。
母親がガンでなくなり突然不幸に襲われたこと。
父親も続いてガンになり療養中に会社を首になったこと。
「解散!」で、突然ホームレス中学生となり、
実際に家なく金なくあてのない経験を強いられたこと。
等々は、意外な展開だった。
私自身、20歳の大学生の時に、
住み慣れた我家が突然人の手に渡り、
アパート暮らしを強いられた苦い経験がある。
「ホームレス中学生」を見ていて、つい当時を思い出した。
今から思えば貴重な体験が出来たと感謝しているが、
その時はとてもそんなゆとり無く大変だった。
主人公は、田村本人に良く似ていて真に迫る熱演だった。
病気、失業、事故、自然災害、等々をきっかけに
突然過酷な生活を強いられる人は、決して少ない無いと思う。
競争社会の現実は理解しつつも、
そうした人が立ち直る機会がしっかり用意されている、
そんな社会システムもぜひ望みたいもの、
と感じさせてくれる中味の濃いドラマだった。
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