メーカー販社のノー天気なメルマガ | 留守宅は大丈夫?

留守宅は大丈夫?

「セキュリティ工房TOP5」ブログ。 セキュリティは、ネットワークカメラによる遠隔モニタリングの時代。
TOP5は横浜馬車道から緑園都市へ、日本初のネットワークカメラ専門プロショップ。

■取引先のメーカー販社は、
適宜メールで商品情報を送っていただいている。
ホームページには記載されているが、
いつもアクセスするわけにはいかないので、
情報をメールでおくっていただき重宝している。

これとは別に、同じ販社のWeb担当者から

定期的にメルマガが届く。
目的はよくわからないが、
Web
担当部門と、販売の前線との
交流といったものを目指しているように思える。
かなり本格的なメルマガで、
力が入っていることがわかる。

そのメルマガの中に、
文学書の愛読をすすめるコーナーがあり、
その冒頭にいつも気になるコメントが添えられている。

  
ビジネスにおいて最高の戦略は
  『競争の排除』です。競争しないこと。
  競争の行き着く果ては「価格競争」です。
  不毛な価格競争をしないためにも
  差別化を目指すより「独自の価値」を創出しましょう。
  そのためにはビジネス書以外の本を読もう!

担当者にぬるま湯体質が感じ取れ、
ビジネスという割には緊張感や緊迫感が伝わらない。
あまりにも気になるので、

メルマガの中にあるご意見・お問合せはこちら、

というところから、質問をしてみた。
「高性能・高機能商品に付加価値をつけて販売するべき、
というのはわかるけれど、これは言い過ぎです。
何度もメールで記載されるので反論したくなりました。
これは、会社としての方針でしょうか。
厳しいコスト設計に挑戦している開発技術者や、
お客様への提案に苦慮している販売店の心情を
理解された上でのコメントでしょうか。」

3
日たってから回答が来た。
書かれている内容は、

・不快な受けとめをされたならお詫びする。
・ビジネス書を読むことが多いビジネスマンに
 それ以外の本もみてもらいたいという、発想の転換を求めたもの。
・開発技術者や販売店の方々に言及しているわけでない。
・誤解を受けてしまうかもしれないので社内で検討し、善処する。
という内容だった。

私の指摘内容が理解されていないばかりか
質問については、全く触れていなかった。
特に会社としての方針か、という点については答えてもらえなかった。
再度、質問したくなったが、

こちらも、こんなことでやり取りするほど暇ではないので
これ以上の反論はやめにすることにした。

トップが常々無用な価格競合はするな、
といっていることをWeb担当者も
同じ立場に立つべきと考えたのかもしれない。
あるいは、「風林火山」の山本勘助の
最高の戦略は戦わないこと、という台詞が
頭の中にあるのかもしれない。
しかし、これはお門違い。
販売の前線では、激しい競争を余儀なくされている。
ビジネス書どころか、書籍などゆっくり読む時間もないのが普通。
前線を激励すべきメルマガが、
最高の戦略は競争をしないこと、とはよく言う。
どう考えてもノー天気として言いようがない。


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